レビュー
「スパロボ30」超限定版特典「METAL ROBOT魂 ヒュッケバイン30」レビュー
パーツ交換で通常の「ヒュッケバイン」も再現可能
2021年11月4日 00:00
数多のロボットアニメ作品がクロスオーバーするシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦」シリーズ最新作「スーパーロボット大戦30」が10月28日に発売した。
シリーズ30周年記念となる今作の主人公機は「ヒュッケバイン30(サーティ)」。「スーパーロボット大戦30 超限定版」の特典「METAL ROBOT魂(Ka signature) SIDE OG ヒュッケバイン 30」として立体化した。「METAL ROBOT魂」シリーズでの立体化ともあって、筆者にとってその造形や可動など期待値、注目度マックスのアクションフィギュアだ。
先日、開封速報として商品の一部を紹介した。造形や一部差し替えギミックだけでも「ヒュッケバイン30」の再現度や魅力が感じられた。
しかし、それは氷山の一角に過ぎない。「可動域はどうなっているのか?」、「他のギミックは?」とアクションフィギュアとしての「魅力」、ゲーム内モーションが再現できるかなど、まだまだ伝えきれていない。
今回はさらに詳しく「METAL ROBOT魂(Ka signature)〈SIDE OG〉ヒュッケバイン30」を紹介していく。
謎多き主人公機「ヒュッケバイン」
今回紹介する「METAL ROBOT魂(Ka signature)〈SIDE OG〉ヒュッケバイン30」は、前述の通り「スーパーロボット大戦30」の主役機だ。
「ヒュッケバイン」はスパロボオリジナル機体としてスーパーファミコンの「第4次スーパーロボット大戦」でリアル系ロボットの主役機として初登場。メカニックデザイナー・カトキハジメ氏がデザインを手掛けた、ヒロイックな機体だ。
近年でもプレイステーション 4/プレイステーション Vita向けに発売した「スーパーロボット大戦V」などに参戦している。
「スーパーロボット大戦V」参戦時の「ヒュッケバイン」が「METAL ROBOT魂」で立体化し、2018年に発売している。
「スーパーロボット大戦30」ではこれまでの「ヒュッケバイン」とは異なるカラーリング、外観となって再び「スパロボ」シリーズの主役機として登場。
今作では「XXX(XXX(XENOGENEICX-FACTORX-TYPE)プロジェクト」と呼称される計画で開発された人型機動兵器パーソナルトルーパーであり、「ヒュッケバイン30」という呼称もこのプロジェクトの「XXX」を「30」と言い換えたところからきている。しかし、新型機でありながら修復の痕跡もあり、謎を多く秘めている。
ゲーム内では頭身がデフォルメ化されているが、「METAL ROBOT魂(Ka signature)〈SIDE OG〉ヒュッケバイン30」では設定画に近い頭身が再現されている。
こだわり造形の本体&武装
パッケージを確認。パッケージは「METAL ROBOT魂(Ka signature)〈SIDE OG〉ヒュッケバイン30」を中央に据えたデザインで、機体名も箔押しの高級感あるものとなっている。
パッケージ内にはブリスターに収まった本体と付属品が収められ、そのほかに台座と支柱、取扱説明書を同梱している。
付属品には本体に装着するバックパック、交換用手首、武装となるロシュセイバー(ゲーム内ではビーム・ソード)の柄、刃、ライフル(ゲーム内ではフォトン・ライフル)。
バックパックには「ヒュッケバイン30」の武装の一つ、スラッシャー(ゲーム内ではリープ・スラッシャー)を分離状態でマウントしている。スラッシャー展開時用のエフェクトパーツも付属する。
そのほか、交換用のアーマーパーツも同梱する。
まずは、本体となる「ヒュッケバイン30」を見ていこう。準備として、付属品のバックパックを背部に装着する。
完成した「ヒュッケバイン30」はスマートかつ情報量満載の造形で、ケレン味あるカッコ良さがひしひしと伝わってくる。サイズは約160mmで、膝や肘、股関節などにダイキャストを使用している。その重量感は「METAL ROBOT魂」ならではの味わいだ。
カラーリングは玄人好みの濃紺に外装の黄色が映え、カトキハジメ氏のデザインの特徴である機体各所に施されたマーキングの情報量が存在感を発揮している。
造形も手足の丸みのあるラインと肩や腰のシャープなデザインなどメリハリのある造形美を演出している。
また、膝裏では露出したパイプ部分や脚部のADテープ(補修用のテープ)など細かい部分も表現している。
続いて、付属品を紹介。手首は「握り拳」と「開き」、「ライフル用手首」、「ロシュセイバー用手首」の4種類。また、「XXX」バイザーやADテープなどの装甲パーツをパージした「本体修復後のヒュッケバイン」を再現できる頭部パーツやアーマーパーツも同梱している。
武装のライフルはマガジンの取り外しが可能。ロシュセイバーは柄と刃を合わせて、刃の展開が再現できる。また、柄は本体のサイドアーマー裏に収納することができる。
台座には「スーパーロボット大戦」のロゴに加え、「ヒュッケバイン30」の型式番号や機体スペックを記載したスペシャル仕様となっている。
支柱は本体を支える2点可動のものと、スラッシャーのアクションを再現できる補助支柱と延長パーツが付いている。
特徴的な円盤型武装スラッシャーはバックパックのパーツを組み合わせて、円形の基部を作りエフェクトパーツを装着することで作中同様の展開状態を再現可能。エフェクトパーツによる迫力のある造形はもちろん、ジョイントパーツを使えば放つシーン再現もできる。
「METAL ROBOT魂」だからこそできた細かな造形と重厚感ある演出の数々。ダイキャストの輝きと艶消し彩色の高級感ある仕上がりとなっている。
続いて、「METAL ROBOT魂」のセールスポイント一つである可動を見ていこう。
ダイキャスト使用の安定感と可動域
ここからは可動域を詳しく紹介。本商品ではダイキャストを使用し、重量感はもちろん可動の安定感を実現した。
プラモデルやアクションフィギュアなどでは、腕や足など動かした際に装甲パーツの重さで下がってしまうことがある。
「METAL ROBOT魂」では関節などに金属パーツのダイキャストを使うことで、保持力を強化し大きく動かしても自重で下がらないよう工夫を施している。
そおのフォーマットに従って、「METAL ROBOT魂(Ka signature)〈SIDE OG〉ヒュッケバイン30」も広い可動範囲に加え、かっちりとポーズが決まる出来栄えとなっている。
ダイキャスト使用による安定感抜群の可動と保持力。経年劣化による保持力の低下などを抑えた作り、ゲーム内でのアクション再現を追求できる可動範囲となっている。
そして、これら可動を活かしたアクションポーズを見ていこう。
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