レビュー

ガンプラ「SDW HEROES ベンジャミンV2ガンダム/エドワードセカンドV」レビュー

付属パーツの組み合わせで様々なシーンを再現!ディテールからわかる元機体の意匠をチェック

V2ガンダムの意匠が上半身各所に見られる「ベンジャミン」

 「SDW HEROES」シリーズに共通した魅力だが、本体以外にも武器などのパーツがいくつか用意されており、それらを利用して様々なシーンを再現することができる。まずは、「SDW HEROES ベンジャミンV2ガンダム」のほうからご紹介していこう。

 ベンジャミンV2ガンダムのユニークなポイントは、その武装類。腰には鞘付きサーベル、肩には小型ナイフ、フリントロック・ピストル状の二丁拳銃、と海賊らしい装備を満載している。サーベルと二丁拳銃は手に持たせることができ、可動ポイントが豊富なのでポージングもキマる。

こちらは右手にサーベルを持たせたところ。
海賊の武器といえば火打ち式のフリントロック・ピストルだ。二丁拳銃もカッコイイ。

 ベンジャミンV2ガンダムは、背面に羽のようなパーツが取り付けられている。こちらはモチーフとなったV2ガンダムの「光の翼」で知られるミノフスキー・ドライブを表現したもの。可動式になっており展開が可能だ。あまり目立たないが、こうした細かいところもしっかり動かせるようになっているのは嬉しい。ほかにも、頭部のアンテナ形状、胸部、肩部のシルエットとカラーリングはV2ガンダムらしいデザインとなっている。

V字のアンテナを2つ重ねたようなデザインはV2ガンダム特有のもの。
胸部形状は流線形で青と金のカラーリング。V2ガンダムのハンガーに見られる意匠だ
V2ガンダムの特徴的な肩部は箱形で外側に少し伸びた形状。ベンジャミンの肩部も同様で先端が白というカラーリングも忠実。
背中のパーツは開閉が可能だ。

 ベンジャミンV2ガンダムの最大のポイントは、頭部と腕にパーツをはめ込むことで必殺技が再現できるところだ。ブルーのクリアパーツで作られたフックは、かなりのインパクトである。

大型のクリアパーツを取り付けて、必殺技のシーンを再現することができる。

「エドワード」は小説版のセカンドVがモチーフ。細部の比較も楽しめるSDアレンジ

 続いて「SDW HEROES エドワードセカンドV」をご紹介していこう。まず付属の武器として目立つのが大型サーベルだ。ベンジャミンV2ガンダムのものよりも一回り以上大型化している。角度付きの握り手が付属しているため、アクションシーンの表情付けができる。サーベルは、腰にマウントすることも可能だ。

サーベルを左手に持たせたところ。
収納時は腰部にマウントできる。

 必殺技の再現として、頭部のパーツを外して仮面パーツの望遠鏡を取り付けることができる。また、肩のあたりに大型キャノン砲を取り付けられるようになっているのだが、こちらは正面または上向きを切り替えて設置が可能だ。

必殺技のシーンを再現したところ。
大型キャノン砲は上向きにも変更できる。

 モチーフは小説版「機動戦士Vガンダム」に登場するセカンドV。TVアニメ版のV2ガンダムとは違い上半身のハンガーと下半身のブーツはVガンダムのものと同じ。エドワードセカンドVでも胸部と頭部のデザインにはVガンダムらしい要素が色濃く出ており、肩部の大型キャノンはセカンドVの武装「メガビーム・キャノン」を彷彿とさせる。背中にはミノフスキー・ドライブを元にした翼状の造形がある。

セカンドVモチーフなのでアンテナはV字の1基のみ。
セカンドVのハンガーはVガンダムと共通。エドワードでは黒と金のアレンジで、モチーフの印象を残しつつも海賊らしさを強調している。
肩部は装飾多めでアレンジされているので、形状・カラーリングともにセカンドVらしさは見られない。

 「SDW HEROES」シリーズは、同じくBANDAI SPIRITSから発売されている「バンダイプラモデルアクションベース5」とも互換性があり、アームを取り付けてディスプレイすることができる。ということで、そちらと「カスタマイズシーンベース(砂漠Ver.)」を用意して、一緒に撮影してみることにした。いずれも純正品ということで、やはり相性がいいようだ。

ディスプレイ用に、近所の量販店で買ってきた「バンダイプラモデルアクションベース5」と「カスタマイズシーンベース(砂漠Ver.)」。
このように、プラモデルを作った後はいろいろ工夫しながら飾ると、また新たな楽しみが発見できるかも!?

 SDガンダムのガンプラは今回が初めての体験だったのだが、作っている最中も、また完成した後もプレイフィールが高く非常に楽しむことができた。同じ「SDガンダムワールド ヒーローズ」からは、すでに「悟空インパルスガンダム」、「信長ガンダムエピオン」、「サージェントヴェルデバスターガンダム」が発売されているが、今後も続々と発売される予定となっている。

 SDガンダムが大好きで、お気軽にプラモデルも楽しみたいという人や、ちょっとしたフィギュアのようなホビーが欲しいと思っているならば、間違いなくオススメすることができるシリーズである。