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【年始特集】放送40周年からその先へ!「機甲騎兵ボトムズ」最新アイテム6選

ボトムズファンの熱い視線が突き刺さる、ハイクオリティアイテムが目白押し

 年末年始恒例のホビー特集、本稿では今年発売され話題となった「装甲騎兵ボトムズ」に関連するアイテムのラインナップを改めて紹介していきたい。2023年に放送40周年を迎えた同作は、作中に登場するメカ「アーマードトルーパー(AT)」のプラモデルやアクションフィギュアが多数発売され、それをきっかけにシリーズ化される商品もあった。

 2024年も3月までは40周年イヤーということで、引き続き関連アイテムも充実し、イベントなども開催されてきた。本稿では「装甲騎兵ボトムズ」に関連した2024年発売の最新アイテムを紹介していこう。

HI-METAL R スコープドッグ レッドショルダーカスタム

  • メーカー:BANDAI SPIRITS
  • 発売日:2024年3月23日
  • 価格:24,200円
  • サイズ:全高約165mm

 BANDAI SPIRITSのスコープドッグのアクションフィギュアは「HI-METAL R 」ブランドでの発売となった。ノンスケール、全高約165mmのボリューミーな可動式フィギュアで、スコープドッグの特徴的なフォルムをハイディテールで再現しつつ、各所に独自の可動粋を設けるなどして、ポージングの幅を広げている。もちろんATならではの降着ポーズもパーツの差し替えなしで行える。

 ノーマルのスコープドッグからレッドショルダーカスタムへの換装が行えるのも大きなポイント。また付属のキリコのフィギュアは、ヘルメット姿とヘルメット未着用のもの、そして後者の表情なしのものが付属し、ユーザーのニーズに応える仕様だ。HI-METAL Rではボトムズシリーズを今後も展開予定で、「ファッティー」や「ブラッドサッカー」も現在企画中。

PLAMAX 装甲騎兵ボトムズ SV-01 1/24 Scale X・ATH-02 ストライクドッグ

  • メーカー:マックスファクトリー
  • 発売日:2024年1月
  • 価格:8,800円
  • サイズ:全高約175mm

 PS(パーフェクト・ソルジャー)専用の機体として秘密結社が開発した「X・ATH-02 ストライクドッグ」が、1/24スケールのプラモデルとしてマックスファクトリーの「PLAMAX」ブランドで発売された。特徴的なカメラや左手のクローなどを忠実に再現し、全体の造形も実にシャープに仕上がっている。実はこの造形は、20年以上前に同社が同スケールのソフトビニールキットとして発売した原型を、フル可動のプラスチックモデルへと置き換えたものだ。

 関節部とコクピットは新規造形で、ハッチやクローの開閉ギミックも搭載している。武装はソリッドシューターで、イプシロンの立ちポーズのフィギュアが付属。ランナーにはディテールアップのためのリベットやダクトなどのモールドが用意され、ディテールアップパーツとして使用可能だ。

週刊 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグをつくる

  • メーカー:アシェット・コレクションズ・ジャパン
  • 発売日:2024年9月25日(全120号予定)
  • 価格:各2,199円(創刊号は299円/総額は261,980円を予定)
  • サイズ:全高約510mm

 ローカルでのテスト販売時より大きな話題となった、付録付き雑誌「週刊 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグをつくる」が2024年9月25日より全国にて創刊された。週刊雑誌に模型のパーツが付属する販売形態で、刊行予定は120号で組み立てていくと1/8スケール、全高約510mmの巨大なスコープドッグが完成する。

 この大きさだけに、ギミックも非常に凝っていて、各種ハッチの開閉、ターンピック&グライディングホイールの可動、アームパンチ射出時の排莢ギミックなども盛り込まれている。さらに刊行内容には大河原邦男氏デザインのオリジナルのメンテナンスベース(専用台座)に乗せることで、手動操作による自動降着機構やターレットレンズの回転、バイザーの開閉、サウンドギミックなどを楽しめる。

【装甲騎兵ボトムズ スコープドッグをつくる - ギミック紹介動画 - 【アシェット・コレクションズ・ジャパン】】

ロボ道 装甲騎兵ボトムズ スコープドッグ

  • メーカー:スリーゼロ
  • 発売日:2024年10月
  • 価格:28,600円
  • サイズ:頭頂高約146mm

 スリーゼロの「ロボ道」シリーズで発売されるATは、第1弾の「ラビドリードッグ」に続く「スコープドッグ」が発売された。ラビドリードッグと同様、全身にウェザリングやダメージ塗装が施されているのが大きな特徴で、成形色を主体とした「HI-METAL R」とはまた違う、ATならではのリアル感あふれる外観を表現している。

 内蔵のフレームには合金を採用し、重量感と堅牢さを両立。全身に76か所の可動ポイントを備えている。つま先を上げるとグライディングホイールが露出したり、アームパンチ時の排莢のエフェクトが付属したりと、独自の演出も嬉しいところ。ノンスケールだが、先発のラビドリードッグ(頭頂高約159mm)とスケールを合わせていて、頭頂高は約146mmとなる。ヘビィマシンガンと予備の弾倉、非可動のパイロットフィギュア(キリコ・キュービィー)が付属している。

【【可動・変形解説!】ロボ道 スコープドッグ【予約〆切6/12まで!】】

装甲騎兵ボトムズ 1/24 スコープドッグ レッドショルダーカスタム

  • メーカー:ウェーブ
  • 発売日:2024年12月
  • 価格:14,080円

 41年前の「装甲騎兵ボトムズ」放映開始に合わせて発売され、高い完成度で当時のユーザーを魅了したタカラ(現タカラトミー)製のプラモデル「1/24スコープドッグ」を、ウェーブが新規パーツを追加して発売していたのも早20年近く前のこと。その後、新規設計の1/35シリーズを経て、満を持してウェーブ製完全新規の「1/24スコープドッグ」が2023年末に発売された。

 その第2弾として発売されたのがこの「1/24 スコープドッグ レッドショルダーカスタム」だ。接着剤不要のスナップフィットタイプ、各関節にポリキャップを採用したフル可動モデルで、9連ミサイルポッド、2連ロケットランチャー、ガトリングガン、ソリッドシューターが武装として付属している。

チョイプラ スコープドッグ ラウンドムーバー装備型

  • メーカー:キャビコ
  • 発売日:2024年11月
  • 価格:2,200円
  • サイズ:頭頂高約45mm

 これまで紹介した商品とは趣ががらりと変わる、可愛いスコープドッグのプラモデルだ。キャビコが展開する「チョイプラ」は、主にクリエイターデザインの造形を手のひらサイズのプラモデルでリリースしていて、このスコープドッグも「陸上自衛隊07式戦車なっちん」をデザインしたmoi氏によって実に個性的なスタイルでデザインされている。最新アイテムはこのラウンドムーバー装備型で、宇宙戦仕様カラーとメルキア軍カラーの2色をラインナップ。前者にはソリッドシューター、後者は3種の武器が付属、それぞれに専用のディスプレイベースが付属する。次回以降のラインナップとして「スナッピングタートル」と「ファッティー」も開発中とのことだ。

 放送から40年が経過しているが、今も新旧ファンの熱意が冷めなることのない「装甲騎兵ボトムズ」。ATというメカが、プラモデルやフィギュアなどの造形に向いているというのもあるのだろう。

 2023年からはBANDAI SPIRITSの「HG」シリーズなども発売され、上で紹介した「チョイプラ」などとともに比較的手軽に組み立てられる造形も増えている。さらにこの2025年からはボトムズアイテムの本家とも言えるタカラトミーの「T-SPARK」ブランドより「1/48 ボトムズ Third Time Assemble」が発売されることが決定している。

タカラトミー「1/48 ボトムズ Third Time Assemble」の試作品

 40周年イヤーは過ぎたが、アイテムはこれからさらに増えていくのは間違いなく、ファンはその動向を見逃せない。