特別企画

「ロボ道 スコープドッグ」登場! 1/12の技術をフィードバックし濃縮、様々なギミックを内蔵【threezero 2023】

【threezero in Tokyo 2023】

会期:4月29日~4月30日

時間:10時~19時まで(最終入場18時30分)

会場:
アキバCOギャラリー
東京都千代田区外神田3-16-12 アキバCOビル 1F

 threezero in Tokyo 2023での注目商品の1つが「ロボ道 スコープドッグ」である。アニメ「装甲騎兵ボトムズ」の主役メカが9月に発売される「ロボ道 ラビドリードッグ」に続き商品化決定だ。

 threezeroは2017年に1/12スケール、全高約330mmという大サイズでの「1/12スコープドッグ」を発売している。「ロボ道 ラビドリードッグ」はこの技術をフィードバックして製作されたが、今回スコープドッグも立体化されることが決まった。threezero in Tokyo 2023では1/12スケールの立体物も動じに展示しており、その関連性をアピールしていた。

 スコープドッグはアニメ「装甲騎兵ボトムズ」の主人公キリコが搭乗するAT(アーマード トルーパー)であるが、この世界で最もありふれた量産機である。「機動戦士ガンダム」でいえばザクのような機体であり、全長4mのスコープドッグはさらにありふれた存在だ。

【ロボ道 スコープドッグ】
ずんぐりしたかなり特徴的なデザインだ
全身に汚し塗装が入っている
関節には金属パーツを使用
カメラにはクリアパーツが

 「装甲騎兵ボトムズ」は劇中で大きな戦いがあった後の、“戦後”の物語であり、大きな都市ではスクラップ場でスコープドッグの部品が捨てられており、キリコはスクラップから部品を集めて動くスコープドッグを組み上げたこともある。戦後の兵士達は自分たちが学び覚えた技術で生活するために改造したスコープドッグで、賭け試合の見世物「バトリング」を行っていたりする。

 スコープドッグの魅力の1つは設定上の“小ささ”だ。4mという全長は胴体そのものがコクピットとなっている。コクピットハッチを開ければ人間が窮屈な姿で収まっており、頭部のバイザーを跳ね上げればパイロットの顔がのぞく。また脚部の脛部分が前にせり出すことで胴体を地面に近づける「降着ポーズ」や、腕の前腕部分を火薬の爆発力を使ってスライドさせ強力なパンチを打ち出す「アームパンチ」、足の裏のグライディングホイールを回転させ地上を滑走する「ローラーダッシュ」など、アニメロボットとして魅力的なギミックを多数持っている。

 「ロボ道 スコープドッグ」は、様々なギミックを1/12スケールで再現した「1/12スコープドッグ」の技術を活用し製作されている。アームパンチや降着ポーズはもちろん、コクピットハッチを開ければパイロットフィギュアが座っている。今回のフィギュアはハッチを閉じた状態だが、パイロットフィギュアを取りだした形で展示していた。パイロットフィギュアの細かい造型も確認できた。

パイロットフィギュアも展示されていた
武器としてヘビィマシンガンが付属

 本商品の特長の1つが汚し塗装だ。全身に強めの汚し塗装が入っており、コクピットや肩の縁には赤茶けた錆の塗装まで入っている。全体的に乱暴に使い込まれた雰囲気となっている。 マーキングもしっかり入っており、かなり力を入れた表現になりそうだ。

 特徴的なカメラアイのレンズはクリアパーツが使われている。「ロボ道 ラビドリードッグ」同様、間接部はコン族パーツが使われると言うことで、降着ポーズや、ポージングでの間接の耐久度も期待できそうだ。スコープドッグはアニメロボットの中でも立体物が多いが、プラモデルが多く凝った塗装の完成品となると少ない。ファンには嬉しい商品だ。

 今回のスコープドッグは「アニメの設定画に近い」という。言われてみて「1/12スコープドッグ」を見ると肩など装甲のデザインに違いがある。「1/12スコープドッグ」は肩や足の甲の装甲板に追加で装甲を足したような表現がある。実はこれらのデザインはタカラ(現:タカラトミー)がアニメ発売当時に発売したプラモデル「1/24スコープドッグ」のデザインなのだ。

 当時のタカラの担当者はスコープドッグの装甲板の処理は「現実で装甲を補強するならばこういったデザインになるのでは?」とディテールを加えた。ギミックなどもよく錬られており、プラモデル「1/24スコープドッグ」は傑作プラモデルとして現在でもファンの間で語られる商品なのである。threezeroの「1/12スコープドッグ」はそのタカラ版スコープドッグの影響を強く受けた商品だったとのことだ。

【1/12スコープドッグ】
会場では以前発売された「1/12スコープドッグ」も
較べるとその大きさが実感できる
かなり強めな汚し塗装
装甲の処理にタカラ版プラモデルの影響がみれる
パイロットフィギュアは可動式だった

 会場では緑の「1/12スコープドッグ」に加え、紫の「メルキア正規軍カラー」も展示されている。こちらは空挺降下用のパラシュートザックを装備しており、巨大な布製パラシュートも展示されている。会場で「こんな商品も出ていたのか」と、ぜひ確認して欲しい。

メルキア正規軍カラーも展示

 もちろん「ロボ道 ラビドリードッグ」も展示。こちらは「ロボ道 スコープドッグ」同様ノンスケールではあるが、並べるときちんと原作のサイズ差が確認できるように商品同士のスケールは合わせてあるとのこと。今後さらにラインナップが拡充される予定でだという。ラビドリードッグの“原型”である「ストライクドッグ」やスコープドッグのバリエーション、さらには全くデザインが異なるH級ATも大いに期待したいところだ。

 ちなみに「ロボ道 ラビドリードッグ」は会場のタッチ&トライコーナーで触ることができる。金属関節のしっかりした感触と、重みを体験できるので、会場に来た人は是非こちらもチェックして欲しい。

【ロボ道 ラビドリードッグ】
9月に発売予定の「ロボ道 ラビドリードッグ」
汚し塗装に盛りだくさんのギミックとこちらも期待がかかる
会場のタッチ&トライコーナーで触ることができる