レビュー

「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」レビュー

造形美と質感の高いカラーリング表現で名作スケールフィギュアがプラモデルに転生

【Reincarnation レーシングミク 2013Ver.】
メーカー:グッドスマイルレーシング
販売元:グッドスマイルカンパニー
2026年4月 発売
価格:8,800円
ジャンル:プラモデル
サイズ:全高約185mm

 グッドスマイルカンパニーは、新プラモデルブランド「Reincarnation」第1弾「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」を4月に発売した。

Reincarnation レーシングミク 2013Ver.

 「Reincarnation」は、業界随一のクリエイター達が生み出した造形物を色分けキットで「組み立てる」ことができる、というコンセプトのプラモデルブランド。過去にスケールフィギュアで発売された名フィギュアを組み立て式プラモデルとして“転生(Reincarnation)”し、自分の手で組み立てて楽しむことができる。

 第1弾は2008年から日本最高峰の自動車レース、SUPER GTのGT300クラスに参戦を続ける「初音ミク GTプロジェクト」の2013年の専用キャラクター「レーシングミク 2013Ver.」の専用キャラクター「レーシングミク 2013Ver.」。2014年に発売されたスケールフィギュアの造形を一部リニューアルしつつハイレベルな造形美はそのままに、イラストを担当したsaitom氏、衣装デザインを担当した島崎麻里氏それぞれの個性を忠実に再現している。

 本稿では「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」の気になる組み立てと造形、そして塗装による仕上がりを紹介していく。

パーツは最小限ながら質感の高いカラーリングを再現

 最初はパッケージを見ていこう。パッケージは箱型で縦長、横長で両面を「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」が飾っている。側面には完成見本やブランドの紹介文が掲載されている。

【パッケージ】

 ランナーはABS、PSを使用した合計11枚と印刷済みフェイスパーツ、水転写デカール、取扱説明書となっている。

 ランナー成型色は初音ミクの特徴的なグリーンやホワイト、ブラック、クリアグリーン、肌色などが封入されている。特に目を引くのが衣装の細部に入ったシルバーだ。表面がキラキラと輝きを放つ華やかな色合いとなっており、存在感を放つ色合いとなっている。

 肌色は肌の柔らかい質感を感じさせる色合いで、ブラックは光沢感のある仕上がりになるなど、質感の違いも表現されている。

 また、フェイスパーツは印刷済みのものと印刷なしの2種類があり、好みに合わせて選択して組み立てることができる。

【ランナー】
Aパーツ、Bパーツ
Cパーツ、Dパーツ
Eパーツ、Fパーツ
Gパーツ、Hパーツ
Iパーツ、Jパーツ
Zパーツ、印刷済みフェイスパーツ
水転写デカール、取扱説明書

 中身を確認したところで、続いて組み立て工程を紹介していく。

最小限の組み立て工程と精巧なパーツ造形で名フィギュアが転生

 組み立てていく前に、「Reincarnation」の組み立て方について説明しておきたい。

 「MODEROID」や「PLAMATEA」のような接着剤を使わなくても組み立てられるスナップフィットモデルとは異なり、本キットでは接着剤が必須となる。接着剤を使用しないとパーツの固定が困難な箇所があるものの、はめ込みのガイドとなる凹凸などが設けられているので、接着の向きや位置などは明確にわかるようになっている。

 最初は頭部の組み立て。パーツは前髪、フェイスパーツ、ヘッドセット、後頭部、そしてツインテールとなっている。

 ヘッドセットは側面やヘッドバンドの王冠部分にシルバーが使用され、存在感を放つ。また、ツインテールの付け根部分にも小さいヘアアクセサリーがあり、細かい部分までパーツ分けされている。

 特徴的なツインテールは左右で動きの違う髪の動きが表現されている。頭部ではヘッドセットの側面やヘアアクセサリー、ツインテールなどに接着剤が必要な部分がある。特にツインテールはサイズもあるため、固定するためにも付け根部分の接着が必要となる。

【頭部】
頭部の組み立て
ツインテールの組み立て

 胴体はお腹や背中のラインがわかる繊細な造形、腰のくびれなどスケールフィギュアに負けない造形美を体現している。

 左右に入ったシルバーのラインや肩の部分もパーツ分けされ、そこにつくアクセサリも細かい別パーツで構成されている。このパーツは非常に小さいので接着や紛失などに注意したい。

【胴体】

 腕部は肌色の肩とブラックのロンググローブ、その間のシルバーの装飾で構成されている。手のひら部分はグリーンの別パーツとなっており色分けもしっかりと施されている。

【腕部】

 脚部は膝を曲げた右足と伸ばした左足となっている。

 こちらも肌色、シルバー、ブラックのカラーリングが再現されている。右足は膝周りのしわの表現、左足はすらっとした脚線美がわかる造形のこだわりが感じられるものとなっている。

 左足は本体を支える要となるパーツなので、足首や太ももなどの接着が必須となる。また、右足の膝部分や膝の装飾は接着剤が必要となる。

【脚部】
膝の装飾パーツ

 腰回りの特徴的なスカートはシルバーとクリアブルーのパーツで構成されている。左右でスカートを組み立て、胴体左右に取り付ける形となる。

【スカート】

 最後に首周りの装飾とネクタイを本体に取り付け、各パーツを合わせて台座に取り付ける。

首の装飾、ネクタイ
台座

 水転写デカールなしの素組状態の「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」が完成。本稿では塗装を紹介するため接着剤を付けていないが、肩回り、股関節部分に接着剤を付ける必要がある。

素組の状態でも高い造形美と統一感あるカラーリング

 素組状態の「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」を見ていこう。

 まず、造形はスケールフィギュアに迫る美しさで、自分の手で組んだ満足感も高い。プロポーションや躍動感あるポージングなどが精密に作られている。

 そして、全体のカラーバランスも整っている。肌色や衣装、ツインテールなど光沢感を抑え、ロングブーツやグローブは光沢感のある質感に素材の違いを表現し、それぞれを強調するメリハリのある色味となっている。特にシルバーはきらびやかなアクセントとなり、立体感をより強調している。

素組状態の「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」
ツインテールの躍動感ある造形
成型色ながら光沢を抑えた質感とシルバーの光沢感のコントラストが美しく映える
ブーツも光沢感ある仕上がりとなっている
へそのライン造形などボディラインの作り込みがうかがえる

 細かいパーツ造形にも余念がなく、パーツ分けによる造形の作り込みと色分けを両立。近くで見ても見ごたえのある作り込みとなっている。

ヘッドセットの王冠やマイク、アクセサリも緻密に造形されている
スカートは未来感あるクリアー成型が映える
腕のラインもしなやかなラインを描いている
表情も印刷でしっかりと表現されている
太ももを上げた右足は膝のしわや筋肉の張りが感じられる
しなやかな脚線美が光る左足
背中のアクセサリー
踵や足首もシルバーで重厚感ある雰囲気

「Reincarnation レーシングミク 2013Ver.」商品概要

2026年4月 発売予定
価格:8,800円
スケール:1/8
サイズ:全高約185mm
メーカー:グッドスマイルレーシング
販売元:グッドスマイルカンパニー
原型制作:kiking(グッドスマイル上海)