3形態を再現するショートカットチェンジ用差し替えパーツの組み立て
VF-19改のバトロイド形態が完成したので、ここからは差し替えパーツを組み立てます。肩部には差し替えパーツを使用したスピーカー展開ギミックが搭載されています。差し替えパーツは前後2分割で構成されています。
組み立て前のスピーカーパーツ。左右各2パーツにて構成されています。 組み立てが完了したスピーカーパーツ。左右対称形状となっています。 ガウォーク時に使用する腹部パーツは全3パーツにて構成されており、暗転パーツはバトロイドと同一形状のものを使用しています。また、アンテナの塗分けはマーキングシールもしくは水転写デカールによって塗分けることが可能です。
組み立て前のガウォーク時腹部パーツ。全3パーツにて構成されています。 組み立てが完了したガウォーク時腹部パーツ。差し替え変形にすることでプロポーション重視となっています。 機首パーツは全9パーツにて構成されており、熱気バサラのパイロットフィギュアも付属しています。また、キャノピーパーツは偏光樹脂にて成型されており、キャノピーの開閉は差し込み方向により開閉選択ができます。
組み立て前の機首パーツ。全9パーツにて構成されています。 コックピットには熱気バサラフィギュアが座っています。 キャノピーパーツはパーツの差し込み方向で開閉選択が可能です。 組み立てが完了した機首パーツ。機首回りのマーキングは水転写デカールにて追加できます。 ファイター形態では腕部パーツは機体内部に収納されますが、この腕部は差し替えパーツによる再現となっています。差し替え用のパーツは4パーツにて構成されており、ブラック部分はマーキングシールによる色分けです。
組み立て前の腕部差し替えパーツ。全4パーツにて構成されています。 組み立てが完了した腕部差し替えパーツ。ブラック部分はシールによる色分けとなっています。 ファイターへの変形時は飛行状態での展示もできますが、ランディングギアを使用して駐機状態を再現することもできます。ランディングギアは差し替えにて展開状態を再現可能です。
組み立て前のランディングギア。タイヤは別パーツによる再現となっています。 組み立てが完了したランディングギア。左右主脚はタイヤ1輪、前脚はタイヤ2輪となっています。 ここからはサウンドブースターを組み立てていきます。サウンドブースターのスピーカー部分は全19パーツにて構成されており、一部色分けは水転写デカールやマーキングシールによる色分けとなっています。
組み立て前のスピーカーパーツ。全19パーツにて構成されています。 スピーカーパーツの内部にプラスチックシールを使用して色分けを行なうことができます。 組み立てが完了したスピーカーパーツ。主翼のホワイト部分や稲妻マークの塗分けはマーキングシールや水転写デカールによる色分けとなっています。 サウンドブースターの基部パーツは全6パーツにて構成されており、レッド、ブルー、蛍光グリーンの3色で再現されています。
組み立て前のサウンドブースター基部パーツ。全6パーツにて構成されています。 組み立てが完了したサウンドブースター基部パーツ。ブルーのアンテナはバトロイドとの合体時は取り外します。 サウンドブースターの一体化はボールジョイントによる接続となっています。ボールジョイントとの接続後、ダボをかみ合わせることで回転をロックすることができます。
一体化前のサウンドブースター。スピーカーパーツと基部の接続はボールジョイントによる接続となっています。 一体化が完了したサウンドブースター。スタンドパーツを使用することで飛行状態を再現することができます。 その他の付属品として、サウンドブースター接続ジョイントとスタンドパーツが付属しています。
サウンドブースター接続用ジョイント。ファイター時とバトロイド時の2種類が付属します。 これにて、全てのパーツが組み立て完了です。早速バトロイド形態から完成したキットを見ていきましょう。
差し替え変形で各状態最高のプロポーションを再現したキット
まずはバトロイドでの完成状態を見てみましょう。これまでと同様に前後左右から見てみます。
折り畳みを行なった主翼は腰部にマウントされるため下半身にボリュームのあるデザインとなっています。ここからは各種ポーズをつけてみましょう。
スタンドパーツを使用してポーズをつけてみました。差し替え変形の恩恵でベストなプロポーションを維持しています。 フェイス部のアップ。マクロスメカには珍しく口のあるデザインとなっています。 肩部スピーカーを展開状態にしてみました。厚みが出ることで印象が変わります。 ランチャーポッドを両手で持ってみました。十分に可動範囲があるためランチャーポッドを両手で持つことが可能です。 フェイス部を差し替えてみました。表情がなくなることでよりロボットらしい表情になりました。 ここからはサウンドブースターを見てみます。最初は前後側面から見てみます。
追加装備ではあるものの、ファイヤーバルキリーと同等のサイズ感があります。ここからはサウンドブースターとファイヤーバルキリーを合体させていきます。まずはサウンドブースターの変形から行ないます。
最初にアンテナ部分を取り外します。アンテナは余りパーツになります。 ブルー部分のパーツを展開し、サウンドブースターの変形は完了です。 ここからはバトロイドに合体させていきます。バトロイド側は特に合体準備をすることなくそのまま合体させます。
合体前のサウンドブースターとバトロイド。サウンドブースターとバトロイドの接続は専用ジョイントパーツを使用します。 サウンドブースターを装備したバトロイド。上半身にボリュームが出るため印象が大きく変わります。 スタンドパーツを使用してポーズをとらせてみました。サウンドブースターを使用してもバトロイドの可動に干渉はありません。 背面のアップ。展開した装甲から見える内部構造は成型色による色分けとなっています。 ここからはバトロイドを変形させていきます。まずはバトロイドからガウォークへの変形をさせていきます。ガウォークへの変形は腕部と胸部、下半身を変形させ、機首部分は差し替えを行ないます。
最初にバトロイドを分解します。この際、頭部パーツ、腹部パーツ、エアインテークカバー、スタンドパーツジョイントは余りパーツとなります。 上半身パーツにガウォーク時腹部パーツを差し込みます。 ガウォーク時腹部パーツを取り付けた上半身。差し替えパーツにすることで頭部パーツを完全に収納することが可能です。 下半身の変形は各部関節を延長し、鳥脚状態に変形させます。 大腿部に接続された主翼を展開し、下半身の変形は完了です。 変形させた下半身に機首パーツを接続します。機首の接続はボールジョイントにて行ないます。 変形させた下半身、上半身、腰部装甲を合体させてガウォーク形態へ変形完了です。 これにてガウォーク形態への変形は完了です。前後左右から見てみましょう。
ガウォーク形態でもスタンドパーツなしで自立させることが可能です。
スタンドパーツを使用して少しポーズをつけてみました。ガウォーク形態では特に大きな可動は難しいようです。 下から覗き込んでみました。あおりで見ることで迫力がある写真が撮影できます。 ガウォーク時上部のアップ。差し替えにて頭部収納を再現しています。 背面のアップ。膝裏から内部フレームが見える構造となっています。 最後にファイター形態へ変形させていきます。ファイター形態への変形は上半身を丸ごと差し替えることで変形を行ないます。
ガウォークを分解します。この際、上半身は差し替えパーツと交換します。 差し替え用腕部パーツを下半身パーツに接続します。差し替え用腕部パーツは差し替え前と比較するとかなり小型化しています。 脚部関節真っすぐに伸ばした後、関節を押し込み固定します。 下面に、腰部装甲とランチャーポッドを固定してファイター形態への変形完了です。 駐機状態を再現するためにランディングギアを取り付けることができます。ランディングギアのカバーを取り外し、ランディングギアを取り付けます。 これにてファイター形態への変形が完了です。ファイター形態を前後側面から見てみましょう。
スタンドパーツを使用して飛行状態を再現してみました。前進翼が特徴的なデザインとなっています。 背面のアップ。差し替え変形により腕部が張り出していないため、空気抵抗が少ない印象を与えます。 右主翼のアップ。ファイヤーボンバーのロゴは水転写デカールにて再現されています。 左主翼のアップ。ファイヤーボンバーの曲名リストが水転写デカールで再現されています。 ファイター形態では、プラモデルオリジナルギミックとしてサウンドブースターと合体させることができます。合体にはファイター専用ジョイントを使用します。
合体前のファイターとサウンドブースター。専用ジョイントにより合体可能です。 合体させたファイター上面のアップ。ファイターの前進翼とサウンドブースターの後退翼が合わさりSFメカ感が出ます。 HG 1/100スケールマクロスシリーズの最新キットとなる本キットは、サウンドブースターが付属していることでプレイバリューも高く満足感のあるキットだと思います。ほかのシリーズ商品同様、別売りの水転写デカールを使用することでよりリアリティのある仕上がりにできることも魅力です。VF-19改では、ファイヤーボンバーの曲名リストなどユニークなデザインとなっていました。
航空機モデルとしては非常に組み立てやすく、ショートカットチェンジによるプロポーションの再現度はご覧頂いた通りの仕上がりです。本キットをマクロスプラモデルに触れるきっかけにして、ここから様々なHG 1/100スケールマクロスシリーズシリーズに触れてみてもいいと思います。この記事をきっかけにマクロスの世界観に触れてみてはいかがでしょうか。