レビュー
アクションフィギュア「WFC-11 オプティマスプライム」レビュー
2021年4月28日 00:00
直感的な変形ギミックでいつでもどこでもトランスフォーム!
本製品最大の魅力は何といっても忠実にトラクターヘッドにトランスフォームできる事だ。変形後のトラクターヘッドの完成度がかなり高い点にも注目だ。
また、変形の構造が分かりやすく、直感的にトランスフォームできるのも魅力だ。初回はマニュアルなどを見ながら行なうのがベストだが、1度覚えてしまうと、あとは何も見なくても手軽にトランスフォームできるので、手元に置いておいて、何かの待ち時間などのふとした隙間の時間で手軽にトランスフォームが楽しめる。
実際のアニメでは人型ロボットからトラクターヘッドにトランスフォームした後は、どこからともなく現れたトレーラーがドッキングするが、本製品にはトレーラーは付属しない。もしトレーラーが必要な場合は、2020年発売の「ER-02 オプティマスプライム with トレーラー」を購入するか、2021年3月発売の「WFC-16 ネメシスプライム」を購入することでトレーラーが入手できる。
トランスフォーマーの玩具類の特徴の1つとして、同シリーズであれば武器や装備など、装着可能なアイテムについては共通で使いまわせる。今回のオプティマスプライムも、本体をよく見るとボディの何か所かに穴があり、この穴に径の共通の武器などを装着できる仕掛けとなっている。前述のトレーラーについても、トラクターヘッド変形後にトレーラー装着用の六角形の穴が用意されているので、同シリーズのトレーラーなら装着が可能となっている。子供の自由な発想で色々組み替えて遊べるようになっているのはユニークな仕掛けで好感が持てる。
筆者の手持ちの「PP-09 オプティマスプライム」と比べてみると、こちらは1台のオプティマスプライムからトラクターヘッドとトレーラーの両方に変形できるという大胆な作りになっている。トレーラーがどこからともなく、ではなく本体に一緒になっている作りは非常に魅力的だ。その分変形ギミックが複雑でかなり難易度が高い。正直なところ、マニュアルを見ながら小一時間かけてようやく変形が行なえるくらい難しく、1度変形するとしばらくはそのまま飾っておきたくなるくらい手順が煩雑だ。だが変形したトレーラ付きトラックの完成度はかなり高く、持っていて嬉しくなるアイテムに仕上がっている。
あばよコンボイ! 、よろしくオプティマス!
トランスフォーマーシリーズは昨年40周年を迎え、今なお、新作が製作、配信される人気シリーズとして定着している。敵味方が明確に分かれているなど、普遍的な勧善懲悪のテーマを扱うとともに、シンボルとしての「オプティマスプライム」を必須の要素として残したことが、今でも人気のポイントなのではないかと考える。
直接のきっかけはやはり実写映画だろう。マイケル・ベイ監督のド派手な演出やCGによるリアルな変形ロボットのビジュアルは、時代のニーズにもマッチし、トランスフォーマーの知名度をリブートさせた。その結果、2021年の現在でもアニメの新作が継続する流れになった事は古くからのファンとしては喜ばしい限りだ。
さらにNETFLIX版は見ていないが、情報を見て驚愕したことが、オプティマスプライムの日本語吹替の声優として、声優の玄田哲章氏がクレジットされているからだ。40年前のアニメから変わらず声を続けてくれている。筆者はNETFLIXに加入していないが、この声を聞くために見てみたいと思ったほどだ。
今回、「WFC-11 オプティマスプライム」を一通り遊んで感じたことは、名前こそ違えど、“コンボイ”の魂はここにあるということだ。今後も“コンボイ”の魂のこもったオプティマスプライムの製品を色々とチェックして遊んでいきたい。
(C)TOMY 「トランスフォーマー」、「TRANSFORMERS」