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「頭文字D」30周年だからこそ実現できた、作中世界をどこまでも追求できる「トミカプレミアム Unlimited 頭文字D」の4商品【#東京おもちゃショー】
2025年8月29日 19:44
- 【東京おもちゃショー2025】
- 開催期間
- ビジネスデー:8月28日、29日
- パブリックデー:8月30日、31日
- 会場:東京ビッグサイト 東京都江東区有明3-11-1
- 入場料
- 高校生以上:2,000円
- 中学生以下:無料
「トミカ」と「頭文字D」はこれまでもターンステージ「トミカプレミアムUnlimited DRIFT TURN STAGE 頭文字D」など力の入ったコラボを行っていたが、今回の東京おもちゃショー2025で展示されたコラボ商品はさらに思い入れの強いものとなっている。
なんと「トミカプレミアム Unlimited 頭文字D 日産シルビア S13」、「トミカプレミアム Unlimited STEERING VIEW 頭文字D FD3S RX-7(第1巻仕様)」、「トミカプレミアム Unlimited STEERING VIEW 頭文字D AE86 トレノ(第1巻仕様)」、「トミカプレミアム Unlimited 頭文字D 藤原豆腐店」の4点もの展示なのだ。
AE86とRX-7は「頭文字D」の主役と言える車であり、商品の企画も納得だが、"池谷先輩"が駆る日産シルビア S13と、藤原豆腐店はファンすら想像もできなかった商品ではないだろうか? 「頭文字D」は1995年7月よりヤングマガジンにて連載開始、30周年を迎える2025年は様々なイベントや記念商品が発売されている。今回の商品はまさに30周年だからこそ実現した商品ラインナップになっているのだ。その魅力を紹介したい。
作中人物と一体化できるダッシュボード
「トミカプレミアム Unlimited STEERING VIEW 頭文字D AE86 トレノ(第1巻仕様)」と「トミカプレミアム Unlimited STEERING VIEW 頭文字D FD3S RX-7(第1巻仕様)」は主人公である藤原拓海が駆る「AE86」と、ライバルでありもう1人の主人公・高橋啓介が駆る「RX-7」がモチーフとなっている。
「AE86」は"パンダトレノ"と呼ばれる白と黒のツートンカラー、「RX-7」は鮮やかなイエローという特徴的なカラーリングはもちろん、AE86の側面に描かれた「藤原とうふ店」のロゴなど細部にこだわって再現している。今回の商品はこの車の表現にとどまらず、2人のドライバーとしての視点を"体感"できるダッシュボードを再現しているのが、今回の目玉なのだ。
ハンドル、助手席までのボード、スピードメーターなどのメーターパネルにとどまらずシフトレバーまで表現しており、車に乗り、ドライバーの視野にどのようなものが映り込むか考えられたオブジェクトがきちんと再現されている。
これらの要素はスケールの大きめなプラモデルなどでも再現している商品もあるが、本商品は彩色まで行われており、より間口が広く、作中世界をしっかり体感できるものとなっている。そのため、拓海や啓介が見た景色を追体験できるのだ。特にAE86のダッシュボード中央に置かれた紙コップはファンにはニヤリとさせられる要素だろう。
これらのデザインやカラーリングは、実車取材の上で、マンガの中の表現もしっかり確認し、さらに講談社の監修も経て決定したとのこと。ディテールだけでなく塗り分けもしっかりしている。そしてダッシュボードをドライバー目線で眺めた上で、「その先の景色」こそが、開発スタッフがユーザーに見せたかったものだという。次章で残りの商品の紹介と共に、このポイントを深掘りしていこう。
作者も感心したダッシュボードの向こうの豆腐店
「トミカプレミアム Unlimited 頭文字D 日産シルビア S13」と、「トミカプレミアム Unlimited 頭文字D 藤原豆腐店」は30周年という節目だからこそ企画できた商品だという。「日産シルビア S13」のドライバーは池谷浩一郎。通称"池谷先輩"、拓海のバイトするガソリンスタンドの先輩であり、秋名山を拠点とする走り屋チーム「秋名スピードスターズ」のリーダーだ。
しかし凄腕の走り屋が多数登場する「頭文字D」において、池谷のドライバーとしての腕は凡庸で、愛車のシルビアの活躍シーンもない。しかしマンガのファンならば印象に残るキャラクターと車であり、劇中のシルビアを商品化してくれた企画に拍手を送るファンも少なくないだろう。
そして藤原豆腐店である。拓海の家であり、ここから拓海は毎日秋名の峠を走って豆腐を届けている。ジオラマは豆腐店の細部を再現、漫画でもほとんど描かれなかった建物の全景を見ることができる。さらに父親の藤原文太のフィギュアも同梱している。ここにAE86を置けば様々な原作のドラマを再現できるのだ。
そしてこの商品ラインナップだからこそ再現できる景色がある。池谷は物語の序盤に文太が伝説の走り屋であることを聞き、その力を借りるために豆腐店を訪れるシーンがある。またAE86のダッシュボードから豆腐店を見ることで、自分が拓海になったかのような感覚を味わえる。ダッシュボードからの豆腐店、豆腐店に止まるシルビアは「頭文字D」の作者であるしげの秀一氏が喜んだとのこと。作者も感心するこだわりなのだ。
藤原豆腐店は電飾ギミックも搭載しており、物語の印象的なエピソード「クリスマスの夜」も再現できる。今回商品化できるからこそ、企画者があらん限りのアイデアを盛り込んだとのこと。さらに道路は「トミカ」のフォーマットに合わせてあるので、トミカの道路など商品を購入することでユーザーが自由に拡張することが可能だ。
こういった様々な要素を盛り込んだ上で、商品担当は「ダッシュボードの可能性を追求して欲しい」と語った。86やRX-7のダッシュボードの前にライバルの車を置けば原作の対決シーンを再現できるし、他にも原作の印象的なシーンを意識しオブジェクトを配置すれば、その可能性は無限大だ。
30周年だからこそできた商品ラインナップ、そして企画だったと担当者は繰り返して語った。現在、「頭文字D」の公式Xは「#クルマが好きでよかった」というハッシュタグでの投稿を呼びかけており、数千の投稿があったというが、この商品の企画はその想いを実感できたと開発スタッフ一同で語り合ったとのこと。商品に込められた"愛"をぜひ受け取って欲しい。
(C)しげの秀一/講談社



















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