レビュー
「VSMS 1/100 ゲートシオンマーク3 リッタージェット・破烈の人形(ホークヘッド)」レビュー
2025年12月6日 00:00
完成! 細部をチェックし、黒騎士と並べてみる
パーツを組み合わせた本体にデカールを貼ることで完成となる。作中でも印象的な破烈の人形のマークを本商品はデカールで表現。頭部、胸部、足部分に貼り、さらに稲妻のようなラインを胸につけて完成だ。
完成した「VSMS 1/100 破烈の人形」を見ていこう。成形色の配置が工夫されているので無塗装でも色分けがされている。今回は部分塗装とスミ入れでディテールが強調されており情報量が増している。
全身を見ることで特徴的なシルエットを再確認することができる。すね部分が長く、手足の末端部分が大きく、肘と膝のツインスイングが目立つ。頭部は前後に長く、翼のような背部と腰部分のフライヤー、髪の毛のように長く伸びるスタビライザーと、とても印象的な姿だ。
「VSMS 1/100 破烈の人形」には「D.B.B.」チャージ時のエフェクトも用意されている。胸から剣の柄にエネルギーが流れ、プラズマを発する様子を再現したエフェクトパーツはクリア素材で造形されていた。こちらも色をつけてみた。チャージした剣を持ってのアクションポーズもさせてみた。
最後は「VSMS 1/100 ダッカス」との撮影だ。劇中の印象的な対決シーンを再現できる。またGTMとしてのデザインの違いも並べることでより強くなる。大きなフライヤーや、長いスタビライザーを持つ破烈の人形に比べて、黒一色に見えるダッカス。また、GTMとしてのデザインの違いも並べることでより際立つ。「VSMS 1/100 ダッカス」を持っている人はもちろん、そうでない人もぜひ「VSMS 1/100 破烈の人形」と並べて欲しい。GTMの“表現の幅”を感じることができるだろう。
非常に独特で繊細なデザインをプラキットで再現した「VSMS 1/100 破烈の人形」。作りごたえもあり、関節などを動かして楽しい商品だ。無塗装でもその造形と成形色の演出で満足できると思うが、部分塗装を加えることで劇中の雰囲気に近づけることができる。装甲の透明感などは全塗装だと印象が薄くなってしまうので、どのように塗るかを考えるのも楽しいだろう。
今回は手持ちのタミヤのタミヤカラーやGSIクレオスのMr.カラーで塗装をしたが「VSMS 1/100 破烈の人形」では専用塗料である「F.S.S.カラーコレクション」が販売されている。破烈の人形(ダルマス)に関してはその名を冠する「F.S.S.カラーコレクション 30 ダルマス ゴーストグレー」、「F.S.S.カラーコレクション 04 ダルマス フレームメタリック」がある。装甲の縁など、部分塗装でもこれらの専用塗料を使えばより効果的に塗ることができるだろう。
注意点としては上半身がかなり大きいデザインなので腹部・腰部分に負荷がかかりやすく、可動式の腹部の場合動かしているときに不意に外れ、上半身が落下してしまう恐れがある。ディスプレイする場合は、固定式の腹部パーツを使うのもいいかもしれない。また、すね部分は膝関節の渋みが強めなためか動かすのに思わず力が入り、外れてしまうことがあった。動かすときには注意したいところだ。
「VSMS 1/100 破烈の人形」は組み上げたときの満足感が非常に大きい。パーツが多めで繊細なため、模型用の高品質なニッパーやデザインナイフがあると非常に便利だ。初心者にはちょっとハードルが高いかもしれないが、ボークスの優れた設計技術で、誰でもしっかりと設定画に近い雰囲気に組み立てられる商品となっている。何より、永野護氏の世界観をしっかり表現した立体物を手にできるという実感が楽しい。ぜひ手に取って欲しい。
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創作造形(C)造形村/ボークス


























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