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日光東照宮ガンプラ奉納奉告式典の模様をレポート

世界遺産登録25周年を記念して奉納された「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」が発売

【MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.】

5月27日発売

価格:7,700円

日光東照宮(栃木県日光市山内2301)境内、御神酒授与所にて先行販売

※後日ガンダムベース、プレミアムバンダイ、イベント等で販売予定

 栃木県日光市内の神社「日光東照宮」が、この2024年に「日光の社寺」世界遺産登録25周年を迎える。それを記念し、BANDAI SPIRITSは同社にちなんだガンプラ「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」を製作し、それを奉納することが決定。5月26日に日光東照宮の祈祷殿にて、奉納奉告祭が執り行われた。

 当日はBANDAI SPIRITSホビー事業部GMの安永亮彦氏をはじめ、関係者が参列。厳かな雰囲気の中で、同社に祀られている徳川家康に、完成したガンプラの奉納及び奉告が行われた。

奉納奉告祭が行われた日光東照宮祈祷殿
徳川家康に向け、完成したガンプラの奉納が行われる
祝詞が読み上げられ、ガンプラ製作の経緯を奉告
神前に玉串を供えるBANDAI SPIRITS安永氏

 奉納に際し製作されたのは「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」。「MG 1/100 武者ガンダムMk-II」をベースに、日光東照宮に東照大権現としてとして祀られている徳川家康が関ヶ原の戦いで着用したと伝えられる「南蛮胴具足(なんばんどうぐそく)」の色彩と兜をモチーフとしている。

奉納された「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」
日光東照宮収蔵の南蛮胴具足

 ブラックメッキとクロームメッキのパーツを採用した渋めのカラーリングで、兜は飾りのない朱色で成形。腰の草摺(くさずり)と呼ばれる部位には和紙素材のシール、肩や胸、膝などにある三つ葉葵の家紋には光沢のあるシールを採用し、質感を高めている。パッケージは専用に作られたもので、背景には東照宮のシンボルである陽明門と三つ葉葵のご紋があしらわれている。静岡の久能山東照宮に奉納されている「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康Ver.」の黄金の色彩とはかなり違った雰囲気がある。

南蛮胴具足の兜を模した頭部を新規に造形。腰の赤い草摺は和紙シールで表現
腰には2本の刀、背中には長刀とビーム・ライフルを装備
大判のパッケージを採用。葵のご紋は箔押しの豪華仕様だ

 式典終了後には安永氏と日光東照宮禰宜(ねぎ)の山作良之氏が取材陣への囲み取材に対応した。BANDAI SPIRITSは過去に静岡の久能山東照宮とのコラボでガンプラを製作した経緯があり、かねてから話のあった日光東照宮とのコラボを、この2024年に迎えた世界遺産登録25周年を記念して実現した。

日光東照宮禰宜の山作氏(左)とBANDAI SPIRITS安永氏(右)

 モチーフとなった南蛮胴具足は、日光東照宮に収蔵されていて、普段はガラス越しにしか見られない実物を特別に取材し、その色味などを参考にガンプラを設計・デザインしたとのこと。ポイントとなるのはやはり兜で、新たに金型を作ってイメージを構築したと安永氏。「ガンダムと地域の情報を活用して、地域活性化やものづくりを広げていきたい」とその取り組みについても述べた。

 東照宮の山作氏は、「徳川家康公の天下取りに寄与した南蛮胴具足をガンダムが身に着けていただいたことでよりパワーアップしたのではないでしょうか。この鎧の存在や家康公の功績を、このガンプラをきっかけに広く知っていただければと思います」と今回のコラボについて語った。

社務所に一足早く展示されていた武者ガンダムMk-II。ここは関係者以外入れないが、奉納されたガンダムは拝観者が見られる境内に展示される予定だ

 奉納された「MG 1/100 武者ガンダムMk-II 徳川家康 南蛮胴具足Ver.」は、日光東照宮境内に展示される予定。また本日5月27日から、同社にて先行販売も行われる。販売されるのは境内の御神酒授与所で、一般売店とは違うので要注意。価格は7,700円で、1人3個まで購入できる。また後日ガンダムベース各店やプレミアムバンダイ、イベントなどでも販売される予定なので、そちらもお楽しみに。

ガンプラが販売される御神酒授与所は、入口側から陽明門をくぐって左手にある(写真右側)。購入には拝観料金が必要となる
ガンプラととともに、日光東照宮の歴史や、日光に伝わる徳川家康の功績なども知っていただければと思う