レビュー

「SDW HEROES ヒーロー再臨! 復活の悟空インパルスガンダム&三蔵ストライクフリーダムガンダム セット」レビュー

タッチゲートによる組み立てやすさとシールによる色分けのお手軽キット

【SDW HEROES ヒーロー再臨! 復活の悟空インパルスガンダム & 三蔵ストライクフリーダムガンダム セット】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:11月25日

価格:1,650円

ジャンル:プラモデル

 手ごろな値段ながら、合体や可動ギミックも楽しいプラモデルブランドとして展開されている「SDガンダムBB戦士」シリーズはガンプラの入門編として親しんだ方も多いのではないでしょうか。筆者も初めて作ったプラモデルはSDガンダムBB戦士シリーズのキットでした。そんな子供から大人まで楽しむことができるSDガンダムBB戦士シリーズから、最新キットとなる「SDW HEROES ヒーロー再臨! 復活の悟空インパルスガンダム & 三蔵ストライクフリーダムガンダム セット」を紹介します。

ガンダムシリーズのキャラクターと歴史上のキャラクターを合体させたシリーズ

 「SDW HEROES」は2021年より展開されているプラモデルシリーズとなっており、ガンダムシリーズのモビルスーツと歴史上のキャラクターを合体させたシリーズとなっています。少ないパーツ分割でありながら細かいディテールや特徴的なデザインによりかわいさとカッコよさを併せ持っています。

 今回発売される「SDW HEROES ヒーロー再臨! 復活の悟空インパルスガンダム&三蔵ストライクフリーダムガンダム セット」はその商品名の通り、「悟空インパルスガンダム」と「三蔵ストライクフリーダムガンダム」がセットとなったキットです。「悟空インパルスガンダム」は幼少期の姿を立体化しており、本キットに合わせて完全新規造形となっています。また、「三蔵ストライクフリーダムガンダム」は2021年発売の「SDW HEROES 窮奇ストライクフリーダムガンダム」と「SD 三国創傑伝 諸葛亮フリーダムガンダム」から一部パーツを流用したキットとなっています。

今回の「悟空インパルスガンダム」は『西遊記』の孫悟空と『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』に登場するインパルスガンダムがモチーフです。

「悟空インパルスガンダム」の組み立て

 それではキットを組み立てていきましょう。まずは「悟空インパルスガンダム」から組み立てを行ないます。まずはキットを構成するランナーを見ていきます。

【「悟空インパルスガンダム」ランナー】
「悟空インパルスガンダム」を構成するランナー。BランナーとFランナー、シールは「三蔵ストライクフリーダムガンダム」と共有となっています。

 「悟空インパルスガンダム」は幼少期の姿を立体化ということで、少ないパーツ構成でシールによる色分けがメインの構成となっています。また、本キットはタッチゲートが採用されているためニッパーを使用しなくてもキットを組み立てることが可能です。

頭部は全5パーツで構成されており、赤色部分はクリアパーツによる成型となっています。
組み立てが完了した頭部パーツ。ツインアイやアンテナの色分けはシールによる再現となっています。
胸部は全3パーツにて構成されており、胸部と腰部は一体化となっています。
組み立て後の胸部パーツ。各部色分けは全てシールによる色分けとなっています。
腕部は1パーツで構成されており可動はしません。
各部色分けはシールによる色分けとなっており、背面には一部肉抜き穴が発生してしまいます。
脚部は全3パーツにて構成されており、アンクルガードは脚部ではなく足部に取り付ける形式となっています。
組み立てが完了した脚部パーツ。内腿部分に肉抜き穴があります。
フロントアーマーは1パーツにて構成されておりパーツによる色分けはされていません。
色分け後のフロントアーマー。各部はシールによる色分けとなっています。
各部のパーツを組み合わせて「悟空インパルスガンダム」は完成です。

「三蔵ストライクフリーダムガンダム」の組み立て

 続いて、「三蔵ストライクフリーダムガンダム」を制作していきましょう。まずはキットを構成するランナーを見ていきます。

【「三蔵ストライクフリーダムガンダム」ランナー】
「三蔵ストライクフリーダムガンダム」を構成するランナー。Cランナー、Hランナーは「SDW HEROES 窮奇ストライクフリーダムガンダム」から、DランナーとEランナーは「SD 三国創傑伝 諸葛亮フリーダムガンダム」からの流用となっています。

 「三蔵ストライクフリーダムガンダム」は頭部パーツと武器が新規造形となっており、その他は既存キットの色替えとなっています。

頭部は全13パーツにて構成されており、白、赤、ゴールドの3色にて成型されています。
組み立てが完了した頭部パーツ。シールによる色分けは2色のゴールドを使用した色分けになっています。
腕部は全8パーツで構成されており、肩部の基部はクリアパーツによる成型となっています。
組み立てが完了した腕部パーツ。拳および前腕部は裏側に肉抜き穴が発生しています。
脚部は全8パーツで構成されており、足部とサイドアーマーの一部がクリアパーツによる成型となっています。
組み立てが完了した脚部パーツ。足部の赤色部分はシールによる色分けとなっており、足裏部分等は成型色のままとなっています。
胸部は全8パーツで構成されており、白とゴールドの2色で成型されています。
組み立てが完了した胸部パーツ。赤色部分の色分けはシールにより再現されていますが、ダークブルー部分の色分けはされていません。
腰部は全4パーツにて構成されており、フロントアーマー基部はクリアパーツによる成型となっています。
組み立てが完了した腰部パーツ。サイドアーマーは脚部と一体化してあるためすっきりとしています。
武装は全1パーツにて構成されており、特に色分けはされていません。
各部のパーツを組み合わせて「三蔵ストライクフリーダムガンダム」は完成です。

かわいくてカッコイイ最新SDガンダムキット

 それでは早速完成した「悟空インパルスガンダム」と「三蔵ストライクフリーダムガンダム」を見ていきましょう。まずは「悟空インパルスガンダム」から見ていきます。

【悟空インパルスガンダム】
シールによる色分けで、素組みでも正面・側面からのディテールはばっちりです。パーツ数を少なくしているため、背面からは腕部の裏面に肉抜き穴が見られます。ここは加工のポイントとなるでしょう。
腕部を可動させてポーズを決めてみました。腕部は1パーツによる成型となっているので、肩のみの可動となります。

 次に「三蔵ストライクフリーダムガンダム」を見ていきましょう。

【三蔵ストライクフリーダムガンダム】
「悟空インパルスガンダム」と同様に肉抜き穴を背面、内腿にすることで目立たない工夫がされています。また、シールによる色分けも正面側が中心となっています。
可能な限り上を向かせてみました。胴体および頭部にボールジョイントが使用されているため、上を向くことも可能です。
可能な限り下を向かせてみました。こちらもボールジョイントの活用でしっかりと下を向くことが可能です。
ポージングさせてみました。悟空インパルスガンダムと比較して関節が多いのでポーズが取りやすく感じます。
ポージング背面。頭部パーツは一部可動することで肩部との干渉を避け、ポージングの幅が広がっています。
錫杖を構えてみました。手首が別パーツとなっていることで、両手持ちで構えることも可能です。

 本キットはニッパーなしでも制作することが可能なため、ガンプラの入門編としてもオススメなキットです。また、SDガンダムの最新キットとなる本キットは可動範囲も格段に進化していると思います。そのため、大人になった今こそSDガンダムを制作してその進化を感じてみても面白いかもしれません。今回発売される「SDW HEROES ヒーロー再臨! 復活の悟空インパルスガンダム & 三蔵ストライクフリーダムガンダム セット」をきっかけにSDガンダムを楽しんでみてはいかがでしょうか。

「悟空インパルスガンダム」と「三蔵ストライクフリーダムガンダム」を並べてみました。サイズ感の違いが見て取れます。