レビュー
「HG 1/144 ハイザック・カスタム(A.O.Z RE-BOOT版)」レビュー
2025年1月27日 00:00
がっしりとした体型ながら、要所に可動ギミックが備えられ、ビーム・ランチャーの両手持ちも可能
バックパックは複雑な形状をしているが、構造は実にシンプル。武器はビーム・ランチャーのみで、中央付近で折りたためるギミックが内蔵されている。折りたたんだ状態ならバックパックに懸架することも可能だ。
完成したハイザック・カスタムは、藤岡建機氏デザインの独自のシルエットと忠実に再現している。頭部が小さいためか、体格が強調され、全体的にずんぐりとした印象を受ける。その一方で、シールドを兼ねた右肩と、角張った左肩のスパイクアーマー、機体各所のスラスターなど、オリジナルのハイザック・カスタムの特徴は押さえている。カラーはザク系のグリーンだが、設定画のような地球連邦軍カラーの濃紺で塗装するのもいいかもしれない。
可動については、太めの体躯の割にはよく動く印象で、腰部の関節や向こうずねの装甲の可動、引き出し式の手首などによりポージングの幅は意外に広い。ビーム・ランチャーを両手で構えたポーズも可能だが、若干タイトなので上腕や手首などを外して調整しながら形を整えるようにしたい。手首は武器の持ち手のみなので、「ビルダーズパーツ」の「1/144 MSハンド」などを使ってポーズを演出してみたいところ。
ガンプラも含め、立体化に恵まれた「ADVANCE OF Z」シリーズのMS。このハイザック・カスタムであれば、冒頭で触れたハイザックの「トランスパック」によるバリエーション展開に期待せずにはいられない。そして今年は「機動戦士Zガンダム」の放映40周年というアニバーサリーイヤーであり、3月に発売される「HG 1/144 サイコ・ガンダムMk-II」で主要MSのHGシリーズコンプリート以降にどんな展開があるのかも気になるところだ。
この「HG 1/144 ハイザック・カスタム(A.O.Z RE-BOOT版)」は、1月20日に5月発送分の3次予約が始まったが、即日に完売してしまうほど人気を集めている。人気アイテムは再生産のペースも比較的早いので、まだ手に入れていない人はプレミアムバンダイの販売ページから「お気に入り」登録をするなどして、確実に予約をしていただければと思う。
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