レビュー

「HG ブルーティッシュドッグ」レビュー

ガトリングガンやPRSPパックを備えるPS専用ATがHGシリーズにデビュー

【HG ブルーティッシュドッグ】
発売元:BANDAI SPIRITS
発売日:2026年6月6日
価格:4,180円
全高:約120mm(頭頂高)

 BANDAI SPIRITSは『装甲騎兵ボトムズ』に登場するAT(アーマードトルーパー)、「ブルーティッシュドッグ」をプラモデル化した「HG ブルーティッシュドッグ」を6月6日に一般店頭にて発売した。

 同社の「HG」シリーズで展開される「ボトムズ」シリーズでは、「HG スコープドッグ」と別売りの「HG スコープドッグ用拡張パーツセット」2種を使うことで形状の再現ができたブルーティッシュドッグだが、このたび設定通りのピンクを主体とした成形色をまとった「HG ブルーティッシュドッグ」としてデビューする。

「HG ブルーティッシュドッグ」。6月6日発売。価格は4,180円

 ガトリングガン、アイアンクローやPRSPパックなど、特殊な装備を携えたPS(パーフェクト・ソルジャー)専用ATの組み立てレビューを本稿にてお届けしよう。なお前述の通り、パーツは「HG スコープドッグ」と「HG スコープドッグ用拡張パーツセット」、「HG バーグラリードッグ」などのパーツの一部を使って設計されている。詳細な組み立て過程は過去の弊誌レビューも参照いただきたい。

『装甲騎兵ボトムズ』の「HG」シリーズの最適解のもと、PS専用ATをプラモデルで再現

 TV版『装甲騎兵ボトムズ』の序盤エピソード「ウド編」にて、治安警察に追われるキリコ・キュービィが駆るスコープドッグの前に現れた、ピンク色のAT「ATM-09-GC ブルーティッシュドッグ」。凶暴や獰猛といった意味の“Brutish”の名が冠された、スコープドッグをベースに秘密結社がPS用に改良した機体だ。右腕に30 mmガトリングガンとアイアンクローを兼ね備え、そして脚部に大型のグライディングホイールを装備。ATを動かすために必要なPR(ポリマーリンゲル)液を浄化するPRSPパックにより、ほかの機体よりも高性能かつ長時間稼働を実現している。

「HG ブルーティッシュドッグ」パッケージ画像

 ギルガメス軍によって作り出された「素体」と呼ばれたPSが搭乗する機体で、TV版第8話にて、治安警察署長イスクイのもとに迫るキリコの前に現れ、スコープドッグを戦闘力で圧倒し再起不能にする。後にキリコと共に治安警察から脱出する際は、バトリングの猛者達を次々と倒すも、治安警察の奇襲攻撃によって破壊されてしまう。このときキリコは彼女のことをとっさに「フィアナ」と呼んだ。

 この「HG ブルーティッシュドッグ」は、2023年発売の「HG スコープドッグ」をベースに、「HG バーグラリードッグ」でアップデートされた腰周りや脚部のパーツを採用。「HG スコープドッグ用拡張パーツセット3・4・5」に同梱されたブルーティッシュドッグを再現するパーツを赤みの強いピンクやブラウン、ベージュなどの設定カラーで成形している。

Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ(ブラウン、グレーの2枚)、Eパーツ、Fパーツ
AP-H4パーツ、AP-H5パーツ、AP-J5パーツ、AP-L3・L4パーツ、AP-02パーツ
PA-Nパーツ、AP-MTパーツ、プラスチックシール

素組みで劇中カラーを再現した「HG ブルーティッシュドッグ」の組み立て

 組み立ては頭部から開始。「HG スコープドッグ」と同じ構造で、回転/スライド可動するターレットレンズは、ミラータイプのプラスチックシールを貼って再現するこれまで同様のスタイル。バイザーは可動せず、バイザーの下の窓穴もない。

頭部のパーツ群
完成した頭部。シールはPET製でミラー加工が施してある

 胴体はスコープドッグと同じ形ながら、「HG バーグラリードッグ」で採用されたカスタマイズ可能なパーツに置き換えられている。胸部横のフィンはスコープドッグと同じ形状、脇腹の武器装備用のジョイント穴もパーツで塞ぐ設計だが、拡張パーツセットなどからパーツを拝借してカスタマイズすることもできるだろう。

胴体のパーツ群
完成した胴体。ハッチオープンのギミックはなく、上下が可動する仕組み。肩関節は引き出し式だ

 腕はやはりガトリングガンの存在感が強い。右腕の肘から先に共通のパーツはなく、円筒状の前腕に可動式のクローとガトリングガンを取り付ける。マガジンの存在は劇中ではほぼ描写されておらず、公式の設定画にもないので、外した状態で楽しむのもありだ。一方の左腕にはアームパンチギミックを搭載している。

右腕のパーツ群
前腕となるガトリングガンを組み立てる。肘関節はロール軸になっていて、付け根で回転する
外装を取り付け、大きいほうのクローを取り付ける。クローはスイング可動する
マズルとマガジンを取り付ける
上腕と肩を組み立てて右腕が完成
左腕のパーツ群
完成した左腕。こちらは「HG スコープドッグ」と同じ構造。手首は2種用意

 脚部の膝から上と腰部は「HG バーグラリードッグ」のものへとアップデート。見た目はほとんど変わらないが、膝関節は可動範囲が向上している。足首はかかとの部分が新規パーツで、大型のグライディングホイールが装備された。

右脚のパーツ群
グライディングホイールを挟み込むようにしてかかとを組み立てる
完成した右脚。こちら側の膝には手すりがある
左脚のパーツ群
完成した左脚
腰部のパーツ群
完成した腰部
PRSPパックの組み立て。2パーツのシンプルなもの

 PRSPパックを組み立てて、各部のパーツを取り付ければブルーティッシュドッグが完成。拡張パーツセットによって再現できた機種ではあるものの、未塗装素組みで劇中カラーを再現できるのは嬉しい。ガトリングガンのマガジンは、取り外してPRSPパックに収納が可能だ。

PS専用ATブルーティッシュドッグが完成。ガトリングガンを生かしたアクションを楽しもう

 PRSPパックを組み立てて、各部のパーツを取り付ければブルーティッシュドッグが完成。拡張パーツセットによって再現できた機種ではあるものの、未塗装素組みで劇中カラーを再現できるのは嬉しい。ガトリングガンのマガジンは、取り外してPRSPパックに収納が可能だ。

「HG ブルーティッシュドッグ」の完成。シンプルながらこのカラーリングのインパクトは強い
バックショット。グライディングホイールやPRSPパック、足首後方をカバーする装甲がないのも特徴
ターレットレンズは回転、スライド可動する。ポージング時などに外れて無くさないように注意
機体の最大の特徴であるガトリングガンとアイアンクロー。マズルは回転し、クローは2枚刃のほうが可動する。マガジンは取り外しが可能。上腕だけでなく、肘から先もロール軸で回転するのでポーズは付けやすい
マガジンはPRSPパックの左下に収納が可能
マガジンは奥まで差し込むと取り出しにくいので、そのときは一度PRSPパックを取り外そう

 可動はこれまでのHGシリーズに準じ、ローラーダッシュを使った走行シーンや、ガトリングガンによる射撃、格闘シーンのポージングが楽しめるはず。もちろん降着ポーズも可能だ。スコープドッグと絡ませた劇中シーンの再現や、「拡張パーツセット1」同梱のものや各種エフェクトを使って楽しみたい。

降着ポーズは脚部を腰から曲げて接地させる
膝から下を折り曲げる
上体を起こして形を整えて降着ポーズが完成
PRSPパックを備えたこの機体でも問題なく降着ポーズが取れる設計だ
ブルーティッシュドッグの立体化時などによく見られる、マガジンに左手を添えた射撃ポーズ
アイアンクローは劇中ではアッパーカットのように使われた
左腕にはアームパンチのギミックがある
別売りの「拡張パーツセット1」のローラーダッシュエフェクトと、「カスタマイズエフェクト (アクションイメージVer.) [イエロー]」を使って攻撃シーンを再現。雰囲気が一気に高まる
バトルから共闘へ。「HG スコープドッグ」があればTV版第8話や第12話のシーンを再現できる(一部の画像には別売りの「アクションベース6[クリアカラー]」を使用)
パーツは互換性があるのでカスタマイズも楽しめる。これは「拡張パーツセット1」のコクピットと交換したもの。設定通りにするには塗装が必要となる

 BANDAI SPIRITSの『装甲騎兵ボトムズ』シリーズは、新作劇場用映画『装甲騎兵ボトムズ 灰色の魔女』に登場予定のスコープドッグ2種が発売されることが先日の「第64回 静岡ホビーショー」で発表された。TVやOVAに登場する機体のキット化は一段落となりそうだが、この「HG ブルーティッシュドッグ」や過去アイテムなどを組み立てながら、新作への期待を高めていきたい。