特別企画
カバンに装着! ドローンで空輸! ミニチュアとしての「ゲームギアミクロ」を満喫!
超合金サイズなら説得力のあるサイズ感が実現可能
2020年10月8日 00:00
- 【ゲームギアミクロ ブラック/ブルー/イエロー/レッド(全4色)】
- 10月6日 発売予定
- 価格:各4,980円(税別)
ミニ型ゲーム機はミニチュアとしても楽しめる。筆者は以前、「『レトロアーケード』と『TINY ARCADE』を遊んでみた!」で、この手のミニ型ゲーム機はミニチュアとしても魅力的だとして、フィギュアと並べて飾るなど、ミニチュアとしての楽しみ方を色々語らせてもらった。
「メガドライブミニ」など昨今各社から発売されているミニ型ゲーム機は、若干サイズが大きいのと、電源接続やディスプレイ接続が必要になるため、微妙にミニチュアとしての遊びには使いにくい。ところが「ゲームギアミクロ」の場合、ディスプレイを内蔵し、電池駆動のため、ミニチュアとして様々な活用ができるのではないかと思ったのだ。
そこで、今回は「ゲームギアミクロ」の中身ではなく、ミニチュアとしてのサイズ感や外観を活かして楽しむ遊び方を色々と模索していきたい。
基本は携帯ストラップ! 色んなところに装着してみた!
まず真っ先に思い浮かんだのが、「ゲームギアミクロ」を携帯ストラップのようにして色んなところに装着する楽しみ方だ。「ゲームギアミクロ」の底面部には昔の携帯電話と同じようなストラップホールが用意されている。ここに携帯ストラップを取り付けて持ち運ぶのもいいのだが、「ゲームギアミクロ」のサイズ感を考えると、むしろ「ゲームギアミクロ」側を携帯ストラップとして装着するのが面白そうだ。
そこでまずは、元祖ゲームギアのストラップホールに「ゲームギアミクロ」を装着してみた。紐のみのシンプルなストラップを「ゲームギアミクロ」に取り付け、それをさらにゲームギアの巨大なストラップホールに通してみる。ゲームギアには2か所のストラップホールがあるので、2台ぶら下げてみた。また、折角なのでテレビチューナーも組み込んでみた。なお、残念ながらこのゲームギア自体は現在故障しており、通電しない。
圧巻、の一言に尽きる。当時のゲームギアユーザーの誰がこのストラップホールに、実際にゲームが遊べる「ゲームギアミクロ」を装着できる日がくると予想できただろう? 30年もの月日の流れを感じずにはいられない。
「ゲームギアミクロ」は4色のポップなカラバリもあり、アクセサリーとしてはほどよいサイズ感なので、オシャレアイテムとしても使えるのではないかとカバンにも取り付けてみた。ちょうどカバンに備えるカラビナフックが左右に用意されていたので、そこに「ゲームギアミクロ」を左右に2台ずつ取り付けた。
うーん、オシャレ! これならファッションチェックもバッチリだ……と言いたいところだったが、流石に4台ぶら下げるとちょっとゴチャゴチャする印象だ。カバンの地色に合わせてレッドやイエローなど明るめの色を1台だけぶら下げる方がワンポイントになっていいかもしれない。
携帯ストラップのように、と形容してきたが、実際に携帯電話に装着してみるのも面白そうだと思い、こちらも試してみた。先ずはアップルの「iPhone X」のケース下部に備えるスピーカー用のホール部分にストラップを巻き付けて装着。4台全部を左右のホールにそれぞれ巻き付けてみた結果、すごく……重いです……。1台あたり電池込み56gなので、4台ぶら下がると224gとなり、かなりズッシりとくる。その後、1台だけぶら下げてみたところ、比較的普通に使いまわせたので、やはり1台くらいがバランスがよくていい。
また、逆に小さなスマートフォンと並べたらどうなるかと、Unihertz社の「Jelly Pro」にも装着してみた。するとほぼ同じサイズというすごいビジュアルになった。比較対象が世界最小の4Gスマートフォンというのもあるが、こうして比較すると改めて「ゲームギアミクロ」の小ささが実感できる。
最後に、会社で使っているICカード用のストラップにも4台装着してみたが、やっぱり首からかけるとズッシリくる。だがこれだといつでも「ゲームギアミクロ」が遊べるという正にセガマニア(見習い)としては夢のような装備だ。だが、このまま会社に行ったら間違いなく上長から呼び出しを喰らうだろうなぁ?
フィギュアと一緒にあれこれ飾ってみた
続いては、いつも(勝手に)やってるおもちゃたちとの夢のコラボレーションだ。とは言うものの、レビュー記事にも写真を掲載したが人型のフィギュアにとって「ゲームギアミクロ」はかなり巨大な存在となるため、自立もギリギリでかなり厳しい事はわかっている。
そこで今回試してみたのは、全長240㎜の超合金だ。「超合金魂 GX-03 超電磁ロボ コン・バトラーV」を合体させて手に持たせてみるとどうだろう? そう考えて、実際に腕部に「ゲームギアミクロ」を並べてみた時、その思いは確信に変わった。まさにサイズ感はドンピシャリ。これでまずは1枚撮ってみた。
ただ、コン・バトラーVの手だと「ゲームギアミクロ」を持たせるのにはサイズ的に厳しかったため、変則的ではあるが、寝そべって遊んでいる様子を撮影してみるが……シュールだ。寝転がって遊んでる場合じゃないだろ? とツッコミを入れたくなる。
手持ちのフィギュアで他に適したアイテムはないかと探したところ、全長サイズこそ小さいものの、手のサイズがとにかくデカい、ROBOT魂のシリーズより「ROBOT魂 Ver.A.N.I.M.E. MSM-03 ゴッグ」を試した。ゴッグの手のサイズはかなり大きく、またゴッグ自体、重心が低く自立時の安定性が非常に高いため、電池入りの「ゲームギアミクロ」を持たせてもそのまま自立できた。
その他にも、何となく1,000倍スケールの「ダンゴムシ」とコラボレーションさせてみた。こうして組み合わせるとサイズ的にはちょうどよい感じだが、リアルのサイズは真逆の大きさと言うのも不思議な感覚になって面白い。
ドローンで空輸できるのか!?
これだけ小さくて軽い「ゲームギアミクロ」ならドローンでの空輸もできるのでは? とふと思い立ったので、2年前くらいに購入したRyzeの「TELLO」というドローンを使用し、場所は筆者宅の屋上のスペースで実際に空輸可能か試した。1台の「ゲームギアミクロ」にストラップを取り付けて、そのストラップ紐をバッテリーの隙間に挟み込むことで、無理矢理積載してみた。
正直なところ、当初ネタとしては考えてみたものの、この手の軽量級のトイドローンは想定以上の物を積載するような仕組みは用意されていないので、ちょっとでも重量が変化してしまったらまともに飛べなくなるだろうと予想していた。そのため、ロクに飛び立てず、ボツになるだろうな、という気持ちで挑んでいた。
ところが、こちらの予想に反して、ドローンは何事もなかったかのようにテイクオフしたのだ。これには正直驚愕した。しかもある程度、正常に飛行も行なえているようで、トイドローンにも関わらず、マージンはちゃんと取ってある事を再認識した。
実は最初のテイクオフ時の「ゲームギアミクロ」は電池を抜いた状態だった。まさか本当にテイクオフできるとは思っていなかったので、少しでも軽くしようと思ったからだ。「ゲームギアミクロ」は電池を入れない状態だと実測で約34g、電池が2本で約22gなので、この程度ならまだいけるかな? と思い、続いては「ゲームギアミクロ」に電池を入れ、電源を入れた状態にして試してみたが、ここであわや大惨事が発生するところだった。
「ゲームギアミクロ」に電池を入れ、電源を入れた状態でテイクオフ! これまた成功、やったぜ! ところがテイクオフはするものの、高さを下げようとしてもドローンは全く降りてこない。それどころかどんどん空高く舞い上がろうとしている! ヤバい! 発売前のこのタイミングでの「ゲームギアミクロ」の紛失はマズい! と大慌ての筆者だが、制御の効かなくなったドローンはそのまま外へ飛び出そうと動き出す! そのままロストしたら俺の人生バッドエンド確定!
だが、万事休すかと思われたところで、屋根の雨どい部に引っかかってドローンが停止、俺の人生はもう少しだけ続ける事ができそうだ。
ということで34gの時はどうにか制御できたドローンだったが、重量56gになったところで、制御できなくなるレベルの重量だったという事なのだろう。元々想定外の使い方をしていたので、自己責任ではあるものの、今回一番ヒヤリとさせられた一幕だった。
「ビッグウィンドーミクロ」を虫メガネ代わりにして遊んでみた
「ゲームギアミクロ」4色セットを購入するとついてくるおまけの「ビッグウィンドーミクロ」。パッケージも含めて名前はビッグなのにとても小さい。これを眺めている時、ふと「これ字の小さな文庫などを読む場合などに使えないかな?」と思いたったので試してみる事にした。
小説を用意してその上にビッグウィンドーミクロを乗っける。真上から字を眺めてみる。うん、確かに字がちょっと大きく見えるな! ところが字の見える範囲が非常にせまいため、小説など文字を読み進めていく上では全く役に立たない。こういうのはやはり専用の物を使う方がいいのだろう。
このことは逆に言えば「ゲームギアミクロ」のディスプレイサイズに特化している事の証拠でもある。すごくよく考えられた特典アイテムと言う事が実感できた。
おもちゃとしての無限の可能性
「ゲームギアミクロ」は1台につき4本のゲームギアソフトが楽しめるが、それに加えてコンパクトなボディと4色のポップなカラーもが魅力だ。今回はこの週末を利用してゲーム以外の色んな楽しみ方を試してみたが、こんなにも幅広い楽しみ方ができるとは思ってもみなかった。正直このコストパフォーマンスは抜群としか言いようがない。
ミニ型ゲーム機は各社から様々な種類が発売され、セガ以外のメーカーは既に出し切った印象が強い。一方で、以前紹介した「Tiny Arcade」や「レトロアーケード」も少しずつではあるがシリーズを継続して発売していたりする。
今回のセガの成功を受けて、セガだけに留まらず、IPを持つ各社が引き続き自社のハードウェアをこうやってミニチュアとして販売してくれたら、筆者にとってはさらに幸せな未来になるだろう。筆者と同じように幸せを感じる人たちも大勢いると思うので、セガは元より、各社も引き続きこうしたミニ型ゲーム機市場に新たなアイテムをガンガン発売してほしいところだ。
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