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ジャンク市や撮影スポットも! 第62回 全日本模型ホビーショー一般日レポート【#全日本模型ホビーショー】

【第62回 全日本模型ホビーショー】

開催日:10月11日~13日(11日は業者招待日)

会場:東京ビッグサイト南1、2ホール(東京都江東区有明3-11-1)

入場料
当日券:1,200円
前売り券:1,000円
※中学生以下は無料

 いよいよ第62回 全日本模型ホビーショーの一般日がスタートした。一般日は本日10月12日と、明日13日となっている。当日券1,200円で入場可能だ。12日は好天であり、会場は大盛況だった。会場の様子をレポートしよう。

 全日本模型ホビーショーはプラモデルメーカー各社に加え、工具メーカー、完成品モデル、RCカーやRC飛行機と言った様々なホビーメーカーが集結する。各メーカーの最新商品はもちろん、歴史を振り返ったり、商品担当者と話をして、自分の思いや商品の感想、製作の苦労話なども聞ける。ホビーファンにとって大きな楽しみのあるイベントなのだ。

【タミヤブース】
商品担当者が細かく説明してくれるタミヤブース

 会場では試作品を含めた最新商品の展示のみならず、物販も行われる。掘り出し物や、通常の店舗では売っていないメーカーグッズなどもあり、どのメーカーも黒山の人だかりだった。

 工具メーカーは自社の工具の実演、塗料メーカーは塗装講座なども行う。鉄道模型メーカーのKATOは「ジオラマ相談コーナー」を儲け、簡単なジオラマ製作の実演だけでなく、来場者の相談にも答えていた。

 特に新製品に関してはどこも人を集めている中で、タミヤはおなじみの新商品ごとにブースを構え、業者日の商談会と同じように商品の特徴を紹介するスタイルで人気を博していた。熱心なユーザーと担当者の専門的な会話を聞くのもホビーショーの楽しみと言えるだろう。

 その中でBANDAI SPRITSブースはステージでの新情報公開も行っていた。新商品では「RG 1/144 シャイニングガンダム」と共に「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」の「HG 1/144 ズゴック(SEED FREEDOM Ver.)」が大人気で、そこだけ写真を撮る人が段違いに多かった。

【BANDAI SPRITSブース】
様々な商品が人気を集める
イベントステージも
特にズゴックが大人気だった

 作品に登場するズゴックは外見は「機動戦士ガンダム」に登場するシャア専用ズゴックにそっくりなのだが、中に「インフィニットジャスティスガンダム弐式」が入っている上に、「機甲戦記ドラグナー」の補助装備・キャバリアーにそっくりな支援機と合体可能とネタ満載なうえ、ガンプラでこれらが再現できるのだ。自分の目で見たい、というユーザーが多かったようだ。

 このほか、今回、来場者に対してユニークなアプローチをしていたのが東京マルイ。東京マルイのエアソフトガンを試射できる「シューティングレンジ」はもはやホビーショーの名物と言っていい人気コーナーだが、今回東京マルイはさらに「サバゲーの装備の紹介」と「撮影スポット」という新しいコーナーを設けていた。

 サバイバルゲームでは参加者は弾が当たっても安全なようにゴーグルの着用が義務づけられているが、他にも参加者がそれぞれこだわりの装備をしている。実用本位のカジュアルなものから、軍や特殊部隊の装備を再現したもの、SFドラマやゲームに出てきそうな特殊なアーマーを自作して装備するなど様々な"装備自慢"のユーザーがいる。ゲームと共にロールプレイを楽しむのだ。今回、そういったサバイバルゲームのユニークな面白さも紹介している。

【東京マルイブース】
シューティングレンジは毎回大人気
サバイバルゲームという文化をしっかり伝えるコーナー
武器が並ぶ撮影スポット

 さらに撮影コーナーでは東京マルイの様々なエアソフトガンがまるで武器庫のようにずらりと並んでおり、ユーザーはそこからお気に入りの一丁を手にし、ずらりと並んだ銃を背景に写真が撮れるのだが、筆者が見たときには展示されている商品を手に取ってその感触や細部を見る人が多く、撮影スポットとしての活用があまりされてなかった。新しい試みなだけに、今後ユーザーがこのコーナーをどう活用するかも見ていきたいと思う。こういう積極的な挑戦を行う東京マルイの姿勢は応援したい。

 もう1つ注目ポイントが「ジャンク市」だ。プラモデルでは輸送時にパッケージが壊れたものなど、流通できない形になったパーツをランナー単位で格安で販売する「ジャンクパーツ販売」が行われることがあるが、ホビーショーでは「ジャンク市2024」としてパーツを販売していた。

【ジャンク市】
人気を集めるジャンク市
その中でもコトブキヤは別格だった

 ジャンクではなく特価販売という意味合いで参加しているメーカーもあったが、ここでは特にコトブキヤが大人気だった。コトブキヤだけ待機列と販売コーナーが別になっており、ユーザーはいろいろなランナーを見ていた。前回のジャンク市でユーザーが殺到したため、今回は別コーナーを設けたとのことだ。

 このほか、アオシマは「カーモデル」と「デコトラ」を分けてジャンクランナーを詰め合わせて販売。デコトラはメッキパーツが使われているためお得なのだという。ジャンク販売はホビーショーの楽しみだが、今回はきちんと会場が用意されているというのが面白かった。

 ホビーショーは小さな工具メーカーや、様々なプラモデルメーカーに出会える。木製モデルや、ペーパークラフトなどこれまで知らなかったホビーの世界も垣間見える。ぜひ会場を訪れ、ホビーの奥深い楽しさに触れて欲しい。

【一般日の風景】
新商品を見たり、体験したり、ホビーショーでは様々な形でホビーに触れることができる