レビュー
メガハウス×three zeroによるリアルなフォルムとディテール表現に迫った「アスラーダG.S.X」レビュー
「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の原点的マシンがハイエンドモデルで蘇る
2023年3月30日 00:00
- 【ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X】
- 発売元:メガハウス
- 製造元:three zero
- 3月20日 発送
- 価格:43,780円(税込)
- ジャンル:塗装済み完成品フィギュア
- サイズ:全長約240㎜
1991年にTV放送されたアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」。人工知能サポートシステム「サイバーシステム」を搭載し、ブースト加速、水素エンジンなど近未来設定を盛り込んだサイバーマシンが活躍する架空のモータースポーツを題材とした作品で、アニメ的なケレン味を持たせつつレースの駆け引きの緊張感が魅力的に表現された。
そんな「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」に登場するサイバーマシンをハイクオリティで立体化しているメガハウスの「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」シリーズと精緻な造形表現と濃密なディテール、オリジナルアレンジが特徴のメーカーthree zeroとのコラボ商品「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X」がついに通販サイト「プレミアムバンダイ」より発送された。
本商品はTVアニメ「新世紀GPXサイバーフォーミュラ」の主人公・風見ハヤトが最初に搭乗したマシン「アスラーダG.S.X」を立体化したもので、全長約240㎜(1/18スケール)の迫力あるサイズとなっている。後継マシンとなる「スーパーアスラーダ」はF1マシンのような流麗かつスタイリッシュなデザインだが、「アスラーダG.S.X」はSUPER GTで活躍するグランドツーリングカー(GTカー)のような武骨ながら一般的な自動車の設計を面影に残すデザインとなっている。
その走りはサーキットやオフロードと汎用性の高いスペックと持ち、風見ハヤトとともに数々のレースを走り抜けた。
筆者は以前に同メーカーの商品を紹介させてもらったが、「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC」シリーズの劇中の変形再現や流麗なデザイン再現が素晴らしく、three zeroは劇中造形をリスペクトしつつ解釈を広げたオリジナルのディテール表現とどちらも素晴らしい商品だった。
今回はこの夢のコラボ商品「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X」の魅力を紹介していく。
メカニカルなパッケージデザインと大迫力の内容物
「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X」のパッケージを見ていこう。パッケージのカバー表には「アスラーダG.S.X」が描かれ、裏面には商品の写真が掲載されている。
カバーを外すと設計図のような精緻な線で描かれた「アスラーダG.S.X」が表現されている。シルバーで描かれ、PCで出力されたような立体的な雰囲気となっている。
パッケージを開けると、「ヴァリアブルアクション Hi-SPEC UNITED 新世紀GPXサイバーフォーミュラ アスラーダG.S.X」本体とリアウイングパーツ、風見ハヤトのフィギュア、交換用手首、交換用シートベルト、そして、専用のディスプレイベース、取扱説明書、プンセットが入っている。
本体を見ていく前にいくつか下準備をしていく。
まず、本体にリアウイングパーツを取りつける。パーツは後部にある接続口に入れるだけの簡単なものとなっている。
また、本商品は発光ギミックが搭載されており、「アスラーダG.S.X」本体にボタン電池(AG13/LR44)×3、ディスプレイベースに単4電池3本を入れることで発光させることできる。
ボタン電池は「アスラーダG.S.X」本体裏面にあるビスを外して入れる。また、ディスプレイベースも同様に裏面にあるビスを外して、単4電池を入れて準備完了となる
圧倒的ディテールとメカ描写が詰まった「アスラーダG.S.X」
準備が完了したところで、「アスラーダG.S.X」本体を見ていこう。
基本的なデザインはアニメ劇中に近い印象。しかし、細かなマーキングが数多く施され、現実のレーシングマシンのような濃密なディテール表現がまず目に入ってくる。また、フロントやルーフにはグレーカラーが入りメカメカしさがアップした印象となっている。
そして、注目はフロントのフェンダーやリアウイングなどに施されているメタリックブルーとメタリックレッドの輝き。重厚感と存在感を放つカラーリングで本体とホワイトとのメリハリが立体感を演出。そして、車体の根底を支えるようなガンメタルカラーも堅牢さをアピールするように存在感を発揮している。
そして、ブースト加速するエアロモードも再現できる。リアウイングパーツを下ろし、ブースポッドは引き上げることで展開状態を再現できる。
ここからは各ギミックを紹介。本商品ではドアやルーフなどが展開でき、コクピット内部を見ることができる。
また、フロントタイヤは左右に動かすことができる。
各部を展開した状態はメンテナンスを受けているような姿で、マシンならではの魅せ方だと感じた。外観だけでなくレースマシンならではのコクピット内部の造形を確認できることはもちろん、内部の機構を想像させる。
そして、本商品の特徴である発光ギミックを見ていこう。発光ギミックは「アスラーダG.S.X」本体のみの場合、ヘッドライトとテールライト、ブーストポッドの発光ができる。発行は裏面にある2つのスイッチからでき、それぞれ右側のスイッチでヘッドライトとテールランプ、左側のスイッチでブーストポッドが発光する。
また、ディスプレイベースにはコネクターが設けられ、本体と接続させることで追加でコックピット内の発光とヘッドライトの点滅などの発光パターンが追加される。LED発光で、明るい場所でも十分に光が灯っているのがわかる。
本体をじっくり見たところで、次は付属のフィギュアとディスプレイベースを合わせた状態を紹介する。
©SUNRISE