レビュー
ガンプラ「MG 1/100 ガンダムヴァーチェ」レビュー前編
2021年12月22日 00:00
ナドレのボディを組み立てる。GNドライブを搭載するための大穴があっても可動性能高し
デザインから華奢なイメージがあるナドレですが、組んでみると結構大きい機体のようです。エクシア等に搭載されるGNドライブは共通ですからおのずとそういうサイズになってしまうということでしょう。それでも細いボディにコクピットや可動関節がシステマチックにびっしり組み込まれるさまは1/100スケールのMGならではの構造で、組んでみての満足感も非常に高いものとなります。
ボディの組み立てではいきなり試練が訪れます。ボディ前面のクリアーの内側にシールを貼り込むのですが使われるテトロンシールが乾燥の影響もあって静電気で位置決めが難しいです。一発で貼れればいいのですがそれはだいぶ運がいいと思いますので慎重に作業しましょう。ずれたらゆーっくり破れないように剥がして再チャレンジ! 思わず息が止まる瞬間です。
頭部を組み立てる。特に後方のケーブルはなんと3層構造!
頭部を構成するパーツを並べてみるとやはり最大の特徴であるケーブルが目を引きます。これまでにBANDAI SPIRITSが培ってきたフィギュア造形の技術を応用したとのことで、4機中最後のリリースとなったのはこの技術を確立できたからこそ、とも言えるのではないでしょうか。待っててよかった!と思える頭部の表現だと思います。
腰部を組み立てる。パーツは少ないものの巨躯を支えるための太い関節に注目
ナドレという機体は極力装甲をなくすデザインがされているわけですが、腰部はその最たる部位となっています。ガンダムタイプであれば前後左右にフラップタイプのアーマーがあるものですが、あっさりオミットされています。
ヴァーチェ時の巨躯を支えるために股間は太い軸になっています。上下にスイングすることでポージングに表情が付きやすくなりますので動きがよくわかるナドレ時には効果抜群だと思われます。
腕部を組み立てる。一歩踏み込んだMGシリーズの設計を感じられる
ここ最近のMGシリーズは過度なフレーム構造などは廃して組み立てやすさを優先させているように思います。ことナドレに関しては目指すところはヴァーチェとの換装機構にあるのですからナドレそのものが“こだわったフレーム”と言えるかもしれません。
パーツを並べてみると非常にわりきった構成で、特殊なパーツも無いため慣れている方なら見ただけでどう組み合わさるかもわかる構造になっています。腕全体をフレームで構成して、そこに外装をかぶせていくというMGシリーズならではの組みごたえを感じられるようになっています。
脚部を組み立てる。腕部よりさらに密度が増していて、さらにMG感を実感できる
脚部もパーツを並べてみました。一見して腕部以上のパーツ数と密度感が伝わってきます。太く短い大腿部から巨大な膝関節、そこから脛に向かってすぼまっていくデザインと小さめのソール部が追加装甲をまとうべくデザインされていることがわかります。では、慎重かつ大胆に組み上げていきましょう。
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