レビュー

ガンプラ「MG 1/100 ガンダムヴァーチェ」レビュー後編

ヴァーチェ、マスターグレード化で目標を破壊する。刹那、フォーメーションS32だ!

【MG 1/100 ガンダムヴァーチェ】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:2021年11月27日

価格:8,800円(税込)

ジャンル:プラモデル

全高:約190mm

 前編「ガンダムナドレ組み立て編」はいかがだったでしょうか。もうそれだけで十分と思えるほどのガンダムタイプのモビルスーツが組みあがりました。キットのランナーの「ガンダムナドレ」という専用タグを持たせられていたので今後トランザムカラーなどのバリエーション展開もあるのではないか?と期待しているところです。それでは引き続き、組み立てを続けていきましょう。

【独特なれど、まさにガンダムタイプのナドレ】
モビルスーツに髪の毛が!?ファンの度肝を抜いたガンダムナドレ。前編ではここまで組み上げました

 後編では完成したナドレに増加装甲を被せていき、まさに「ガンダムヴァーチェ」たる姿に組み上げていきます。その後は計画をゆがめてしまう「装甲パージ」を行い、再度ナドレをさらしてみたいと思います。

増加装甲を組み立てる。MGならではの密度感とメカ感でがっちり組める!

 それでは早速増加装甲を組み立てていきましょう。パーツを眺めてみるとその量はモビルスーツ1機分……というわけでもありませんが、それぞれのパーツが大きく背部のGNキャノンやGNバズーカなど大物の装備もあるため組みごたえも十分です。

 まずは頭部とボディから換装していきます。ナドレは人型にしておくのではなく部位に分けて外しておく方がよいと思います。頭部はケーブルを外し、ほぼ全方向から装甲類を被せていきます。装着し終えるとナドレの表情はまったく見えなくなり、巨大な武装を持つちょっといかつい表情になって面白いですね。ボディは肩を引き出してから装甲を組み付けていく形となっています。

【組立:頭部・ボディ】
外装だけとはいえ、色分けも細かく再現度も高いです
ケーブルを外し……
上と後ろの装甲、さらにアンテナで大型化されます
アンテナが2枚重ねになっているのがわかります。ガンプラの技術はすごい!
顎も大型化され……
表情が大きく変わります
ボディは肩をぐいっと開いて……
各パーツを組み付けていくと……
色味も変わることで印象も変わってきます

 ナドレではほぼ装甲無しの状態でしたが、ヴァーチェの装甲で大幅に増加されます。左右のサイドアーマーはリアアーマーから伸びる形で新鮮です。リアア―マーの黄色いGNスラスター部もボールジョイント接続によってガンダム的なノズルの動きを再現します。フロントアーマーはサイドとリアに比べれば小ぶりですが左右独立可動で裏打ちがあってさすがMGシリーズの密度感を感じられます。

【組立:腰部】
大きいパーツで構成されていて迫力があります
ホログラムシートを仕込みます
ノズル基部を挟む3ピース構成のリアアーマー
GNスラスターはボールジョイントである程度可動させられます
裏打ちのメカメカ感もかっこいいです
さらにフロントアーマー裏もメカメカ
サイドアーマーは中身はありませんが効果的なパーツ割りであわせ目も目立ちません
サイドアーマーはリアアーマーに接続します
本体に組み付ければ……
大迫力!

 脚部はパーツは少ないものの大型のパーツで構成されます。写真は両脚だと画角に入り切りませんでしたので片脚はすでに組んであります。

【組立:脚部】
全てのパーツにメカ色の裏打ちパーツがあって密度感が素晴らしい
黄色はGNフィールド発生装置で組みあがってからのアクセントになって楽しいです
組立説明書どおりだとGNフィールド発生装置とそのカバーパーツの密着がよくなかったのでこの時点で組み付けました
そうすると本体への取り付けがきつくなりますのでじんわりと押し込んでいけばOKです
黄色のアクセントがかっこいいですね。スミ入れするともっと良くなると思います
各装甲は裏打ちパーツが表面のディテールにもなってくれます
ナドレの脚部を前後から挟んでGNフィールド発生装置で固定します
裏打ちメカパーツがナドレの脚部そのままのくぼみを持っていて気持ちよくはまります
立膝も可能そうですが実際にこうなったら立ち上がれなさそうです……
GNドライブ搭載機はそのまま浮き上がれるので心配いらないですね

 腕部はナドレ同様シールとレンズ2枚で前腕のGNコンデンサーを再現します。脚部同様全ての装甲に裏打ちがあってここでもMGシリーズの組みごたえを感じられます。たしかに手間ではあるものの、完成して動かしてみるとこの裏打ちがモノとしての満足度を高めてくれるんですよね。「MG作ったぞ!」という実感が得られてうれしい瞬間です。

【組立:腕部】
増加装甲は肩と前腕のみで、二の腕はそのままです
シールとクリアレンズ2枚でGNコンデンサーを作ります。ナドレと合わせて両腕で4つもあることになります
レンズを表面パーツで封印します
肩部も合わせ目の目立たない3ピース構成です
太くなった腕部
やはり可動性能は犠牲になるみたいです
重装甲のむっちり感が出てきました

 GNキャノンは脚部のGNフィールド発生装置とほぼ同じものに片側2基のGNキャノンを左右に計4門持つ大型兵装になっています。構造としては脚部のものとほぼ同じですので同様の作り方をしていけば大丈夫です。

【組立:GNキャノン】
GNキャノンはすでに1基完成させています。ナドレが持つためのグリップがあります
脚部のものと同じ方法で組みました
砲身は伸縮レバーがあるので上下をよく観察して間違わないようにします
ディテールも色違い別パーツで満足度高し
砲身と本体を組み合わせれば……
迫力のあるGNキャノンが出来上がります
背部のGNキャノン接続アームは貼り合わせなので特に難しくはありません
大きい装備ですが保持力に問題はありません

 GNバズーカはヴァーチェが持つ最大の装備です。両手で正面に構えて砲身を伸長させて開口、高濃度圧縮されたGN粒子を開放するバーストモードを再現できます。黄色の歯のような内部機構の伸縮も再現されていてGNキャノンとならびさらに大迫力でヴァーチェに持たせると映える装備です。

【組立:GNバズーカ】
その機構からパーツ多めですが細かく色分けされているにもかかわらず構成は難しくない印象です
砲身本体にグリップ基部を組み付けます
劇中ではこの中央にあるシリンダーが回転するので、その機構は欲しかった!
GNバズーカ下側から出来上がってきます
上部カバー内の黄色い歯もスライドする機構があります
なんだかクジラのようにも見えます
グリップも挟み込み構造なので難しくはないです
方手持ちの場合は中央にグリップを取り付けます
手首は細いですが方手持ちできます!
バーストモード
銃身が上下に開いて歯が見えるのが凶暴さを強調しています