レビュー
「HG ヒュッケバインMk-III」レビュー
「スパロボα」後期主人公機が待望のプラモデル化!豊富な武装も再現
2024年1月15日 00:00
- 【HG ヒュッケバインMk-III】
- 開発・発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2024年1月13日
- 価格:4,950円
様々なロボットアニメのキャラクターたちが夢の競演を果たす。そんな子供たちの夢を現実のものとしたテレビゲームシリーズとして「スーパーロボット大戦」は1991年の発売から33年間たくさんの人々を楽しませてきました。「スーパーロボット大戦」シリーズはその長い歴史の中でゲームオリジナル機体も数多く登場しています。今回はその「スーパーロボット大戦」シリーズの中でも屈指の人気を誇るオリジナル機体ヒュッケバインMk-IIIの最新キット「HG ヒュッケバインMk-III」をレビューしていきます。
SRX計画において開発されたスーパー・パーソナルトルーパー
「ヒュッケバインMk-III」はSRX計画が凍結解除されたマオ・インダストリーにて「小型・高性能化したSRX」をコンセプトに開発された機体です。高出力のトロニウム・エンジンや、T-LINKシステム(念動力感知増幅装置)、改良型グラビコン・システム(重力制御装置)も搭載されています。
本機の初出はプレイステーション用ゲームソフト「スーパーロボット大戦α」(2000年発売)です。リアル系主人公の後期搭乗機体として登場します。その後、ヒュッケバインMk-IIIは「第2次スーパーロボット大戦α」(2003年発売)、「第3次スーパーロボット大戦α 終焉の銀河へ」(2005年発売)と各作品に登場しました。
「HG ヒュッケバインMk-III」の組み立て
まずはキットのランナーから見ていきます。「HG ヒュッケバインMk-III」は本体を構成するランナーが14枚、ビームソードのクリアパーツが1枚、色分け用シールが1枚、ディスプレイスタンドを構成するランナーが2枚で構成されています。また、各ランナーはPS樹脂によって成型されており、塗装派ユーザーにも優しい仕様となっています。
本キットのランナー構成の一部は以前発売された「HG ヒュッケバインMk-II」との共通ランナーとなっています。また、本格的なディスプレイスタンドが付属する点も嬉しいです。
それではキットを組み立てていきましょう。「HG ヒュッケバインMk-III」は最近発売となったガンプラなどと同様に成型色による色分けが最大限活用された構成となっています。
本キットは対象年齢が高めに設定されていることもあり、アンテナは安全フラッグなしでシャープに造型されています。
胴体部は7か所の可動軸を搭載しており、腰部にひねりを加える等の可動も可能です。
右腕部は前腕部分のホワイトの色分けも成型色によって再現しています。
左腕部は前腕形状が右腕部と異なり肘にファング・スラッシャーをマウントすることが可能です。
脚部は膝関節を三重関節にすることで膝を曲げる際に内部配管が露出する構造となっています。
腰部はフロントアーマーとリアアーマーが同一形状となっており、それぞれ中央を分割することで独立可動が可能となっています。
これにてヒュッケバインMk-III本体のパーツは組み立てが完了です。一体化して本体を完成させます。
次は武装パーツを制作していきます。本キットにはマルチトレース・ミサイル、ファング・スラッシャー、フォトン・ライフル、グラビトン・ライフル、ビームソードエフェクトといった武装類と、各種アクションを再現するためのスタンドが付属します。
バックパックは左右対称の形状となっており、上部にはマルチトレース・ミサイルをマウントできます。マルチトレース・ミサイルは同一形状のものを2セット組み立てるようになっており、側面のイエロー部分はシールによる色分けとなっています。
フォトン・ライフルはグリップに可動ヒンジが採用されており、センサー部分はシールによる色分けとなっています。
ファング・スラッシャーにはディスプレイ用に3mm孔が開孔されていますが収納状態では孔が隠れるように設計されています。
グラビトン・ライフルはダークグレーとホワイトのツートンカラーで成型されており、フォトン・ライフルを超える大型サイズの武装となっています。
ビームソードの形状はガンプラのHGシリーズにて採用されているスタンダードな形状です。
これにて武装パーツの組み立ては完了です。早速武装パーツをヒュッケバインMk-III本体に取り付けていきましょう。ヒュッケバインMk-IIIの武装パーツは手持ち武装2種類に固定武装2種類と、本体と同じくらいのボリュームがあります。
最後にスタンドパーツを組み立てます。本キットに付属しているスタンドは高さや角度を調整できる本格的なスタンドが付属しています。
これにて全パーツは組み立て完了です。続いて完成した「ヒュッケバインMk-III」を見ていきしょう。
多彩な可動と豊富な付属品で遊びごたえのある一品
まずは完成したキットを四方から見てみましょう。細身のプロポーションながら大型のバックパックと各種手持ち武装のおかげで迫力のある仕上がりとなりました。
最新キットということもあり、各部関節の可動域は大きく、様々なポージングをさせることが可能でした。
「スーパーロボット大戦」シリーズの中でも人気機体となるヒュッケバインMk-IIIの最新キットは組み立てやすく、色分けや可動も十分に楽しめる内容になっていると思います。プロポーションも現代的なリアルロボット体型となっており、改造の必要性は皆無と思ってもいいと思います。また、大型のディスプレイスタンドも付属しており、このキットを購入するだけで十分に遊びつくすことが可能です。
本キットはプラモデル好きのユーザーだけでなく、スーパーロボット大戦シリーズをプレイしてきた方も楽しめるキットとなっています。昔、ゲームをプレイした思い出と共に一度キットを手に取ってみてはいかがでしょうか。
(C)SRWOG PROJECT