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18禁だからこそ追求できる"造形の可能性"、「あみあみSPブース」の中に広がる、めくるめくアダルトフィギュアの世界【#ワンフェス】

【ワンダーフェスティバル2026[夏]】
開催日時:7月26日10時~17時
開催場所:幕張メッセ 国際展示場 1~8ホール
(〒261-8550 千葉県千葉市美浜区中瀬2-1)
主催:ワンダーフェスティバル実行委員会/株式会社海洋堂
入場料:当日券 4,000円

 あみあみは「あみあみSPブース」として、18才以上のユーザーを対象にアダルトフィギュアの新作を展示している。入り口で来場者は身分証を提示して18歳以上であることを証明した上で、カーテンに隠された入り口をくぐり、入場することができる。

様々な立体作品や資料を展示

 フィギュアにおいて「セクシーさ」というのは非常に大事なポイントである。18禁フィギュアでなくても体の線がはっきり出たり、あるいは乳首や性器などをギリギリまで隠したセクシーな衣装でポーズを取る“全年齢向け”フィギュアも多い。

 18禁フィギュアはそこからさらに、たとえば衣装が外れる「キャストオフ」機能を持たせたり、より極端な性癖を表現したりする、非常に挑戦的な製品だ。「あみあみSPブース」ではあみあみが流通するアダルトフィギュアが展示されている。あみあみ自身「プレアデス」というオリジナルアダルトフィギュアブランドを展開している。今回は「あみあみSPブース」でどのような光景が広がっているかを紹介したい。

セクシーから、ドエロ、スレンダーから超グラマー、無限に広がる18禁フィギュア

 「あみあみSPブース」では、アダルトフィギュアの表現の幅の広さを改めて感じさせる。HerLoveの「Would you please marry me?」はベールをかぶった“花嫁”をイメージした、セクシーなランジェリー姿の上品な雰囲気のフィギュアだが、胸や股間が透ける素材で作られている。下半身部分の表現でバリエーションを出すというユニークな展開をしている。

HerLove「Would you please marry me?」8月発売予定、価格は34,100円

 PUREの「野々原母娘バニー」は胸と下半身のボリュームを強く強調した体型の母と娘がお尻をこちらに向けながら誘うような笑みを浮かべているフィギュア。プレアデスの「ルイーザ・リヒター」もその体型の表現がすごい。その肉感そのものが、言い方が悪いかもしれないが“下品な欲望”をかき立てる。非常に突き進んだフィギュアだ。

PURE「野々原母娘バニー」発売日、価格未定
プレアデス「ルイーザ・リヒター」発売日、価格未定

 ネイティブの「女帝ヴァグナリア」は強気でセクシーな女性が、こちらに向かって大きく足を開くという蠱惑的なポーズをとっているが、それは自身が望んだものではない。歯を食いしばり、屈辱に満ちた表情でこちらを睨む視線は、セクシーなボディの魅力を引き立て、見る者の加虐心をあおる。

ネイティブ「女帝ヴァグナリア」発売日、価格未定

 MIYABIの「るり」は透き通った肌のはかなげな雰囲気のスレンダーな女の子。胸や股間を出しながら、襟回りやガーターベルト、そしてコルセットなどの衣装を着ている。目を細めてこちらを誘うその視線に、背徳的な魅力が胸の中で湧き上がる。

MIYABI「るり」発売日、価格未定

 他にも非常にとがったフィギュアが多数展示されている。面白いのがフィギュアならではの“ギミック”が積極的に盛り込まれているところ。ボディそのものを裸体と下着姿で差し替えたり、さらには付属パーツなど、すべてが“エロ”に繋がる。かわいらしいアクセサリーをつけるだけでなく、大人の玩具といった多彩なアイテム、さらには両性具有の姿にまで変えることができるフィギュアまである。ギミックを使うことでもフィギュアの方向性が大きく変わるのがとても面白い。

 18禁に限らず、現在のフィギュアはイラストレーターが描く女の子を立体化するのが大きな流れとなっている。それは日本のマンガ文化、同人文化が背景にある。様々なイラストレーター、漫画家が自身の性癖を突き詰めたようなディフォルメされた女体や、シチュエーションをイラストで提示、それを原型師がこだわりの造形で表現するのだ。それは「俺(私)がぐっとくるエロはこうだ!」という欲望を惜しげもなく提示し、それに対し読者が拍手を贈るという、クリエイターを支える土壌があるからこそだろう。他国とは大きく異なる、「マンガ/同人文化」の流れの1つにフィギュアがあるのだ。

 今回、あみあみのスタッフに話を聞けたが、あみあみの大きな新製品フィギュア展示スペースの一角に「あみあみSPブース」としてアダルトフィギュアを展示し続けるのは、何よりも「ユーザーが望んでいるから」だという。

 18禁フィギュアの大きな魅力も一般フィギュアと同じように「造形の良さ」だ。イラストレーター、漫画家が自信の想像力を限界まで暴走させ描いた世界を、原型師が造形、塗装、素材の選択、表現の仕方、見せ方、と言ったあらん限りのテクニックで立体に活かす。そこには作り手側の強いエネルギーがある。

CARNIVAL「朧ルナ」2027年3月発売予定、発売日、価格43,780円
CARNIVAL「染谷留花」発売日、価格未定
チューベローズプラス「ユウ」11月再販予定、価格19,800円
ネイティブ「白蛇巫女 あやめ」発売日、価格未定

 担当者は「あみあみSPブース」を毎回設けているのは届けたいメーカーと、求めるユーザーをつなぎたいからだという。現在、本来自由であるはずのネットでSNSの規制で表現できる場所が減っているからこそ、きちんとアダルトフィギュアを見ることができる場所を提供したいと語った。

 「区切る」ことで、アダルトに嫌悪感を持つ人の目には触れない。だからこそ「あみあみSPブース」は継続したいとのことだ。たとえばあみあみも出展している「上海ワンフェス」では、中国では衣服が着脱可能なフィギュアは「わいせつ物」と認定され取り締まりの対象となってしまう。このため18禁コーナーそのものが作れないとのこと。「あみあみSPブース」は日本だからこそのユーザーと作り手の思いを満たす場なのだという。

 アダルトフィギュアには独特の魅力がある。一般フィギュアでは表現できない突き抜けたセクシーさや、極端な性癖を表現できる"幅"こそが「フィギュア文化」の面白さだと思う。他国に例を見ない日本の豊かで深淵なマンガ・同人文化を、立体表現の技術を磨くフィギュア文化がさらに独自の世界を見せてくれる。アダルトの方向でもどんどん進化してほしい。