レビュー
「METAL BUILD ガンダムアストレアTYPE-Xフィンスターニス」レビュー
2022年1月2日 00:00
豊富な装備で様々なシチュエーションを演出、活躍を想像する楽しさ
「プロトGNソード」、「GNハンドミサイル」、「NGNバズーカ」、「GNランチャー」、「GNビームライフル」、「GNハンマー」、「GNビームピストル」。本商品にはシャープシューターやシールド以外にもこれだけの装備が同梱されている。さらにリアアーマーに装備されているGNビームサーベルは刃の長さを変えることでGNビームダガーとしても使える。1つ1つこれらの装備を持たせるだけでも楽しい。
バズーカやランチャー、ミサイルは面攻撃をする支援機、GNソードやGNハンマーは一気に距離を詰め格闘をする近接格闘機体、通常の装備はGNビームライフルだけかな? ……などなど色々考えながら武器を持たせる。アームを取り付けることでシールドをつけた防御力重視の装備や、ブースターとして使う一撃離脱の戦闘など運用方法を考えて組み替えるのはとても楽しい。
また、用意されている装備が「試作品」であることが面白さを増している。例えばエクシアのGNソードは巨大な実体剣をベースに、ビームライフル、シールドが複合された武器だが、「METAL BUILD フィンスターニス」のプロトGNソードは剣のみで、シールドを装着できるが大きくなるし、別にビームライフルを持たせる必要があり取り回しが悪い。GNランチャーはヴァーチェのGNバズーカと違いバーストモードへの変形がなく、機体に直接接続するなどその後の改良を実感させられる要素がある。技術が成熟されていない装備というのもフィンスターニスのキャラクター性として面白いところだと思う。
ミニマムの武器での運用法を考えるのも、「フルアーマー」をイメージし、ゴテゴテと装備をするのも楽しい。“量産機”である設定を活かして、色々なポーズや武器を持った「METAL BUILD フィンスターニス」の写真を合成するのも楽しいかもしれない。もちろん「俺専用」のカスタマイズをイメージしても楽しいだろう。
今回はあえてシールドの接続パーツをジョイントとして使い、肩のシールドをプラットフォームとして武器を持たせてみた。アームで武器を保持できる接続パーツがあったらもっと色々な武装パターンも考えられると思う。さらに「METAL BUILD フィンスターニス」の各武装はこれまで発売された「METAL BUILD ガンダム00」シリーズにも使用可能だ。他も商品への“武器セット”として活用するのも楽しいかもしれない。
「METAL BUILD フィンスターニス」はプレミアムバンダイ限定商品のため受注は終了しているが、今後のシリーズの発展を提示する商品である。海老川氏は「GNシールド(GN-X)」を、いつか「METAL BUILD GN-X」を実現するための一歩という発言もしている。METAL BUILD は10周年を迎え、今後も様々な商品化が行なわれる。これからの発展・展開も注目していきたい。
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