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「プラレール 銀河鉄道999 999号」、途切れる線路、メーテルと鉄郎が向かい合わせに座る客車……【おもちゃビジネスフェア】

“青春の幻影”そのままの、強く心を打つアイテム

【プラレール 銀河鉄道999 999号】
7月18日発売予定
価格:7,700円

 東京・浅草で4月15日、16日に開催されている「おもちゃビジネスフェア2026」において、タカラトミーブスで大人気だったのが「プラレール 銀河鉄道999 999号」だ。「あっ、999だ!」、「ちゃんと鉄郎がいるよ」などなど、取材中周りの人が盛んに声を上げ、会場の関係者達が次々に展示を見ていた。玩具「プラレール」のレール幅・3.8cmのフォーマットで『銀河鉄道999』に登場する「999号」を表現した商品で、7月18日発売予定、価格は7,700円。

タカラトミーの「プラレール 銀河鉄道999 999号」は、『銀河鉄道999』の序盤のクライマックスと言える、途切れた線路を登り中に駆け上がる寸前の999を表現

 『銀河鉄道999』は人間が"機械の体"を得て、永遠の命を持てるようになったはるか未来の物語。しかし機械の体になれるのは一部の裕福な人間だけ。主人公・星野鉄郎は謎の美女メーテルに誘われ銀河を超えアンドロメダ星雲まで運行する銀河超特急。鉄郎はアンドロメダにあるという"機械の体をただでくれる星"をめざし、999号に乗って様々な星を訪れていく……。『銀河鉄道999』は松本零士氏のマンガであり、アニメ版や、劇場版なども展開し大ヒットになった。各作品は微妙に細部が異なる。本商品はアニメ版の999号を再現している。

 プラレールは車両をディフォルメして再現するシリーズだが、「プラレール 銀河鉄道999 999号」は対象年齢3歳以上のフォーマットの枠組みながら"大人向け"を意識して開発されている。パッケージに使用されるロゴも「プラレールプレミアムクラス」など大人向け商品と統一されている。明確なカテゴリーはないが大人向けプラレールは走らせるだけでなく"飾ること"を意識しており、本商品は『銀河鉄道999』という作品の象徴的なシーンである「途中で途切れるレールを駆け上る999号」を表現できるようになっている。

 999号が上っていくレールは途中で途切れている。鉄郎はそれを見て叫ぶ「メーテル、大変だ線路がない!」。しかし次の瞬間、999は浮き上がり、目に見えない線路を進んでいくのだ。999は宇宙を進む銀河超特急なのである。

【線路】
宇宙を進んでいく999ならではの途中で途切れたレールとそこを駆け上っていく蒸気機関車
線路の先が丸まっており、なぜか標識がある、ここに「松本ロマン」が詰まっている
線路にストッパーを設定可能で、999を固定できる。「飾って楽しめるプラレール」なのだ

 「プラレール 銀河鉄道999 999号」はこの印象的なシーンをディスプレイ台で再現している。角度のあるレールを上っていく999号。線路の先はくるりと丸まっていて、そこになぜか標識がある。理屈ではなく、デザインのカッコ良さが印象に残る"松本ロマン"の詰まったデザインだ。このディズプレイ台にしっかりと設置するため、線路のオブジェクトにはストッパーが取り付けられるようになっており、999号をしっかり固定できる。

 車体そのものを見ていこう。999号は実在の蒸気機関車C-62を再現している。プラレールは実在の車両より短めになるディフォルメを行う商品が多いが、本商品は実際の車両の感触を重視し、ディテールサイズ感にこだわっている。また走行中はヘッドライトが点灯する。これは開発者がアニメ『銀河鉄道999』のオープニングの冒頭で光を放つライトが強く印象に残ったからだという。

【999】
蒸気機関車C62の姿をした999号。プラレールの車両は前後を縮めたデフォルメがされるが、本商品は劇中に近いバランス。ディテール表現も細かい
給炭車のマークはTV版のデザイン
レトロな雰囲気の客車
給炭車の後ろのシャッター状の扉は開発者のこだわりだ
999は単二電池一本で走行する
スイッチを入れると走行と共にヘッドランプ点灯。開発者がアニメのオープニングの演出が印象に残っており、ぜひ表現したかったとのこと

 もう1つ開発者のこだわりが給炭車のシャッター状のモールドだ。これは物語序盤で999内をメーテルが鉄郎を案内する時くぐるゲートで、ここを通って鉄郎は999の内部を見る。そこにはおびただしいメーターに囲まれたコンピュータ。999号は見た目こそ古めかしい蒸気機関車だが、その内部は超技術が込められた最新宇宙列車なのである。商品では999内部は再現されていないが、このシャッター状のドアは開発者のこだわりで、版元もうならせたとのことだ。

 そして鉄郎、メーテル、車掌の3体の「プラキッズ」にもこだわりが込められている。プラキッズは「プラレール」のフィギュア。他の多くのプラキッズは体やプリントされた顔は共通なのだが、「プラレール 銀河鉄道999 999号」の鉄郎、メーテル、車掌はそれぞれ顔が原作にかなり寄せられている。

 鉄郎は大きな帽子をかぶっている。帽子にはあちこちに銃弾の貫通した跡があるのだが、商品でも造形で表現。そして上半身はTV版の赤いシャツ。これだけと思いきや、鉄郎ならではのボロのポンチョ(マント)を背中に跳ね上げているのがきちんと表現されている。

 メーテルも力が込められている。長い髪は腰まで表現されており、足は特別製のスカートパーツで等身が変わっており、すらりとした美女の姿を表現している。黒い帽子など非常に力が入っているのがわかる。もちろん松本美女ならではの長いまつげもバッチリだ。

 車掌は顔は黒一色で黄色い目が光っているという謎の人物だがこちらの表現もしっかりしているし、プラキッズになることで独特のかわいらしさが出ているのが楽しい。こだわりポイントは「腕章」。作品中車掌の腕章はたびたびずり落ちてしまう。ちゃんと下がっているのがうれしい。この腕章はシールで表現され、ユーザーが巻くようになる予定だという。

【キャラクター】
メーテル、鉄郎、車掌。3人のキャラクターの特徴をうまく表現している
背面、鉄郎がちゃんとポンチョを着けているのが楽しい
メーテルの長い髪。帽子の表現も効果的だ。スカートパーツによってすらりとした体型が表現されているのも感心させられる
何度もずり落ちてしまう車掌の腕章は紙で表現。ユーザーが取り付けるパーツだ
客車内部。メーテルと鉄郎が向かい合わせに座る。原作を知っている人ならぐっとくる配置だ
客車内部に2人がいるのが見える
展望デッキに立つ車掌の描写もすごくいい

 さらに彼らの楽しいところは999の客車に“乗れる”ところ。客車に彼らをセットできる。プラキッズの配置が「メーテルと鉄郎が向かい合わせに座る」というのはファンにとって非常にぐっとくるのだ。鉄郎とメーテルのいる2等客室には鉄郎とメーテルしかいない。そこで2人はいつも向かい合わせに座り星の空を眺め、長い長い旅をしていく。その情景をきちんと表現しているのがうれしい。

 車掌は客車の後ろにセットする。999は最後尾の客車は“展望デッキ”が配置されている。特に劇場版「銀河鉄道999」と『さよなら銀河鉄道999』では車掌がこの最後尾の所に立ちシーンを印象づけた。本商品の客車は後ろに展望デッキが配置され車掌を立たせることができる。車掌がデッキに立っているのはファンにはぐっとくる演出なのだ。

 『銀河鉄道999』は多くの人の印象に残る作品だ。「プラレール 銀河鉄道999 999号」は作品への想いがぎゅっと込められている。冒頭で語ったように取材中もこの商品に惹きつけられる人は多かった。非常に楽しい商品である。発売が楽しみだ。

「プラレール 銀河鉄道999 999号」は会場でも人気を集めていた