レビュー

「MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」レビュー【前編】

ボディ部の組み立て:LEDシートを組み込んでいくのは血管を通すような感触

 ようやくユニコーン本体の組み立てに入ります。まずはボディ部からです。コクピットブロックには私服姿のバナージが搭乗しますが、素晴らしい造形と微細加工でリアリティ抜群ですね。基本的にMGシリーズではコクピットが再現されますがやはりパイロットが乗っているかどうかでリアリティががぜん高まって楽しくなります。キットではユニコーンモードとデストロイモードのどちらかのモードのコクピットを選択できます。バナージやマリーダ・クルス、リディ・マーセナスといったユニコーン・ドライバーたちは劇中でも脇を広げた状態で操作していますが疲れないのかな?といつも思ってしまいます。

 コクピットブロックを組み上げてLEDシートを組付けます。辛めのレビューとなりますが、組立説明書でのLEDシートの組付け方の図解はあまり親切ではありませんでした。LEDシート上には素子の番号が振ってあるにもかかわらず、組立説明書ではそこがあまり言及されておらず”シートの位置はこれでいい”という確証が得にくい印象です。組立説明書をよく見れば何とかわかってくるのですが直感的かと言われればそうではないなと思いました。もっとも、この辺りを厳密に載せていくと組立説明書はもっと分厚くなるでしょうから悩ましい部分ではあります。それを補佐するためにキットの特設サイトではLEDシートの組み込み方を動画で解説されているのでそちらも併せて確認するほうがいいと思います。

 LED素子D6やD7は180度裏まで折り曲げます。折り曲げたうえでパーツのツメの内側に入れ込んでいきます。おそらく可動させた際のクリアランスを見越した上での余裕を持たせた設計だと思われますがさほどがっちり固定されるわけではありません。組み立て中に外れてしまうことも多々ありますので慣れるまでじっくり進めていきましょう。クリアホワイトとクリアのパーツは形を見極めるのが難しいのでランナーからの切り出し時に必要なピンなどを切らないように注意して慎重に作業を進めていきましょう。

【ボディ部組立:コクピット周辺】
今回はデストロイモードのコクピットを選択しました。LEDシートは前処理をキッチリ行っておくことでぴたりと合って、これはさすがとしか言いようのない設計ですね

 LEDシートを挟まないようにクリアーパーツで表現された胸部のサイコフレームを装着していきます。特に肩部は後ろへ折り曲げながらなのできっちり折り曲げていきましょう。内骨格となるサイコフレームを”骨”とすると、LEDシートは”血管”に見えてきます。外装は”皮膚”ということになりますね。

【ボディ部組立:内骨格(サイコフレーム)の取付】
最初は気難しく思えたLEDシートもここまでくると場所がわかるようになってきて「あぁ、なるほど!」と楽しくなってきました

 外装を取り付けていきます。ここの肝はデストロイモード時に肩に現われるセンサーですがこれを光らせるためのLED素子をうまい具合に位置決めしながら取り付けていく必要があります。なかなか定まらないので組立説明書をよく見ながらどの位置にあればいいのかを確認しながら進めます。コクピットハッチは肩部を左右に開かないと開閉できないので無理やり動かさないほうがいいと思います。

【ボディ部組立:外装取付】
前作のMGユニコーンの場合、この胸部の変身があまりカッチリ動かなかったんですがMGEXユニコーンでは構造も見直されて大きな関節を内蔵でき、結構剛性感も高く感じます

 続いて腰部を組み立てます。腰部発光用のLEDシートを折り曲げて内装し、腰にLEDベースのアームと接続するコネクター部を設置、両脚用のLEDシートを左右に通していきますがこれはやはり”血管”だなぁ、と感心してしまいます。完成した胸部と腰部をドッキングさせればほぼ人型が見えてきます。

【ボディ部組立:腰部】
MGユニコーンとの大きな違いは腰にある大きなコネクターですね。もう少し小さく、収納できるともっとよかったと思います。横浜の動くガンダムもここで固定されていますね次のMGEXはやはり……?