レビュー

「HG バーグラリードッグ」レビュー

「装甲騎兵ボトムズ 赫奕たる異端」より不整地走破性を高めた高火力のカスタム機を立体化。大ボリュームの武装が熱い

【HG バーグラリードッグ】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:5月18日

価格:3,850円

全高:約135mm

 BANDAI SPIRITSがプラモデルで展開する「装甲騎兵ボトムズ」シリーズの最新アイテム「HG バーグラリードッグ」が5月18日に一般店頭にて発売される。

 昨年10月発売の「HG スコープドッグ」に続く「HG」シリーズでのキット化は、OVA「装甲騎兵ボトムズ 赫奕(かくやく)たる異端」に登場したAT(アーマード・トルーパー)「バーグラリードッグ」である。同社のプラモデルでは過去に発売したシリーズも含め、初の立体化となる。

「HG バーグラリードッグ」。5月18日発売。価格は3,850円。一般店頭での発売となる

 キットは「HG スコープドッグ」をベースに、新規造形のパーツを追加して構築した設計で、脚部の不整地走行用「トランプルリガー」や、バックパックの折り畳み式火器「ドロッパーズフォールディングガン」など、特徴的な武装も完全再現。さらに「HG スコープドッグ」向けの交換用外装が付属し、プラモデルならではの楽しみを追求している。ここではそれらも含め、製品版のキットを使ってのレビューをお届けしていきたい。

 なお弊誌では昨年「HG スコープドッグ」のレビューを掲載していて、この「HG バーグラリードッグ」で同じパーツを使っている部分に関しては説明を省いている。気になる場合は該当記事をご覧いたきたい。

バーグラリードッグの活躍シーンをイメージしたCGも公開に。アレギウムでの姿だろうか

「HG スコープドッグ」をベースに、重装備のカスタム機を構築。作りやすさももちろん継承

 「ATM-09-DD バーグラリードッグ」は、前述の通り「装甲騎兵ボトムズ」のOVAシリーズに登場した機体だ。TVシリーズの32年後を描いた「赫奕たる異端」(1994年)では、コールドスリープから蘇生されたキリコが、連れ去られたフィアナを追ってマーティアルの聖地アレギウムに突入する際に使用し、敵ATとの死闘を繰り広げた。ヘビィマシンガンの他、2つのミサイルポッド、ガトリングガン、スモークディスチャージャー、ドロッパーズフォールディングガンといった武装を持つ高火力の機体だ。脚部には不整地走行用のトランプルリガーを装備しており、使用時はこれを接地させて走行する。

「HG バーグラリードッグ」パッケージ。「赫奕たる異端」のロゴもある

 「赫奕たる異端」の後日談「装甲騎兵ボトムズ 孤影再び」にも登場。こちらのキリコ搭乗機はドロッパーズフォールディングガンが装備されておらず、短銃身のヘビィマシンガン改を2丁装備して戦う様子が見られた。また敵対する「黒い稲妻旅団仕様」の機体は黒く塗装され、一部装備の形状が異なっている。

 キットは「赫奕たる異端」に登場するバーグラリードッグをプラモデル化。過去に立体化されたことも多いターボカスタムやレッドショルダーカスタムとはひと味違った魅力のある機体だ。パーツは、A~Gのランナーは「HG スコープドッグ」と共通だが、一部は別ランナーの新規パーツに置き換えられている。

Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ、Eパーツ、Fパーツ、Gパーツ
AP-H1パーツ、AP-H2パーツ
AP-I1パーツ、AP-I2パーツ、AP-I3パーツ
AP-J2パーツ、AP-K1パーツ、AP-L1パーツ、AP-L2パーツ、AP-M1パーツ、AP-M2パーツ
AP-Nパーツ、プラスチックシール

「HG スコープドッグ」のパーツと共通のものもあるが、一部は設計のアップデートが施されている

 キットは「HG スコープドッグ」と同様、上半身内部のコクピットは再現せず、可動と作りやすさを重視した設計。頭部や腕などはほぼ同じものなので、同キットを作ったことがあるなら、こちらを作るのも難しくない。また一部ユーザーに指摘された設定と異なる太もものロール軸などにアップデートされたポイントがあるのも見どころとなっている。

頭部の組み立て。パーツや設計は「HG スコープドッグ」と共通のもの。レンズには付属のプラスチックシールを貼っている
胸部は左右にあるフィンが別パーツとなり、左右の形状も異なる
腕は左肩のスモークディスチャージャーが付く。アームパンチのギミックは健在だ

 設計が大きく異なるのは、トランプルリガーを装備した脚部だ。つま先のソリの部分と、かかとの車輪は折り畳み式で、キットではもちろん差し替えなしで展開が可能だ。車輪は非可動だが、コロ走行を楽しむような商品ではないので気にはならない。もちろん降着機構も再現した関節構造になっている。

「HG スコープドッグ」で上下に分断されてロール軸が設けられた太ももは、内部にスイング可動するジョイントを用意し、可動と見た目を両立させている
膝関節を組み立てる
膝の下側の関節は2重になっている
ふくらはぎの後ろにはトランプルリガーの車輪を取り付けるためのジョイントがある
それぞれを接続して形を整える
膝のパーツを取り付ける
トランプルリガーの車輪を組み立てる
脚部に車輪と前方の装甲を取り付ける
ソリの組み立て
足裏のパーツを取り付けたら裏返してソリを反対側に向ける
足首の関節を組み立てて取り付ける
脚部に取り付けたら、ソリを上に向けて完成
同様に反対側の脚も組み立てる
腰パーツの組み立て。股関節は前方にスライドする仕組み
4方向に装甲を取り付ける
ヘビィマシンガン用の弾倉は左右の装甲に取り付ける
全てを取り付けてバーグラリードッグの本体が完成