インタビュー

「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」企画担当者インタビュー

可動を追求し、新たな動きの魅力を解き放つ「ABSOLUTE ACT」始動

【ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム】
8月27日 予約開始
2027年3月 発売予定
価格:16,500円(税込)

 BANDAI SPIRITSは、新フィギュアブランド「ABSOLUTE ACT」第1弾として『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』にてキラ・ヤマトが駆るMS(モビルスーツ)「ストライクフリーダムガンダム」を立体化。8月27日より一般店頭予約を開始し、2027年3月に発売を予定している。価格は16,500円(税込)。

 「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」は全高約185mmの可動フィギュアで、「想いのまま、動かせーPose it your way.」をコンセプトに可動を突き詰め、様々なポージング表現が楽しめる。

ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム

 新たに誕生した可動フィギュアブランド「ABSOLUTE ACT」の魅力を本商品の企画担当の齊田 直希氏にお話を伺った。

【想いのまま、動かせ―Pose it your way. ABSOLUTE ACT【アクションポージングに特化した、新たなフィギュアブランド】】

可動を追求した新たなブランドでポーズを決めろ、フリーダム!

――はじめに、新ブランド「ABSOLUTE ACT」の誕生の経緯を教えてください。

齊田氏:元々私がガンプラなどを扱うホビー出身でして、2年前に魂ネイションズブランドなどを扱うコレクターズ事業部に異動してきました。

 その時に感じたのが“プラモデルと完成品アクションフィギュアの楽しみ方の違い”でした。

 プラモデルは組み立てる工程はもちろん、さらに独自に色を塗ったりなどのワールドワイドにユーザーの手で価値を広げていく楽しみ方があります。

 一方で「アクションフィギュアの楽しみ方、強みは何か?」を今一度考えた時に、やはり購入して箱から出してすぐに遊べる事、自由にポージングを取って遊べることが浮かびました。

 魂ネイションズでは、ROBOT魂やMETAL ROBOT魂、METAL BUILD、超合金、GUNDAM UNIVERSEなどもあり、それぞれにコンセプトがあり、ギミックや遊びの魅力があります。

 今回の「ABSOLUTE ACT」では全高約185mmの大きめのサイズで、手に取りやすく、ポージング遊びの自由度を高めて向き合えるアクションフィギュアを追求したブランドとなっています。

――今回の「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」は全高約185mmと可動フィギュアとしても大きめのサイズですが、この大きさにもこだわりが感じられます。

齊田氏:そうですね。例えば、ROBOT魂などは商品にもよりますが140mm前後で、このサイズ感はガンプラやフィギュアをはじめ、ガンダムシリーズの中でも主流なサイズ感だと思います。

 対して、185mmサイズになるとMETAL BUILDのような精密かつギミックを盛り込んだハイエンドな商品が多いカテゴリでもあります。

 そんな185mmサイズの領域でABSOLUTE ACTでは、遊びやすさを追求し、気兼ねなくアクションポージングを楽しめるプロダクトとして今回の「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」では全高約185mmとしました。

「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」(右)と「METAL ROBOT魂 <SIDE MS> ストライクフリーダムガンダム弐式」(左)とサイズ比較

――そのうえで「ABSOLUTE ACT」第1弾として「ストライクフリーダムガンダム」を選んだ決め手は何でしょうか?

齊田氏:ひとつは劇中の印象的なポージング、いわゆる「種(シード)ポーズ」と呼ばれるポーズがあることでした。

 機体がカッコよく映えるポージングかつインパクトがあるため、可動フィギュアでもそれらを再現できるというのがポイントになってくるかと思います。

 「ABSOLUTE ACT」ではそこからさらに踏み込んで、劇中再現だけでなく「ストライクフリーダムガンダムが普段取らないポージングや自分だけのポージングを表現できる」ことを追求し、新たな魅力を解放できると思い今回ストライクフリーダムガンダムを選びました。

劇中の印象的なアクション再現はもちろん、柔軟な可動で新たな魅力を生み出す

――次に造形についてですが、ブランドならではのアレンジデザインといったところはありますか?

齊田氏:デザイナーによるアレンジというよりは、“アクションフィギュア遊びに最適化したアレンジ”として造形アレンジを加えています。

 そもそも「造形アレンジとは何か?」となりますと、本商品ではポージング時のライティングや撮影の角度によって、表情が豊かになるような造形になっています。

 例えば、脚部はアニメではすっきりした平面的な造形ですが、「ABSOLUTE ACT」ではより立体的に見える面構成にして陰影がハッキリするような形にしています。

ポージングで生まれる陰影を意識した面構成
各部のアクセントとなるモールドを入れつつ、立体感のある造形
特に脚部は多面的な造形表現となっている

――本体のカラーリングは成型色で表現されているのでしょうか?

齊田氏:はい。基本は成型色になっております。

 なお、演出としてゴールドなどの一部は塗装をしております。ストライクフリーダムガンダムはゴールドが特徴的な機体でもありますので、ブレードアンテナや関節の一部にゴールド塗装を施して、ポーズを付けた際にもカッコよく映るようにしております。

 一方で、全部塗装してしまうと動かした際のパーツの擦れや塗装剥がれが起きてしまう可能性があり、そうした不安感が出てしまいます。なので、基本的には成型色にすれば気兼ねなく動かせ、そうしたアクションフィギュアの不安を抑えることができるかと思います。

全体は成型色で構成しつつ、細かい部分には一部塗装が施されている

――本商品の一番の特徴である可動についてはどのようになっていますか? 可動箇所は多いのでしょうか?

齊田氏:可動箇所はかなり多いです。しかし、決して難しい複雑なギミックを入れているわけではなく、今まで培ってきた技術の応用と最適化から導き出された機構になっていると私は思っています。

 そのため、お客様が実際に手に取っていただければ、馴染みのある可動で遊びやすいものになっているかと思います。

齊田氏:また、「ABSOLUTE ACT」では“ABSOLUTE ACTION SYSTEM”として、3つの注目可動ポイントがあります。

 1つ目は首の可動です。劇中の見切りポーズでは顎を引いて、銃口を向けるポーズなどがあり、これらを表現するために首に2段階の可動を備え、せり出し機構と2軸の可動で頭部を大きく前に持っていくことや顎を引いたり、大きく上げるといった表現が可能となっています。

首は2段階の可動を備えている
顎を引いたポーズや見下ろしといった表現が可能

齊田氏:2つ目は肩の引き出し可動です。こちらはROBOT魂などにもある肩口に引き出し機構を備え、さらに上下に可動し、ビームライフルの2丁持ちなど迫力あるポーズも可能になっています。

肩には大きく展開する引き出し機構が備わっている
大きく腕を振るったり、肩の引き寄せが可能

齊田氏:3つ目は腰部のレール機構です。ここが最大のポイントとなっておりまして、腰が大きく前に出るようになっています。これによって膝を上げたポージングはもちろん、腰の前屈可動と合わせてダイナミックな動きも表現することができます。

 特にこの部分は可動特化の大胆な機構になっていまして、「ABSOLUTE ACT」だからこそできた可動だと思います。

股関節部分が大きくスイングし、脚部の可動範囲を広げる
膝をついたポージングも自然に決まり、地上をイメージした動きも表現できる

齊田氏:また、膝関節は一軸関節になっています。ロボットものの可動フィギュアだと2軸関節が主になっていると思いますが、膝を曲げた際に玩具的なやぼったさが出てしまうことがあります。

 そこで、今回はしっかりと膝を曲げる機構を備えつつ、一軸がなせる曲げた際の美しいシルエットを意識しました。触った時も心地よく動かすことができます。

膝関節は一軸可動
大きく膝を上げたポーズも自然に決まる

――台座も固定支柱ではない、独特なデザインになっていますね。

齊田氏:台座はベンダブル台座になっています。支柱部分は自由に動かすことができ、接続部は「ストライクフリーダムガンダム」のバックパックに接続することができます。また、クリップタイプも付属し、胴体に挟んでディスプレイすることもできます。

 固定支柱の場合「少し角度を調整したい」となった時に高さや前後の角度調整と手間がかかり、角度もある程度決まったものしかできませんでした。

 ベンダブル台座になったことで、空中でのポージング表現が広がり、安定したディスプレイとフレキシブルに角度を調整することができるようになりました。そして、微調整のしやすさや台座の角度調整の幅広さによって「ABSOLUTE ACT」ならではのポーズ表現の幅を広げることができます。

付属のベンダブル台座
バックパックに接続することが可能
先端部分はクリップタイプにしてディスプレイができる

――本商品全体を通してのこだわりポイントを教えてください。

齊田氏:「ABSOLUTE ACT」はIPの設定にいかに忠実であるかよりも“アクションフィギュアとしての魅力を最大限に引き出し、とにかくポージング遊びをしてもらうこと”に重点を置いております。

 こだわりポイントはやはり可動の表現力の高さではありますが、その上でお客様にポージングをしてもらいSNSで共有して、コミュニケーションツールとしてみんなでポージングを共有しあい、楽しんでいただければと考えています。

 最近のフィギュアの遊び方として、パッケージから出して1度触れたら、箱に戻してしまうことが多いかと思います。

 なので、「ABSOLUTE ACT」ではパッケージから出して、ポージング遊びを楽しんでいただきつつ、「次はこんなポーズを取らせたい」といった次の遊びに繋げられるように考えており、SNSなどでいろんな方のポーズの取り方を見て「自分でもやってみよう」、「こんなことができるかも」と楽しさを広げられればと思います。

――逆に苦労したポイントなどはありましたか?

齊田氏:苦労したことは本商品でのクオリティのバランスです。

 突き詰めれば突き詰めるほど可動やギミックなどを詰め込めるのですが、その分コストが上がっていくので、結果的に良い商品ができたとしても、高価格帯になってお客様に届きづらい。

 逆にコストを削減しすぎると、新ブランドとしての魅力や立ち位置を見失ってしまう。コンセプチュアルでありながら、売価帯とユーザーが遊んだ時の満足度のバランスのせめぎ合いでした。

――今後の「ABSOLUTE ACT」展開について第2弾などの構想はありますか?

齊田氏:第2弾の構想はもちろんあります。その上で「ABSOLUTE ACT」はガンダムシリーズだけを展開するブランドではなく、いわゆるポージングに特化したブランドですので、ガンダムシリーズ以外も展開していきたいと考えています。

――最後にユーザーへのメッセージをお願いいたします。

齊田氏:魂ネイションズブランドから新たに「ABSOLUTE ACT」が登場し、その第1弾として「ストライクフリーダムガンダム」が2027年3月に発売します。

 「アクションフィギュアって楽しい!」と直感的に思っていただけるブランドとして、劇中の設定再現などに縛られず自由に手に取って遊んでいただければ幸いです。ぜひ、想いのまま、動かしてみてください。

 「ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム」は本日8月27日より一般店頭予約が開始されますので、ぜひよろしくお願いいたします。

――ありがとうございました。

商品スペック

ABSOLUTE ACT ストライクフリーダムガンダム
2027年3月 一般店頭販売予定
価格:16,500円(税込)
商品サイズ:全高約185mm