レビュー

「Figure-rise Standard Amplified -三幻神降臨-オベリスクの巨神兵」レビュー

「オベリスクの巨神兵」が完成。モンスターではない!神だ!!

 艶が抑えられた筋肉の強靭な鎧で覆われた姿で降臨したオベリスクの巨神兵。眺めているとアニメ『遊☆戯☆王デュエルモンスターズ』で「オベリスクの巨神兵」召喚時に流れるBGM「神の怒り」が脳内で流れ出すようだ。まずは一周見ていこう。

 直立時の全高は235mmとなっている。数字以上にボリューム感と重量感を感じる仕上がりだ。翼を広げた時の全幅は420mmにもなる。巨体ながら各部の関節がしっかりとしており、ディスプレイスタンドがなくても自立する安定感が素晴らしい。次にアンプリファイドシリーズの特徴を見ていこう。

まずは胸部の開閉。ゴリゴリの筋肉がさらにビルドアップするように割れて強さを表現している。
腕の膨らみを増すような表現で太さを出している。ゴッドハンドクラッシャーを再現できる腕だ。
肩のボリュームも調整できるギミックを搭載している。中のレイヤーを出すことによって具合を調整できるようになっている。
最後に翼だ。広げた時の翼膜の細かさがものすごいリアリティだ。大きさも迫力がありダイナミック。
ギミックを全て展開させてみるとこのようになる。まさに強靭、無敵、最強なオベリスクの巨神兵を再現できてしまう。

どんなポーズもできる圧倒的バランス力!

 プラモデルである以上カッコよく飾りたいと思うのだが、なかなか好きなポージングで固定させておくことは困難なことが多々ある。特に大型のキットだと関節の保持力が足りないといったことがままある。しかしこの「オベリスクの巨神兵」は可動域の広さもさることながら、足腰の関節のキープ力が凄まじく、思い通りのポージングでディスプレイすることができると感じた。

この大きさの翼がついていても自立する。
翼をあげてバランスを悪くしてもしっかりと2本の脚で立つことができる。
石盤背景のオベリスクのような膝をつくポーズも可能。
このように翼を大きく広げてポーズをとってみても少しS字立ちにするだけでどっしりと安定している。
片足立ちのアクションポーズでも自立できる。

 ポージングについて確認したところで、最後にイメージカットを紹介しよう。ラーの翼神竜との共演や必殺技の「ゴッドハンドクラッシャー」で、オベリスクの巨神兵が圧倒的存在感を示す。

まずは上半身の寄り。神の風格を感じてから見ていこう。
ラーの翼神竜と並べても劣らぬ迫力と大きさだ。あとは真ん中に「オシリスの天空竜」が降臨すれば三幻神が集結する。
ラーと対峙したイメージ。神対神も再現できる。
巨大な拳から放たれる「ゴッドハンドクラッシャー」
陰影によってプラモデルらしからぬ肉感が浮かび上がる。

凄まじい筋肉表現!Amplifiedされたオベリスクの巨神兵は圧巻

 今回のキットはディテールの高さと完成後の安定感が魅力だと感じた。プラスチックでありながら「オベリスクの巨神兵」のマッシブな肉感を見事に表現しているところが非常に素晴らしい。

 各部の関節については、細かいジョイントの隙間も拘り抜いた設計が感じられる。ボディに手足を組み付けたときには、その重量感まで再現しているのではないかと錯覚するほどの完成度だった。各部の関節がしっかりしており接地性も良好なので、この巨体が片足立ちのような不安定な姿勢でも安定したポージングをとれる設計には驚いた。

 「オベリスクの巨神兵」は元々のデザインから筋骨隆々といった出で立ちだが、今回のFigure-rise Standard Amplifiedではそのマッシブなフォルムに磨きがかけられた。Figure-rise Standard Amplifiedシリーズでは「ラーの翼神竜」と「オベリスクの巨神兵」が揃ったので、残る三幻神「オシリスの天空竜」がどのようなアレンジで立体化されるのか、期待せざるをえない。