レビュー

プラモデル「HG ダイゼンガー」レビュー

ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン1号機が参式斬艦刀を携え「HG」シリーズに推参!

【HG ダイゼンガー】

開発・発売元:BANDAI SPIRITS

発売日:8月26日

価格:5,720円(税込)

ジャンル:プラモデル

 BANDAI SPIRITSは、8月26日にプラモデル「HG ダイゼンガー」を発売する。価格は5,720円(税込)。

 「ダイゼンガー」は、ゲーム「スーパーロボット大戦」シリーズに登場するロボットで、初回登場は2003年に発売されたプレイステーション2用ゲームソフト「第2次スーパーロボット大戦α」に主人公枠として登場。続編の「第3次スーパーロボット大戦α」や、オリジナルキャラクターたちを集結させた「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS」などにも登場している。

8月26日発売のプラモデル「HG ダイゼンガー」
2003年3月27日に発売したPS2用ソフト「第2次スーパーロボット大戦α」
2007年6月28日に発売したPS2用ソフト「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」などにも登場する

 当初は大張正己氏の描く「バリメカ」のイメージでデザインされた「ダイゼンガー」だが、大張氏が監督を務めたTVアニメ「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター-」で大張氏自身が「ダイゼンガー」を監督した。今回BANDAI SPIRITSのプラモデルシリーズ「HG(ハイグレード)」から立体化した「ダイゼンガー」は、そんなTVアニメ版のデザインに基づいたもので、最高に“バリっている”。本稿では「HG ダイゼンガー」の素組みレビューをお届けしよう。

「武神装攻 ダイゼンガー」とは

 「ダイゼンガー」は、ビアン・ゾルダーク博士が開発した特殊人型機動兵器(通称:特機)で、パイロットと機体の動作を一体化させたダイレクト・モーション・リンクシステムを搭載しており、パイロットの動きに合わせて操縦するスーパーロボットである。搭乗者はゼンガー・ゾンボルト。

 機体名は「ダイナミック・ゼネラル・ガーディアン」(略称:DGG)が正式名称となるが、作中にてゼンガーにより「武神装攻(ぶしんそうこう) ダイゼンガー」と名付けられ、以降「ダイゼンガー」と呼ばれることになる。

ダイナミック・ゼネラル・ガーディアンの1号機こと「ダイゼンガー」
搭乗者はゼンガー・ゾンボルト

 本機に搭載された内部火器には、手を回転させて飛ばすダイナミック・ナックルや、肩部からビームを発射するゼネラル・ブラスターがあり、同じ特機のグルンガストに似た火器となっている。しかしこれらの内部火器は、ゲームでは機器の不調により初登場時のみ使用できる武器となっており、おまけ兵装扱いとなっている。

 本機のメイン武装は、直前まで搭乗する機体「グルンガスト参式」より引き継いだ「参式斬艦刀」が主な武装となり、「参式斬艦刀」の特性である“刀身形状変化”により、投てき攻撃の「大車輪」、高速移動で敵を横から切り払う「雷光斬り」、超高度から敵を一刀両断する「雲耀の太刀」など、シリーズを追うごとに様々な技が増えるが、「参式斬艦刀」1本で多彩な攻撃を繰り出すことができる。

「HG ダイゼンガー」に付属する参式斬艦刀。「太刀」状態
「大剣」状態。プラモデルには通常の太刀状態と大剣状態の2本が付属するが、「大車輪」時には更に別の刀身になる

 なお余談だが、斬艦刀はスレードゲルミルの肩部の装飾品から形状変化する「斬艦刀」、グルンガスト零式が持つ出刃包丁のような形状に、棟にブースターが取り付けられ爆発的な加速力で敵を両断する「零式斬艦刀」、そして今回のグルンガスト参式とダイゼンガーが使う「参式斬艦刀」の3種が存在する。

「スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS」より「スレードゲルミル」、ゼンガーにとってのライバルとなる

 また相棒としてDGG2号機「アウセンザイター」が「スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS」より登場しており、「アウセンザイター」が馬に変形して「ダイゼンガー」が乗馬する“刃馬一体”状態で放たれる「竜巻斬艦刀・逸騎刀閃」は非常に強力な技となっている。

「ダイゼンガー」と相棒機のDGG2号機こと「アウセンザイター」

 なおスパロボシリーズのゲームプロデューサー・寺田貴信氏が「HG ダイゼンガー」のモチーフがTVアニメ版である旨や、ゲーム版とTVアニメ版の「ダイゼンガー」の仕様の違いについて語っており、肩部や脚部の赤い装甲の尖り具合や足先が丸くなっていたりと、細かな仕様が変わっている。(なお胸部ディティールなど一部仕様についてはゲーム版よりに制作されている)

シール不要の多彩な成形色で「ダイゼンガー」を表現

 ここからはプラモデルを構成するランナーについて確認していく。

 「HG ダイゼンガー」は、機体構成に9種のランナーに加え、ディスプレイ用の台座ランナーが2種付属する計11種のランナーで構成されている。機体構成のランナーは単色成形のものから、4色の色分けされたランナーを組み合わせたものが含まれており、多色なパーツ構成となっている。

 なおシールなどの付属物は一切なく、色分けされたパーツのみで「ダイゼンガー」を表現できる造りとなっている。

機体の各部パーツを赤や金色で彩るAランナー。赤、金、青銀、黒の4色成形
もう片方用のA2パーツ
機体の基本となるメインカラーのブルーで構成されたBランナー
もう片方用のB2パーツ
各関節部分を組み合わせるパーツで構成されたCランナー
もう片方用のC2パーツ
肩の球体関節や装飾品などを表現するDランナー
もう片方用のD2パーツ
一部パーツを連結させるための球体パーツ
ディスプレイ用の土台ランナー
ディスプレイ用のアームランナー