レビュー
「MGEX 1/100 ユニコーンガンダム Ver.Ka」レビュー【前編】
2020年10月29日 00:00
脚部の組み立て:より細かなパーツ分割と組み立てやすさを実現
今ではガンプラは部位ごとの組み立て方法が定着していますが、LEDシートがあるおかげか区切られていない感覚に陥りそうです。続けて脚部の組み立てに進みます。腰部に両脚の根元を組み込んでいきますがこれもガンプラの作法にはあまりないものですね。LEDシートを組み込む必要があるためですがここは大腿部が前後への大きな回転運動をする重要な部分ですのでLEDシートの折り目やパーツへの入れ込み先をよく見て挟み込まないように注意しながらゆっくり組み上げていきます。
足首とソール部を組み立てますが、ここはLEDシートが絡まない部位となります。前作MGユニコーンの同部位の構造をベースにブラッシュアップが図られ、よりディテールを高めながら組みやすくかつ高い剛性を出せているようです。
脚部本体に戻ります。ここはLEDシートもあるので大きく構造が変わっていますが、MGユニコーンから大きく改善された部位でもあります。大腿部脇のアーマーを跳ね上げると連動して同部位の延長機構が同時に働きます。逆に、延ばした脚をアーマーを跳ね上げた状態で縮めるとアーマーも閉じます。感動しました!デストロイモードへの変身の際、スネ以下が延長しますがその際のロックバーの構造はあまり変わりませんでした。ここは経年で折れやすくなる部分ですので少々心配ではあります……金属パーツであればよかったと思います。
スネ内部のサイコフレームを可動させた時にMGユニコーンでは固定だった膝横の羽のようなアーマーが可動できるようになったことでロックできるようになっていたりするなど前作からの進化を感じることができます。
内骨格となるサイコフレームを組付けます。ここまでクリアーパーツでできていると完成後のLED点灯が楽しみになってきますね。
腰部の組み立て:ここで腰部アーマーの組み立てに戻ります。
腰部アーマーはMGユニコーンから構造が変化していまして、腰部のLED素子の光をなんとか導光するために裏側がクリアパーツで構成されていますので実際どこまで導光できるのかは完成後の楽しみにとっておきたいと思います。前後左右すべてのアーマーは変身で変形するのですが、ひっかけるツメなどがないため少々難儀します。ユニコーンモードからデストロイモードへは前と左右はいったん取り外すほうが変身させやすいようです。
今回はここまで!組立説明書でも約半分となるところまで組み立て
MGEXユニコーン、【前半】の模様をお届けいたしましたがいかがだったでしょうか。すさまじいまでの密度でありながら新機構がいっぱいでガンプラの新境地を垣間見た感じです。特にLEDシートを組み込むことがあってもプロポーションやディテールを阻害することもなく新しいハイエンドなマスターグレード版ユニコーン像を私たちに見せてくれています。
ただ、可動範囲は通常のガンプラにできることができなさそうな雰囲気があります。さすがにLEDシートはある程度曲げられますが無限に回転させることは物理的に無理ですから【後編】で組み立てることになる腕部はどこまで動かせる(回せる)かは詳細に確認してみたいと思っています。
【後編】では腕部、頭部、バックパック、装備一式、シールドファンネル3基、MSケージ一式とこれまた随分と物量の多い作業内容となります。もちろん点灯状況も動画でお伝えする予定ですので楽しみにお待ちいただければと思います。
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