レビュー
メガハウス×three zeroによるリアルなフォルムとディテール表現に迫った「アスラーダG.S.X」レビュー
2023年3月30日 00:00
臨場感が増すフィギュアとディスプレイ
ハイディテールに精緻に作りこまれた「アスラーダG.S.X」本体。その魅力を一層深めてくれる風見ハヤトのフィギュアを見ていこう。劇中のカラーリングが再現され、レーシングスーツにヘルメットを着けた姿が再現され、左腕には所属チームの「SUGO」のロゴ、背中には「アスラーダ」のエンブレムが造形されている。
さらに頭部、腕、足が可動し、シートに座らせることができる。交換用手首に差し替えることでステアリングを握った状態にできる。
乗車時はシートのシートベルトを一度外し、足を伸ばした状態でフィギュアを入れる。交換用シートベルトで固定もできる。
前ページでも軽く触れたディスプレイベース。こちらは発光ギミックの拡張だけでなく、サーキットを走り抜ける「アスラーダG.S.X」が表現できる。
軽く傾斜が掛かったサーキットにゼブラゾーンで疾走感と躍動感が生まれ、コーナーを攻めるギリギリの緊張感が伝わってくる。
そして、発光ギミックは暗がりの中でより輝きを放ち、夜のサーキットを走る様子も再現できる。これは発光ギミックならではの楽しみ方で、実在のレースマシンらしい演出となっている。
明るい場所では目立たないヘッドライトやテールランプが光ることでその存在感を発揮。流れていく光の尾が目に浮かぶ。
「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X」に触れてみて、「アスラーダG.S.X」の新たな魅力に気付かされる商品だと感じた。
「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」シリーズの原点といえる「アスラーダG.S.X」は、後継機の「スーパーアスラーダ」と比べると変形の少なさなどでビジュアル的なインパクトや触った時の遊びごたえはやや劣るだろう。
しかし、three zeroのアレンジによって“実在するレースマシン”のようなマーキングやメカの設定を掘り下げたディテールの数々によって、これまでの「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」シリーズとは異なるアプローチでアニメ的な見栄えとは異なる現実に寄せた魅力が表現されている。
発光ギミックは暗い場所でその真価を発揮し、夜間の暗いサーキットを疾走する雰囲気がこの商品ならではの魅力だ。コンソールの光も視認性を上げるための説得力を感じた。
変形だけがサイバーマシンだけではない、と改めて認識でき、「アスラーダG.S.X」のカッコ良さにも気づけた非常に満足度の高い商品だった。
©SUNRISE