レビュー

フィギュア「閃光のハサウェイ ギギ・アンダルシア」レビュー

花を背負わせて華やかな雰囲気を演出、様々な背景で撮影を楽しむ

 フィギュアにおいて"撮影"は大きな楽しさだ。謎めいた雰囲気を持つギギは、角度を変えることでもその印象が変わる。背景を変えることでその印象をさらに強めることができる。

 先ずは赤い布を置いてみた。このフィギュアは横顔も魅力だ。全体的に白が強いだけに、背景を変えることで絞りやシャッタータイミングが大きく変わるところも写真として楽しいところ。今回は全体的に光を強めに撮影してみた。

 最も光が強くなるのが光沢のある白い布を配置した写真。白いフィギュアに白い背景だが、布のしわと光沢がフィギュアを引き立てていると感じた。そして花だ。背景に配置したのは造花だが、ぼかすことでより華やかな雰囲気を与えてくれる。ギギには花が似合う。あえてこちらを向かせない方がよりギギらしいかも、という印象を持った。

【背景を加えてみる】
赤い布を背景に。瞳の赤いハイライトが印象的だ
白い光沢のある布の背景は、溶け込んでしまうことなく、ギギの金髪を引き立てる
カーネーションをバックに一気に華やかな雰囲気に
百合の花。緑がアクセントになる

 フィギュア「GGGシリーズ 機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ ギギ・アンダルシア」はギギの魅力をうまく表現していると感じた。ただ正直、ほんの少しだけ「ちょっと似ていないかな」という印象も受けた。全体の造型や雰囲気はとても満足しているのだが、最重要である"顔の表情付け"に少しだけ違和感があるのだ。もうちょっと目がきつめで、さらに大人びた表情のキャラクターだと思う。2Dのキャラクターを3Dのフィギュアにする難しさだろう。

 映画での強い印象に較べ、ギギのフィギュアはまだ少ない。今後もっと多くの商品でこの魅力的なキャラクターに挑戦して欲しい。本製品はギギというキャラクターの魅力をしっかり表現したフィギュアだ。ファンはもちろん、フィギュアに魅力を感じた人は是非手に取って欲しい。