レビュー
「HG 1/144 ハイザック・カスタム(A.O.Z RE-BOOT版)」レビュー
“隠れハイザック”を「A.O.Z RE-BOOT」のデザインで立体化。特徴的な肩アーマーやビーム・ランチャーも再現
2025年1月27日 00:00
- 【HG 1/144 ハイザック・カスタム(A.O.Z RE-BOOT版)】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年12月20日(1次予約分)
- 価格:3,080円
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約135mm
- プレミアムバンダイ販売商品
今年放映40周年を迎える「機動戦士Zガンダム」の公式外伝シリーズ「ADVANCE OF Z」より、「A.O.Z Re-Boot ガンダム・インレ-くろうさぎのみた夢」(以下、「A.O.Z Re-Boot」)で設定された「ハイザック・カスタム」が「HG」シリーズにてプラモデル化された。
この「HG 1/144 ハイザック・カスタム(A.O.Z RE-BOOT版)」は「A.O.Z Re-Boot」準拠のハイザックのデザインに則り、ずんぐりとした体躯と、縦に押しつぶしたような扁平な頭部が特徴的で、2023年にGUNDAM SIDE-F販売アイテムとして発売された「HG 1/144 ホビー・ハイザック (A.O.Z RE-BOOT版)」の一部パーツを採用したリデコレーションアイテム的な内容となっている。
「機動戦士Zガンダム」時代から数えて、初めてプラモデル化された「RMS-106CS ハイザック・カスタム(通称“隠れハイザック”)」のレビューをお届けする。
遠距離攻撃特化に改良された高機動型ハイザックを忠実に再現。折り畳み式の長銃身ビーム・ランチャーのギミックも再現
今回キット化された「A.O.Z Re-Boot」版ハイザック・カスタムは、ビーム・ランチャーを装備した狙撃仕様のハイザックで、ジェネレーターや推力の強化により、高機動機としての側面も持っている。「電撃ホビーウェブ」の藤岡建機氏による「A.O.Z Re-Boot」のMSイラスト連載ページでは、地球連邦軍カラーの紺色で描かれていて、バックパック交換による派生型が展開する「トランスパック」によるバリエーションを提示している。
キットは「機動戦士Zガンダム」に登場したときと同じグリーンのカラーで発売された。同作では第39話「湖畔」に登場。サイド2のコロニーで2機がエゥーゴを待ち構えて潜伏していたが、クワトロが駆る百式と交戦し撃破されている。
前述の通りキットの内容は、先行して発売されたホビー・ハイザックのパーツが多く使われていて、ランナーにも同機の名前が見られる。またポリキャップも用意されている。
組立は胸部から。近年のガンプラの定番である成形色による色分けや、合わせ目が目立たない設計はちゃんと押さえていて、胸のダクトや腰のパイプなどは色分けされている。腹部にはL字のジョイントが組み込まれていて、前後左右に可動する仕組み。特に上半身を前に傾けるときはかなり深く曲げられるようになっている。
頭部は内部にモノアイの可動機構を備えている。素組みのときはモノアイパーツにシールを貼ることで塗装をしなくても設定通りに仕上がるわけだが、モノアイのシールはかなり小さいのでピンセットを使うなどして貼るといいだろう。動かすときは頭頂部のパーツを取り外して行う仕組みだ。
腕は上腕と前腕が左右共通。右肩の大型スパイクアーマーは新規造形で、左肩のアーマーとともに一体成形で、素組みでも合わせ目が目立たないようになっている。それぞれのスパイクは個別に取り付ける設計だ。
脚部や太ももからつま先までが左右共通。上下にはふくらはぎの装甲のパーツで左右を組み分ける。膝には上下に関節があり、深く曲げることが可能だ。つま先、内側のダクト部分、脛の前後にシールを貼るのを忘れずに。
腰部にはスイング関節が内蔵されていて、付け根から脚部を引き出せるようになっている。ただし関節は左右独立していないので、引き出すときは両脚を同時に行おう。腰部前側のアーマーも1パーツなので、同様に動かすときは要注意。
(C)創通・サンライズ