レビュー
「HG ヴァイスリッター」レビュー
オクスタン・ランチャーも細かい色分けで再現!『スパロボCOMPACT2』主人公機がプラモデル化
2025年3月27日 00:00
- 【HG ヴァイスリッター】
- 発売元:BANDAI SPIRITS
- 価格:4,950円
- 発売日:2025年3月8日
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約170mm
『スーパーロボット大戦』シリーズには、様々なロボットアニメの機体だけでなくゲームオリジナルの魅力的な機体も多く登場します。オリジナル機体の中でも「ゲシュペンスト」をベースとした機体は種類も多く、人気のある機体も数多く存在します。本記事では、そんなゲシュペンストをベースに開発された機体「ヴァイスリッター」を立体化した、2025年3月8日発売のプラモデル「HG ヴァイスリッター」を紹介します。
ゲシュペンストMk-Ⅱを改造したカスタム機
ヴァイスリッターは『スーパーロボット大戦』シリーズに登場するパーソナルトルーパーです。オクスタン・ランチャーを使用した実態弾およびビーム射撃とプラズマカッターを使用した近接戦闘を可能としています。本機の初出は2000年に発売されたワンダースワン用ソフト『スーパーロボット大戦COMPACT2 第2部:宇宙激震篇』の主人公機として初登場し、リメイク作となる『スーパーロボット大戦IMPACT』においても引き続き主人公機として活躍しました。
BANDAI SPIRITSの特徴ともいえるパーツ分割による色分けを極めたキット
今回発売されるヴァイスリッターのキットはこれまでのBANDAI SPIRITS製キットと同様にパーツ分割による色分けが最大限発揮されるよう細かいパーツ分割がされています。また、スーパーロボット大戦シリーズのキットの特徴としてアクションベースが付属しています。
左右対称形状は同一パーツにより効率化が図られたパーツ構成
本キットのランナーにて、左右対称形状は同一パーツにより効率化が図られています。これまでのBANDAI SPIRITS製キットと同様にAランナーが多色成形ランナー、その他が単色成型ランナーとなっています。また、Bランナー、Dランナー、Fランナーは同一ランナーが2枚付属されており、本体を構成するランナーの他にアクションベース7のランナーが1枚付属します。
塗装派にも配慮された成型色とパーツ分割がされた頭部パーツ
頭部パーツの分割は塗装派にも考慮された合わせ目の発生しないパーツ分割となっており、アイパーツはクリアグリーンによる成型色となっています。アイ部分のブラックの色分けはシールによる色分けとなっています。
肩部関節に引き出し式関節が採用された胴体パーツ
胴体部パーツの構成は各部色分けをパーツ分割にて再現されており、胴体側面の細かいイエロー部分までパーツ分割による色分けとなっています。また、肩部関節には引き出し式関節が採用されており、オクスタン・ランチャーを両手持ちできるよう配慮された設計となっています。
左右で形状の異なる腕部パーツ
ヴァイスリッターの腕部は左右で異なる形状となっています。右腕部は前腕部が角張ったデザインに、左腕部は丸みを帯びたデザインとなっています。また、右腕部のハンドパーツには握り手、開き手の他にオクスタン・ランチャー持ち手とプラズマカッター持ち手が付属します。左腕部は武器持ち手が付属することはありませんが、差し替えで3連ビームキャノン展開状態が再現可能です。
可動時に動力チューブが露出する脚部パーツ。
脚部パーツは股関節部関節と大腿部装甲以外は左右共通パーツとなっています。また、膝関節は2重関節となっており、可動時に動力チューブが露出する構造となっています。
フロントアーマーがスイング可動する腰部パーツ
腰部パーツのフロントアーマーは接続部にスイング可動が搭載されており、フロントアーマーの可動域を広げています。また、フロントアーマーは左右一体成型となっていますがニッパー等で分割することで左右独立可動が可能となっています。
4枚のテスラ・ドライブが独立可動するバックパック
本機のバックパックは4枚のテスラ・ドライブが独立可動可能となっており胴体パーツとの接続はCジョイントによる接続となっています。左右のスラスターノズルは2個が一体となった形状で成型されていますが、分割して取り付けることも可能となっています。
大型武装も細かく造形されたオクスタン・ランチャー
本機の主武装となるオクスタン・ランチャーは一部シールによる色分けとなっています。また、銃口部分は別パーツにすることで銃口内部に合わせ目が発生しない工夫がされています。
また、その他武装パーツとしてプラズマカッターとスプリットミサイル用マウントが装備可能です。プラズマカッターはサーベルエフェクトが刀身の長い湾曲刃となっています。また、本キットにスプリットミサイル本体は付属しておらず、別売りのキットから流用する必要があります。
最後に本キット付属のアクションベースを組み立てます。本キットのアクションベースはクリアカラーにて成型されています。
パーツ分割による色分けと可動を両立。『スパロボOG』最新キットとして「HG ヴァイスリッター」完成!
これにてキットを構成するパーツは全て完成です。完成したパーツを全て組み合わせて完成したヴァイスリッターを見ていきましょう。最初に前後左右からキットを見ていきます。
背面のテスラ・ドライブは展開の他、一部角度を変更でき、ポージングに合わせた形状で展示することが可能です。
ヴァイスリッターの腕部固定武装となる3連ビームキャノンは収納状態と展開状態を差し替えで再現することが可能です。
本機の近接武装であるプラズマカッターは刀身の長い湾曲刃となっておりポージングの幅も広がります。
今回作成した「HG ヴァイスリッター」は最新キットらしいパーツ分割による色分けと優れた可動域を備えたキットでした。3連ビームキャノンは展開状態と収納状態を差し替えによる再現とすることでプロポーションの保った立体化がされています。可動域も十分広く、『スーパーロボット大戦』シリーズの戦闘アニメーションのような各種ポージングを再現するのが楽しいです。
2021年から展開がスタートした『スーパーロボット大戦OG』のプラモデル化も随分とシリーズが進み充実してきました。ヴァイスリッターの相棒である「HG アルトアイゼン」をはじめ、キットを集めて様々なポージングをさせ、ジオラマ風に展示してみても面白いと思います。
(C)SRWOG PROJECT