レビュー
「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備」レビュー
差替三段変形で各形態最高のプロポーションを追求した「マクロス7」主役機
2024年5月17日 00:00
- 【HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 価格:5,500円
- 発売日:2024年5月18日
- サイズ:[バトロイド] 全高145mm
- [バトロイド(サウンドブースター装備)] 全高190mm
- [ガウォーク] 全高110mm
- [ファイター] 全長190mm
- 【HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備 専用水転写式デカール】
- 価格:770円
- 発売日:2024年5月18日
BANDAI SPIRITSは、「マクロスシリーズ」のアニメ放送40周年となる2023年に「マクロス」プラモデル新シリーズをHGブランドにて開始しました。パーツ差し替えによる新たな変形機構を採用した本シリーズは、第1弾となる「HG 1/100 YF-19」を始め、これまでに4種類の機体をラインナップしています。
本記事では5月18日に発売されるシリーズ第5弾、「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備」の魅力をお伝えします。今回は同時発売の専用水転写式デカールを使用した素組みレビューとなります。
「マクロス」シリーズ初となる戦わない主人公を描いた人気作「マクロス7」
今回紹介する「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備」は1994年放送のテレビアニメ、「マクロス7」に登場する可変戦闘機です。物語の主人公である熱気バサラは自身専用にカスタマイズされたVF-19改 ファイヤーバルキリーを用いて戦場を縦横無尽に飛び回り、自身の歌を戦場に届けていきます。戦場に広がるバサラの歌声が物語のキーポイントとなっていきます。
ショートカットチェンジによりプロポーションと組み立てやすさを両立したプラモデルシリーズにファイヤーバルキリーが登場
HG 1/100スケールマクロスシリーズは、2023年より展開される「マクロスシリーズ」の機体をテーマにしたプラモデルです。一部のパーツを差し替えとする差替三段変形(ショートカットチェンジ)を採用することで変形シークエンスを簡略化し、HGシリーズならではの組み立てやすさと広い可動域、各形態の洗練されたフォルムを実現しています。
まずはキットのランナーや、シールを見てみましょう。「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備」は色プラランナーが1枚、レッドのランナーが5枚、ダークブルーのランナーが5枚、ブルーのランナーが2枚、蛍光グリーンのランナーが1枚、ポリキャップのランナーが1枚、スタンドのランナーが1枚で構成されています。また、一部のランナーは以前発売された「HG 1/100 YF-19」からの流用となっています。
シールについては、マット調のマーキングシールが1枚、メタリック調のマーキングシールが1枚、厚みのあるプラスチックシールが1枚付属しています。別売りの「HG 1/100 VF-19改 ファイヤーバルキリー サウンドブースター装備 専用水転写式デカール」を使用することでコーションマークやマーキングを追加することも可能です。
HGならではの組み立てやすさと成型色による色分けを再現したキット
それではキットの組み立てを始めます。本キットはバトロイドの組み立てからスタートし、その後各部差し替えパーツを組み立てる順序となります。
頭部パーツは差し替えのフェイスパーツを含め11パーツにて構成されています。センサー部分の色分けはマーキングシールによる色分けとなっており、イエローの色分けに関してはマーキングシールもしくは水転写デカールを使用します。
胸部パーツは全5パーツにて構成されており、差し替え変形との都合で引き出し関節等はないシンプルな構造です。胸部の差し色となるイエローはパーツ分割による色分けとなっています。
右腕部パーツは差し替え用手首パーツを含め、24パーツにて構成されています。ひじ関節は昨今のガンプラでは主流となっている2重関節ではなく、オーソドックスな1軸関節となっており、およそ120°程可動させることが可能です。交換用の手首パーツは銃持ち手、握り手、開き手が付属します。
左腕部の構造は基本的に右腕部パーツの対称構造となりますが、左腕部の交換用手首パーツは握り手と開き手の2種類となり、武器持ち手は付属しません。また、左腕部のみシールドを装備します。
腹部パーツは差し替え変形の都合で腹部から内部フレームを介して首関節までのパーツ構成となっています。また、中央部分はファイター時に機首となるパーツですが差し替え変形によるスタイル向上のため丸みのあるデザインに変更されています。
これにて、バトロイド時の上半身を構成するパーツは全て完成です。各部をドッキングさせて上半身を完成させます。
ここからは下半身を構成するパーツを組み立てます。腰部パーツはスカートがないデザインということもあり、全7パーツと少ないパーツ数にて構成されています。なお、脚部との接続部はスイング機構があり、可動域の拡大に役立っています。
足部パーツはファイター時のエンジンノズルとなる部位となっており形状は左右で共通となっています。また、変形による恩恵でつま先部分が大きく可動させることが可能となっています。
脚部パーツは変形機構を有していることもあり、本キットの中で最もパーツ数が多くなっています。また、脚部の各関節には変形時や可動域の拡張のために引き出し機構が搭載されており、各関節を適宜調節することが可能です。
これにて、下半身を構成する各種パーツの組み立ては完了です。一体化して下半身を完成させます。この下半身パーツはバトロイドからファイターまでの全ての形態にて変形させ使用します。
本キット唯一の手持ち武装となるランチャーポッドは全3パーツにて構成されており、後部にはファイヤーボンバーの刻印が刻まれています。別売りとなっている水転写デカールには刻印部に使用するデカールも含まれており、貼り付けることで文字をシルバーにすることが可能です。
以上でバトロイド形態を構成するパーツは全て組み立て完了です。各パーツを合体し、バトロイドを完成させます。
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