インタビュー
「DX超合金 SDF-1 マクロス」企画担当者インタビュー【#超時空要塞マクロス】
弩級サイズに詰め込まれたギミックと巨大演出
2026年6月8日 12:00
- 【DX超合金 SDF-1 マクロス】
- 2026年11月 発売予定
- 価格:99,000円(税込)
1982年に放送されたTVアニメ『超時空要塞マクロス』が2027年に45周年を迎える。これに合わせて、魂ネイションズのキャラクタートイ開発技術を結集し、最新キャラクターの完全商品化に挑戦する「DX超合金」シリーズで要塞艦「SDF-1 マクロス」が商品化。
「DX超合金 SDF-1 マクロス」は、両舷に強襲揚陸艦ダイダロス、攻撃空母プロメテウスが接続されたTV版のデザインが再現され、「DX超合金」シリーズ最大級の全長約650mm(要塞艦時)、全高約700mm(強攻型時、台座含む)で立体化されている。そして、巡航形態の要塞艦から人型の強攻型へのトランスフォーメーション(変形)も可能で、各部にはLEDが搭載され発光可能で、迫力あるディスプレイが楽しめる。
また、5月30日から東京・秋葉原のTAMASHII NATIONS STORE TOKYOでも試作品の展示が実施されている。
本稿では試作品とともに本商品の企画担当者、木村禎成氏に「DX超合金 SDF-1 マクロス」の魅力を聞いてみた。
ヤック・デカルチャーな巨大感への挑戦。待ち望んだ「SDF-1 マクロス」がDX超合金に登場
――「DX超合金 SDF-1 マクロス」の商品化・開発の経緯をお願いいたします。まず、こちらは2022年に開催された「TAMASHII NATION 2022」にて参考展示されたものが商品化されたのでしょうか?
木村氏:そうですね。実はそこからさまざまなアップデートを重ねています。そしてマクロス45周年を迎えるにあたり、記念アイテムとして出したいと考えていました。
『超時空要塞マクロス』でも、可変戦闘機のバルキリーに並ぶ作品の主役メカですので、DX超合金でしっかりとしたものを作りたいと思い、今回、メカニックデザイナーの宮武一貴さんにもご協力をお願いし、お仕事をさせていただきました。
また、商品化にあたり「大きくないといけない!」ということにこだわりました。
――造形についてですが、まず大きさはどれくらいなりますか?
木村氏:サイズとしましては、約1/2000スケール相当になっています。
ただ、本商品では要塞艦型で全長約650mmになります。設定では「SDF-1 マクロス」の全長は約1.2キロなので、スケールに合わせるなら600mmになるかと思いますが、今回は主砲部分を少し伸ばしたデザインにし、650mmとなりました。
それというのも先ほどありました「TAMASHII NATION 2022」の参考展示を宮武さんと河森正治さんに見ていただき、このサイズで立体化した場合のバランスとアニメではパースを付けて描かれるのを考えると、主砲部分はもっと長い方がよいのではないかとなり、調整を加えました。
――主砲の長さの調整は要塞艦型もそうですが、強攻型時のプロポーションにも関わっているのでしょうか?
木村氏:そうですね。また、パースを付けるという意味で、強攻型時は主砲の根元部分に軸をちょっと設けておりまして、左右に少し開くようになっています。
これによってパースを付けて、より大きく見えるように表情付けをし、主砲の長さも相まって、劇中の主砲発射シーンの迫力を再現できるようにしました。
――彩色の設定ですが、こちらもTVアニメをイメージしたものになっているのでしょうか?
木村氏:色に関しては、当時の玩具やアニメでは薄いグレーのところが白だったり、ネイビー部分がもっと濃かったりでしたが、「DX超合金 SDF-1 マクロス」では、巨大感に見合うような色合いを成型色で再現しています。
――「DX超合金」シリーズでの立体化ということもあり、ダイキャストはどのくらい使用されていますか?
木村氏:ダイキャストの使用部分としては強攻型での膝関節であったり、股関節の付け根部分などに使用しています。また、ロック機構にもダイキャストを採用しています。イメージとしては、各部の角度を維持したり、強度を維持したりするための関節部をメインに使用している形ですね。
逆に見えている装甲部分はとにかく細かく、隙のない形でディテールが入っていることがスタジオぬえのメカの魅力だと思いますので、より精細な表現ができるプラスティックを主に使用しています。
実際に劇中から拾って入れられる限りのものを入れているのですが、主砲に関しては劇中では作画の関係か、ディティールが密には入っていませんでした。そこで、原型監修の際に宮武さんに実寸の図面や現物に、書き足していただき、それをもとにディテールを追加いたしました。
――立体化に当たり、他にもディテールが追加された、あるいは調整された箇所はありますか?
木村氏:その点では、立体化にあたり艦橋を少しだけ大きくしております。これは発光ギミックを搭載するにあたり、電池を入れる際の安全基準を満たす形で調整しています。
――TV版の特徴でもあるダイダロスとプロメテウスの造形もかなり力が入っていますね。
木村氏:これは単品でも成立するように、ディテールなど色々と手を入れました。簡易な形ですが、台座もありまして、本体から分離して単体でのディスプレイもできます。
――第1話の進宙式を感じるディスプレイが楽しめそうですね。
木村氏:マクロス本体の方も外したところに、カバーを付けることができます。接続軸がむき出しにならないようにしています。
――約1/2000スケール相当とのことですが、付属のモンスターやバルキリーも同スケールとなっているのでしょうか?
木村氏:もちろんです。本商品では、デストロイドモンスター、トマホーク、そしてバルキリー、スーパーバルキリーが付属しております。
トマホークは、ダイダロス・アタック用として1パーツで5機並んだ状態で表現されています。モンスターは個別で造形され、オプションパーツを使用することで3機がきちんと並んで、トマホークとともにダイダロス・アタックを再現できるようになっています。
また、各バルキリーも極小サイズですが、プロメテウスの甲板にディスプレイすることができます。マクロス単体で飾っても楽しいですが、比較対象物があることで「マクロスの大きさ」がより分かりやすくなる。バルキリーのディティールが再現しきれないかもという懸念はありましたが、バルキリーとスーパーバルキリーの区別がつくディティールになりました。マクロスの巨大感を感じてほしいです。
――なるほど。ダイダロスの艦首も開くようになっているのですね。
木村氏:差し替えなしで艦首を開いて、ダイダロス・アタックを再現することはもちろん、折りたたみのスロープ部分も展開して火星に行ったシーンを再現することもできます。
各所に仕込まれたLED発光でマクロスの存在感と躍動を演出
――各形態でのディスプレイはどのようになっていますか?
木村氏:ディスプレイ方法は、要塞艦では板状の台座パーツ3つを並べて、その上に乗せる形を取っています。
強攻型では支柱を使用して立たせた状態でのディスプレイができます。特に強攻型のディスプレイ台座は支柱も金属製で、本体への接続部分も長く設計してしっかりと固定できるようにしています。
安心して飾れるように設計していますので、ぜひ台座を活用ください。
――強攻型の状態ではどれくらい可動が可能でしょうか?
木村氏:可動でいえば、「SDF-1 マクロス」がバルキリーのバトロイドのように動き回るメカではないので、あくまで表情付けができるといったものになります。
もちろん、劇中のダイダロス・アタックのポーズや両腕の可動はあります。脚部に関しても膝関節や股関節を動かして、表情付けができるようになっています。
肩の部分ですが、上部、下部にシャッターがあり、引き出すことができます。手動で調整ができ、ポーズに合わせてシャッターの位置も調整できるので、外観の隙間を減らすことができます。まあ、内部にもディテールを入れていますが(笑)
木村氏:細かい部分では例えば足首では、脚部をハの字に開いた時に足裏が平行になるように表情付けをすることができます。これは、足首部分にストッパーボタンを設けておりまして、要塞艦の時は、エンジンがフラットになるように固定することができます。
そして、強攻型の際はストッパーを押して、下に一段下がり、それで角度がつけられるようになります。
――可動に関して、第1話であった要塞艦での主砲発射状態にすることも可能でしょうか?
木村氏:もちろん、要塞艦の状態でも主砲発射状態を再現することができます。
――発光ギミックはどのようになっていますか?
木村氏:発光ギミックは本体各所に仕込んでおります。
まず、艦橋部分はスライドスイッチによりLEDが発光いたします。また、アンテナマストのパーツが2種類あり、通常のものとクリアパーツのものがあります。クリアパーツのものを差し込むことで、艦橋からの光を透過してライトアップが楽しめるようになっています。
木村氏:強攻型の胸部エンジンに関しましても発光ギミックがあり、こちらはマグネットスイッチを兼ねているゼントラーディ軍のケルカリアを近づけることで発光します。
木村氏:そして、脚部エンジンも同様にマグネットスイッチによって発光します。こちらはプログラムを組んで、はじめは火が入ったようにポワンと光り、だんだんと出力を上げるようにして光が強くなって最大船速で飛んでいくイメージで発光します。そこからまた、徐々に光が弱くなり速度を落としていくといった流れを予定しております。
木村氏:そして、左舷(強攻型の左脚部)の外側の装甲を外すと中に市街地がありまして、マグネットスイッチによって発光します。こちらは「市街地の一日」を表現するように朝から昼、夕方、そして夜へと変わるようにLEDの色が変化します。
ちなみに、市街地の発光に関しては何回かに1度、スイッチを入れると赤い点滅発光になるようプログラムを入れる予定です。トランスフォーメーションの警報が鳴り響くシーンを連想させるものになっています。
――本商品を開発する中で特にこだわったポイント/苦労したポイントを教えてください
木村氏:苦労したポイントとしましては、発光ギミックの搭載ですね。今回発光ギミックの電源には、単4電池とボタン電池を各所に入れて、発光する形になっています。そのうえで、電池交換ができるようにする必要もあるので、先ほどもあった艦橋の大きさであったりとスペースの確保に苦労しました。
――例えば台座などから電源を供給するような方法はできなかったのでしょうか?
木村氏:本商品では要塞艦から強攻型へのトランスフォーメーションがありますので、回転軸があるところに配線を入れるのは厳しい構造でした。また脚部に至っては航行をイメージしたプログラム発光がありますので、左右を連動させる必要がありました。
実は脚部の内側部分に赤外線でのリンクが組まれており、片方にスイッチを入れることで両方光るようになっています。
そのため、脚部に単4電池、胸部エンジン、艦橋にボタン電池を入れる形で電源を取るようになっています。
――その他、こだわったポイントなどはありますか?
木村氏:こだわったポイントでいえば、やはり大きさですね。マクロス艦を商品化する機会はなかなかありません。
宮武さんも、「巨大な空母を両腕に接続する以上、本体は当然それ以上に巨大でなければならない」という思想でデザインされています。空母が腕になり、脚の中には街が収まっている。そんな規格外の船は、単なる戦艦ではなく“要塞艦”なのだと。
それだけに、DX超合金ではマクロスとしての巨大感をなにより追求しました。
――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。
木村氏:今回マクロス45周年記念商品として「DX超合金 SDF-1 マクロス」を商品化することができました。これも、『マクロス』シリーズ、DX超合金シリーズを応援してくださる皆様のおかけです。
また、開発・企画にあたり、色々なご相談にお答えいただいた宮武さんをはじめ、本商品を設計してくださった皆様、工場の皆様といろいろな協力を経て、2026年11月に皆さんのお手元にお届けできればと思います。
こうして、商品を作れた環境に感謝しつつ、ユーザーの皆様には「DX超合金 SDF-1 マクロス」を期待してお待ちいただければ幸いです。
――ありがとうございました。
(C)1982 BIGWEST
※画像は試作品を使用しています。実際の製品とは異なる場合がございます。ご了承ください。













































































