レビュー

「30MM ARMORED CORE VI オープンフェイス」レビュー

シリーズ初の重量二脚型AC。大きな機体を大型パーツで立体化し30MMらしい組み立てやすさを実現

【30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス】
発売元:BANDAI SPIRITS
価格:5,280円
発売日:2025年9月20日
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高140mm(頭頂高)
30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス

 「30 MINUTES MISSIONS」シリーズで展開される「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」のプラモデルも商品化から1周年を迎え、魅力的な機体が次々キット化されています。本記事では2025年9月20日に発売となる最新キット、「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス」をレビューします。

脚部パーツは下部が外側に広がったフレア形状の特徴的なシルエットです。

左腕武装が特徴的なアーキバス先進開発局製の重量二脚型AC

 今回紹介する「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス」はフロム・ソフトウェアのメカアクションゲーム「ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」でⅤ.IIスネイルが搭乗する重量二脚型ACです。重量機らしい高い防御力を有するACでありながら、左腕にレーザーランスを装備することで高い突撃力も備えた機体です。

「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス」パッケージ
左腕武装のレーザーランスは格納状態と展開状態の2種類に加えてエフェクトパーツも付属します。

ランナー枚数に対してパーツサイズが大きく組み立てやすいキット

 本キットのパーツ構成はランナー14枚と「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズの中では枚数も多いのですが、各パーツのサイズが大きいので思ったよりも簡単に形になります。ランナー構成はイロプラランナーが2枚、単色ランナーが12枚、マーキングシールが1枚の構成です。

A1ランナーはイロプラランナーです。
A2ランナーは27、28番パーツが予備パーツです。
B1、B2ランナーはランナー部分が一部共通となりますが成形色は異なります。
Cランナーは胸部装甲や腕部装甲等を構成します。
Dランナーは脚部フレア下部のパーツなどパープルのカラーで成形されています。
Eランナーは同一形状のランナーが2枚付属します。
OA2ランナーは左肩部プラズマミサイルのパーツが成形されます。
OBランナーは右肩部スタンニードルランチャーおよび右腕部スタンガンが成形されます。
OC1ランナーは左腕部レーザーランスのパーツを構成します。
OC2ランナーは左腕部レーザーランスの展開状態パーツが付属します。
ODランナーは同一形状ランナーが2枚含まれ、一部パーツは余りパーツです。

頭部パーツ「VE-44A」

 本機の頭部パーツの配色は一見、単色パープルで成形されているように見えますが、実際には濃淡2色のパープルで成形されます。全7パーツで構成されており、コアパーツとの接続はカスタマイズを可能にするために共通軸を採用しています。

組み立て前の頭部パーツ。濃淡2色のパープルで成形されます。
完成した頭部パーツ。コアとのジョイントは共通形状です。

コアパーツ「VE-40A」

 本機のコアパーツは重量二脚型ACらしい幅広で厚みのある造形です。部品構成はアクセントカラーとなるパープル部分はパーツが内部で一体化しており、少ないパーツ数で完成します。

組み立て前のコアパーツ。パープルカラーのパーツは内部で一体化しています。
組み立て後のコアパーツ。完成後のコアパーツは重量二脚型ACらしく幅広で厚みがあります。

腕部パーツ「VE-46A」

 本機の腕部パーツは前腕部側面に装甲を有したデザインです。発売中のナイトフォールやスティールヘイズといった中量型以下のACと比較して全体的に太い形状になっています。肘関節は約80度可動します。

組み立て前の腕部パーツ。全26パーツで構成されます。
完成した腕部パーツは左右対称形状となり、左腕部には左腕部武装用ジョイント孔を有します。
肘関節の可動は約80度可動します。

脚部パーツ「VE-42A」

 脚部パーツは部品数が多いため、腰部と脚部に分けて組み立てます。腰部は脚部との接続軸基部にボールジョイントが採用され、脚部の角度をポージングによって調整できます。腰部背面はアクションベース用のジョイント孔が空いたものも付属しています。

組み立て前の腰部パーツ。脚部との接続軸基部にボールジョイントが採用されます。
組み立て後の腰部パーツ。背面パーツはアクションベース使用の有無によって使用パーツを変更します。

 脚部パーツは本キットの中でも特に大型の部品が多く特徴的なフレア形の脚部を再現しています。足部もこれまでのキットと比較して最大サイズとなっているため接地性が良く、安定したポージングが可能です。

組み立て前の脚部パーツ。足部や脚部下部など大型の部品が目を引きます。
完成した脚部パーツ。これまでの「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズにはないフレア形の脚部となります。
膝関節は約45度可動します。

 これで脚部を構成するパーツは完成です。一体化して脚部を完成させます。腰部と脚部の接続は軸接続です。

一体化前の脚部パーツ。腰部と脚部の接続は軸接続です。
特徴的なフレア形の脚部パーツが完成しました。

ブースタ「BUERZEL/21D」

 本機のブースタは左右各2パーツで構成されており、左右共通形状となります。胴体パーツとの接続はこれまでのキットと同様にボールジョイントによる接続です。

組み立て前のブースタ。左右ともに2パーツ構成です。
組み立て後のブースタ。ブースタは左右共通形状です。

 これでオープンフェイス素体を構成するパーツは全て完成です。各部を一体化させて素体を完成させます。各部の接続はこれまでのシリーズキットと同様に頭部と肩部武装マウントは軸接続、その他はボールジョイントによる接続です。

一体化前のオープンフェイス。各部の接続は軸接続とボールジョイントです。
一体化が完了したオープンフェイス。どっしりした下半身が特徴的な素体が完成しました。