レビュー

「30MM ARMORED CORE VI オープンフェイス」レビュー

ゲームでも印象深いスタンニードルランチャーを装備。武装類の組み立て

スタンガン「VP-66EG」

 ここからは各武装を組み立てます。本機の右腕武装はアーキバス製のスタンガン「VP-66EG」を装備します。本キットでは3パーツ構成で造形されており、銃本体上部にはラックにマウントするためのジョイント孔が設けられています。

パーツ状態でのスタンガン。全3パーツ構成です。
完成したスタンガン。銃本体上部にはラックにマウントするための接続ジョイント孔があります。

レーザーランス「VE-67LLA」

 左腕には、アーキバス先進開発局製のレーザーランス「VE-67LLA」を装備しています。本キットでのレーザーランスは展開状態と格納状態の2種類がそれぞれ別パーツで造形されています。格納状態でのレーザーランスは各部ハッチが閉鎖されているものの機体前腕部より太く長い造形です。

組み立て前の格納状態のレーザーランス。全10パーツ構成です。
組み立て後の格納状態のレーザーランス。機体前腕部より太く長い造形です。

 展開状態のレーザーランスは本体の形状変化だけでなく大型のエフェクトパーツが目を引く造形です。パーツ構成は全18パーツと格納状態よりパーツ数も多く、完成時のサイズも本キットにおいて最も大きな武装の一つとなります。

パーツ状態での展開状態のレーザーランス。全18パーツ構成です。
完成した展開状態のレーザーランス。完成時のサイズは本キットにおいて最も大きな武装の一つです。

スタンニードルランチャー「VE-60SNA」

 次に右肩武装を組み立てます。右肩武装に装備される「VE-60SNA」はアーキバス先進開発局で製造されたスタンニードルランチャーです。ゲームではミッション「アイスワーム撃破」で使用した武装なので、印象に残っている方も多いのではないでしょうか。本武装は展開状態のレーザーランスに並ぶサイズの大型武装で、基部の可動で角度を調整できます。

組み立て前のスタンニードルランチャー。銃身だけでなく、本体のパイピングも細かく彫刻されています。
組み立て後のスタンニードルランチャー。完成後のサイズは展開状態のレーザーランスと並ぶサイズです。

プラズマミサイル「Vvc-70VPM」

 本機の左肩武装である「Vvc-70VPM」は2024年9月に発売された「30MM オプションパーツセット ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON WEAPON SET 01」に付属したプラズマミサイルと同一形状のものが付属します。オプションパーツセットとの相違点として、こちらは搭載箇所が左肩用の仕様です。

パーツ状態でのプラズマミサイル。パーツ構成は以前発売されたオプションパーツセットと同じものになります。
完成したプラズマミサイル。オプションパーツセットとの相違点として搭載箇所は左肩に限定されます。

 これでキットに含まれるパーツは全て完成です。各種武装を装備させてオープンフェイスを完成させます。各種装備とオープンフェイス素体を比較すると装備品の大きさがよくわかります。

オープンフェイス素体と各種武装。スタンニードルランチャーを始め、本機の各種武装はかなり大型です。

重量二脚らしいスタイルと大型武装の迫力が楽しめる

 ここからは、完成したオープンフェイスを前後左右から見ていきます。本体は脚部パーツの形状が特徴的なスタイルです。大型武装を左腕と右肩に備え、右腕と左肩は比較的小型の武装を備えた左右非対称のシルエットを持ちます。

脚部パーツは下にいくほど広がったフレア形の脚部をしています。
本機の背面も重量二脚らしく重厚感のあるデザインです。
右肩武装のスタンニードルランチャーはシリーズ最大級のサイズです。
左腕武装のレーザーランスは格納状態でも威圧感があります。

 オープンフェイスの脚部は足部も大型であり、完成後の重心も低いため接地性も良く簡単にポージングが決められます。

足部も大きく接地性も抜群です。
頭部は単色ではなく、濃淡2色のパープルで成形されています。
右腕武装のスタンガンは本機の中で最も小型の武装です。

 本機の特徴的な左腕武装レーザーランスは展開状態に差し替えることで迫力あるアクションポーズを楽しめます。また、アクションベースを併用することで空中戦も再現できます。

レーザーランスは格納状態でも存在感があります。
展開状態のレーザーランスは内部メカまで細かく造形されています。
レーザーランスはエフェクトパーツを装備することでより迫力のあるポージングができます。
腰部パーツ背面を差し替えればアクションベースも使用できます。
足裏のファンモールドは左右でフィンの向きが異なるなど細部まで再現されています。

 右肩武装のスタンニードルランチャーは角度を変更することで発射状態を再現できます。今回のキットでは格納状態には変形できません。左肩武装のプラズマミサイルは基部が可動します。

スタンニードルランチャーは細かいパイピングもしっかり再現されています。
左肩のプラズマミサイルは右肩武装と同様に角度を変更できます。

 ここからはオープンフェイスをベースとしたアセンブルを組んでみました。まずは脚部をライガーテイルの四脚型に変更しました。また低い機動力を補うため、左肩武装をシールドに変更し、右腕武装も迫力のあるガトリングガンに変更しました。

オープンフェイスのアセンブル例。重量二脚型ACらしく大型でどっしりした機体をイメージして制作しました。
シールドの接続は肩部武装のマウントパーツごと交換します。
手持ち武装は共通グリップなのでハンドパーツでしっかりと保持できます。
重量型のコアパーツはライガーテイルの四脚型脚部パーツとの相性も良く見えます。

 続いて重量二脚パーツを活かしたアセンブルです。腕部と脚部はそのままに、「BALAM INDUSTRIES BD-011 MELANDER」のコアパーツと「RaD CC-2000 ORBITER」の頭部パーツに変更することで、よりマッシブに見えるよう意識してカスタマイズしました。武装はオープンフェイスのスタン系武器は外し、実弾射撃武装を中心にカスタマイズしています。

重量二脚を活用したアセンブル。コアを細身にすることで腕部と脚部の太さをより印象付けました。
腕部パーツの肩部は他のパーツと比較しても大型のため、いかり肩の印象が強まります。
コアパーツを中量型としたことで大腿部と胴体の干渉が少なくなり可動域も向上しました。
左腕部武装も共通ジョイントにより、難なく装備できます。

 今回紹介した「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON ARQUEBUS ADD VE-40A オープンフェイス」はシリーズ初となる重量二脚型ACのキットでした。本キットのランナーはこれまでの「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」シリーズの中でも枚数が多く組み立てが大変かと思いましたが、パーツ一つ一つが大きく、30MMらしく手軽に組み上げることができました。大型の武装が多いので、完成後も迫力ある造形を楽しむことができます。

 「30MM ARMORED CORE VI FIRES OF RUBICON」は機体のパーツを交換するアセンブルも楽しめるシリーズです。オープンフェイスはシリーズ初の重量二脚型ACなので、本キットの登場でアセンブルの幅は大きく広がりました。重量二脚型ACは武装をモリモリにしても違和感がないため、様々なカスタムに挑戦したい方にもおすすめできるキットです。