レビュー

プラモデル「HG ダイゼンガー」レビュー

色分けランナーによって組ごたえ抜群の「ダイゼンガー」

 本項目では各パーツの組み立てについて解説していく。

 本製品の特徴は色分けされたパーツのみの構成で「ダイゼンガー」を表現している部分にあり、シールによる表現が無いにも関わらず、細かなパーツの色分け、組み合わせによって「ダイゼンガー」の特徴を最大限に生かしている。

頭部の組み立て

 「ダイゼンガー」の特徴ともいえる武神の顔を表現した頭部パーツは、8つのパーツで構成されており、黄色の眼光、赤色の面のような顔枠、口元を結ぶような表現がされており、これらは全てシール不要のパーツの色分け、組み合わせのみで表現している。

胴体パーツの組み立て

 胴体パーツには、関節の黒色、メインカラーの青色、アクセントカラーの赤色、腹回りや機械部分がむき出しとなる部分を銀色の4色で表現しており、背面にはしっかりとスラスターが表現されているほか、スラスター部分は開閉式となっており、作中の飛び上がるシーンなども表現できるようになっている。

腕部の組み立て

 色分けされたパーツにより、装甲の色味をしっかりと表現しているほか、ゼネラル・ブラスターの発射行である金色の部分は、枠内にはめ込み式で表現しているなど、造形が考えられて作り込まれている。

脚部の組み立て

 脚部のジョイント部分は、しっかりとした太い軸で構築しており、かかと部分から伸びるサスペンションの役割を果たすパイプは、感心してしまうほど上手く作り込まれている。

腰部の組み立て

 腰パーツの成形は、背面の装甲裏に3つのスラスターがしっかりと表現されているほか、足と組み合わせる関節が特殊な形状をしており、上下の可動と耐久性を兼ね備えた構造となっている。

付属武装やハンドパーツの組み立て

 付属武装の「三式斬艦刀」は「太刀」形態と「大剣」形態の2種が付属するほか、斬艦刀保持用の右手パーツと、左手パーツが斬艦刀を両手持ちするためのパーツが別途付属する。

 保持する場合には、柄の穴が開いている部分に専用の右手を取り付けて保持させる。そのため、斬艦刀を保持する場合には専用の右手以外での保持ができない。

斬艦刀「太刀」状態
斬艦刀「大剣」状態
右手、左手の追加ハンドパーツも付属(右手は「太刀」用、「大剣」用に同一パーツが2つ付属)
斬艦刀を保持する場合、穴が開いていた場所に専用ハンドパーツを装着
両手持ちの場合は、左ハンドパーツの穴に柄を通すイメージ

“悪を断つ剣”「ダイゼンガー」推参!

 胴体、腕部、頭部、腰部、脚部をそれぞれ組み合わせ、ダイゼンガーが完成。

 完成したダイゼンガーは、鎧のような装甲、角のような各パーツの尖った部分までしっかりと再現されており、シール無しでここまで表現できるものかと驚くばかりである。

 また各ジョイント部分がしっかりとしているため、様々なポージングを取らせても関節が緩くなりにくい構造となっている。ただし、腕部の金色の手甲に関しては、手首の枠にはめ込んでいる構造のため、抜き差しすると接合部分が甘くなり、パーツが取れやすくなる点に要注意だ。

頭部、胸部、腕部の組み合わせ
腰部、脚部の組み合わせ
完成「HG ダイゼンガー」

 ここからはプラモデルの可動範囲をチェックする。

 腕部に関しては関節設計により180度曲げることが可能で、肩部の回転が360度対応していることにより、様々な表現をさせることができる。肩部の上下の可動域は、肩部に装着された赤色の装甲によって少し程度の上げ下げしかできないが、肩との接合部分は特殊な設計により前後の可動が確保され、装甲が干渉せずに肩部を前へ出すことが可能となっている。

 脚部に関しては、足の関節は腕部と同様180度曲げることができるほか、足の付け根の設計により180度開脚させることも可能、また足と接続する腰の関節が特殊な設計となっており、左右で足の高さを変えることができ、可動域を広げている。

腕部の関節は180度まで曲げることが可能
肩の回転は360度対応しており、腕部との組み合わせで様々なポージングにも対応
肩部は肩の赤い装甲により少しだけの上下可動が可能
首元の特殊な関節設計によって、肩部を前に出すことが可能となっている
脚部の関節は、腕部同様180度まで対応
脚の付け根の設計により180度開脚する状態まで可動域を確保している
腰部の関節設計も特殊になっており、脚部と組み合わせて左右で足の高さを変えることが可能に

 ポージングに関しては、ダイナミックな動きを魅せる「雲耀の太刀」シーンを再現できるほか、アニメ作中で表現された名台詞シーン、副武装であるゼネラル・ブラスター、ダイナミック・ナックルまでしっかりと表現することができる。

「雲耀の太刀」シーンにて上空に舞う「ダイゼンガー」
「雲耀の太刀」はダイナミックなポーズだが、肩部の球体関節、腕部の可動域の広さにより難なく表現可能
「太刀」状態の斬艦刀に手を這わせるポーズが武者らしくビシッと決まる
「大剣」状態に変化する斬艦刀シーン
肩と腕の可動域により斬艦刀を背中に回すポーズもとれる
アニメ「スーパーロボット大戦OG -ジ・インスペクター」での名台詞シーン“我が斬艦刀に断てぬものなし”が浮かんできそうだ
ゼネラル・ブラスター発射モーションも忠実に再現
左手を引き、力を溜め、解き放つ瞬間を待つ
腕部を飛ばすダイナミック・ナックルも付属台座によって再現可能

 今回「HG ダイゼンガー」に触れ、ゲーム作中に登場したままの姿をBANDAI SPIRITSの「HG」シリーズでプラモデル化したことに驚きを隠せず、また出来の良さや可動の広さにも感動を覚える。

 「ダイゼンガー」を知るユーザーの1人として、斬艦刀の種類はもう少しあっても良いのではと思うが、この価格帯でこの完成度を考えると致し方ないと思う、それほどまでに満足度が高い。

 スパロボ好き、ダイゼンガー好きにはたまらないプラモデルとなっているため、入手できる機会があれば是非手に入れてほしい、お勧めしたい商品である。