特別企画

カバンに装着! ドローンで空輸! ミニチュアとしての「ゲームギアミクロ」を満喫!

超合金サイズなら説得力のあるサイズ感が実現可能

【ゲームギアミクロ ブラック/ブルー/イエロー/レッド(全4色)】

10月6日 発売予定

価格:各4,980円(税別)

 ミニ型ゲーム機はミニチュアとしても楽しめる。筆者は以前、「『レトロアーケード』と『TINY ARCADE』を遊んでみた!」で、この手のミニ型ゲーム機はミニチュアとしても魅力的だとして、フィギュアと並べて飾るなど、ミニチュアとしての楽しみ方を色々語らせてもらった。

 「メガドライブミニ」など昨今各社から発売されているミニ型ゲーム機は、若干サイズが大きいのと、電源接続やディスプレイ接続が必要になるため、微妙にミニチュアとしての遊びには使いにくい。ところが「ゲームギアミクロ」の場合、ディスプレイを内蔵し、電池駆動のため、ミニチュアとして様々な活用ができるのではないかと思ったのだ。

 そこで、今回は「ゲームギアミクロ」の中身ではなく、ミニチュアとしてのサイズ感や外観を活かして楽しむ遊び方を色々と模索していきたい。

【ゲームギアミクロ】

基本は携帯ストラップ! 色んなところに装着してみた!

 まず真っ先に思い浮かんだのが、「ゲームギアミクロ」を携帯ストラップのようにして色んなところに装着する楽しみ方だ。「ゲームギアミクロ」の底面部には昔の携帯電話と同じようなストラップホールが用意されている。ここに携帯ストラップを取り付けて持ち運ぶのもいいのだが、「ゲームギアミクロ」のサイズ感を考えると、むしろ「ゲームギアミクロ」側を携帯ストラップとして装着するのが面白そうだ。

「ゲームギアミクロ」のストラップホールには携帯ストラップが取り付けられるので、単体で持ち運ぶ場合には、こうした携帯ストラップを装着して持ち運ぶこともできる
今回は紐のみのストラップを4本用意して、「ゲームギアミクロ」に装着して色々と試してみた
紐を通すのは若干の慣れが必要だが、コツとしては先端が飛び出すくらいまで紐をホールに押し込むといいだろう

 そこでまずは、元祖ゲームギアのストラップホールに「ゲームギアミクロ」を装着してみた。紐のみのシンプルなストラップを「ゲームギアミクロ」に取り付け、それをさらにゲームギアの巨大なストラップホールに通してみる。ゲームギアには2か所のストラップホールがあるので、2台ぶら下げてみた。また、折角なのでテレビチューナーも組み込んでみた。なお、残念ながらこのゲームギア自体は現在故障しており、通電しない。

 圧巻、の一言に尽きる。当時のゲームギアユーザーの誰がこのストラップホールに、実際にゲームが遊べる「ゲームギアミクロ」を装着できる日がくると予想できただろう? 30年もの月日の流れを感じずにはいられない。

巨大なゲームギアのストラップとして小さな「ゲームギアミクロ」を2台装着。完動品のゲームギアをお持ちの方は、是非このスタイルであえてオリジナルのゲームギアでゲームをプレイしてみてほしい
ゲームギアのストラップホールはかなり余裕があるため、逆に全体的に短めの携帯ストラップを通すのは大変だった

 「ゲームギアミクロ」は4色のポップなカラバリもあり、アクセサリーとしてはほどよいサイズ感なので、オシャレアイテムとしても使えるのではないかとカバンにも取り付けてみた。ちょうどカバンに備えるカラビナフックが左右に用意されていたので、そこに「ゲームギアミクロ」を左右に2台ずつ取り付けた。

 うーん、オシャレ! これならファッションチェックもバッチリだ……と言いたいところだったが、流石に4台ぶら下げるとちょっとゴチャゴチャする印象だ。カバンの地色に合わせてレッドやイエローなど明るめの色を1台だけぶら下げる方がワンポイントになっていいかもしれない。

先ずは全部盛りから。悪くはないがやはりちょっとゴチャゴチャした感じになってしまった。まぁやる前から想像はついていたが……
カバンに備えるカラビナフックを使う事で簡単に装着できた
こんな感じでワンポイントとしてぶら下げるとかなりいい感じだ。個人的にはイエローを装着して電車の移動中などに「シャイニング・フォース外伝」をプレイしていきたいところだ
実際に持ち歩くとこんな感じになる。満員電車に乗る時は「ゲームギアミクロ」が持っていかれないように注意が必要だ

 携帯ストラップのように、と形容してきたが、実際に携帯電話に装着してみるのも面白そうだと思い、こちらも試してみた。先ずはアップルの「iPhone X」のケース下部に備えるスピーカー用のホール部分にストラップを巻き付けて装着。4台全部を左右のホールにそれぞれ巻き付けてみた結果、すごく……重いです……。1台あたり電池込み56gなので、4台ぶら下がると224gとなり、かなりズッシりとくる。その後、1台だけぶら下げてみたところ、比較的普通に使いまわせたので、やはり1台くらいがバランスがよくていい。

携帯ケースのスピーカーホールを利用して、そこにストラップを巻き付ける感じで装着する
4台まとめて携帯ストラップにしてみた。昔こうやってド派手にストラップしてる人いたよねぇ?
実際に持ってみると4台合計224gもあるのでかなり重い……
1台だけなら、ほどよいストラップとして使えそう

 また、逆に小さなスマートフォンと並べたらどうなるかと、Unihertz社の「Jelly Pro」にも装着してみた。するとほぼ同じサイズというすごいビジュアルになった。比較対象が世界最小の4Gスマートフォンというのもあるが、こうして比較すると改めて「ゲームギアミクロ」の小ささが実感できる。

 最後に、会社で使っているICカード用のストラップにも4台装着してみたが、やっぱり首からかけるとズッシリくる。だがこれだといつでも「ゲームギアミクロ」が遊べるという正にセガマニア(見習い)としては夢のような装備だ。だが、このまま会社に行ったら間違いなく上長から呼び出しを喰らうだろうなぁ?

Unihertz社の「Jelly Pro」にも装着してみたら、ほぼ同サイズだった
他にも付けられる物を探してみたら、会社のICカード用ストラップがあったのでこれにも4台全部つけてみた。このまま会社いきたい(怒られます)
これなら遊びたいゲームをすぐに遊べるのできっと生産性が向上すると思うんですが……(むしろ下がります)

フィギュアと一緒にあれこれ飾ってみた

 続いては、いつも(勝手に)やってるおもちゃたちとの夢のコラボレーションだ。とは言うものの、レビュー記事にも写真を掲載したが人型のフィギュアにとって「ゲームギアミクロ」はかなり巨大な存在となるため、自立もギリギリでかなり厳しい事はわかっている。

 そこで今回試してみたのは、全長240㎜の超合金だ。「超合金魂 GX-03 超電磁ロボ コン・バトラーV」を合体させて手に持たせてみるとどうだろう? そう考えて、実際に腕部に「ゲームギアミクロ」を並べてみた時、その思いは確信に変わった。まさにサイズ感はドンピシャリ。これでまずは1枚撮ってみた。

実際に手のところに持ってきてみたところ、サイズ感としてはジャストフィット!
腕を調整して色々試してみたが、やはりゲームをプレイしているように持たせるのは難しい
ディスプレイを表向きにする形で持たせることはできたが、プレイしているていで持たせるのは困難だった

 ただ、コン・バトラーVの手だと「ゲームギアミクロ」を持たせるのにはサイズ的に厳しかったため、変則的ではあるが、寝そべって遊んでいる様子を撮影してみるが……シュールだ。寝転がって遊んでる場合じゃないだろ? とツッコミを入れたくなる。

立ったまま操作させるのは難しそうだったので、寝そべらせてみたらシュールな写真になった。「コンバインOK、コンバイン……ってなんで『ゲームギアミクロ』やってんの!?」

 手持ちのフィギュアで他に適したアイテムはないかと探したところ、全長サイズこそ小さいものの、手のサイズがとにかくデカい、ROBOT魂のシリーズより「ROBOT魂 Ver.A.N.I.M.E. MSM-03 ゴッグ」を試した。ゴッグの手のサイズはかなり大きく、またゴッグ自体、重心が低く自立時の安定性が非常に高いため、電池入りの「ゲームギアミクロ」を持たせてもそのまま自立できた。

 その他にも、何となく1,000倍スケールの「ダンゴムシ」とコラボレーションさせてみた。こうして組み合わせるとサイズ的にはちょうどよい感じだが、リアルのサイズは真逆の大きさと言うのも不思議な感覚になって面白い。

手のデカいフィギュアならこうして「ゲームギアミクロ」を持たせる事も容易だ
「さすがゴッグだ、『ゲームギアミクロ』を持たせてもなんともないぜ!」
他にも何かと考えて、1,000倍スケールのダンゴムシに載せてみた

ドローンで空輸できるのか!?

 これだけ小さくて軽い「ゲームギアミクロ」ならドローンでの空輸もできるのでは? とふと思い立ったので、2年前くらいに購入したRyzeの「TELLO」というドローンを使用し、場所は筆者宅の屋上のスペースで実際に空輸可能か試した。1台の「ゲームギアミクロ」にストラップを取り付けて、そのストラップ紐をバッテリーの隙間に挟み込むことで、無理矢理積載してみた。

今回試したRyzeのトイドローン「TELLO」。2年前の製品だが、今でも元気に飛行できた
バッテリー装着時にサイドの隙間にストラップ紐を噛ませて無理矢理に装着した

 正直なところ、当初ネタとしては考えてみたものの、この手の軽量級のトイドローンは想定以上の物を積載するような仕組みは用意されていないので、ちょっとでも重量が変化してしまったらまともに飛べなくなるだろうと予想していた。そのため、ロクに飛び立てず、ボツになるだろうな、という気持ちで挑んでいた。

 ところが、こちらの予想に反して、ドローンは何事もなかったかのようにテイクオフしたのだ。これには正直驚愕した。しかもある程度、正常に飛行も行なえているようで、トイドローンにも関わらず、マージンはちゃんと取ってある事を再認識した。

 実は最初のテイクオフ時の「ゲームギアミクロ」は電池を抜いた状態だった。まさか本当にテイクオフできるとは思っていなかったので、少しでも軽くしようと思ったからだ。「ゲームギアミクロ」は電池を入れない状態だと実測で約34g、電池が2本で約22gなので、この程度ならまだいけるかな? と思い、続いては「ゲームギアミクロ」に電池を入れ、電源を入れた状態にして試してみたが、ここであわや大惨事が発生するところだった。

 「ゲームギアミクロ」に電池を入れ、電源を入れた状態でテイクオフ! これまた成功、やったぜ! ところがテイクオフはするものの、高さを下げようとしてもドローンは全く降りてこない。それどころかどんどん空高く舞い上がろうとしている! ヤバい! 発売前のこのタイミングでの「ゲームギアミクロ」の紛失はマズい! と大慌ての筆者だが、制御の効かなくなったドローンはそのまま外へ飛び出そうと動き出す! そのままロストしたら俺の人生バッドエンド確定!

 だが、万事休すかと思われたところで、屋根の雨どい部に引っかかってドローンが停止、俺の人生はもう少しだけ続ける事ができそうだ。

 ということで34gの時はどうにか制御できたドローンだったが、重量56gになったところで、制御できなくなるレベルの重量だったという事なのだろう。元々想定外の使い方をしていたので、自己責任ではあるものの、今回一番ヒヤリとさせられた一幕だった。

電池を外した状態の「ゲームギアミクロ」1台であれば問題なく飛行に成功した
早速調子に乗って電池入りの「ゲームギアミクロ」の電源を入れた状態で試してみたところ……ん? あれ? 制御がきかない!?
屋根の雨どいの部分に引っかかってくれたおかげで「ゲームギアミクロ」を破壊したり紛失したりせずに済んだ。生きた心地がしなかったよ……

「ビッグウィンドーミクロ」を虫メガネ代わりにして遊んでみた

 「ゲームギアミクロ」4色セットを購入するとついてくるおまけの「ビッグウィンドーミクロ」。パッケージも含めて名前はビッグなのにとても小さい。これを眺めている時、ふと「これ字の小さな文庫などを読む場合などに使えないかな?」と思いたったので試してみる事にした。

 小説を用意してその上にビッグウィンドーミクロを乗っける。真上から字を眺めてみる。うん、確かに字がちょっと大きく見えるな! ところが字の見える範囲が非常にせまいため、小説など文字を読み進めていく上では全く役に立たない。こういうのはやはり専用の物を使う方がいいのだろう。

 このことは逆に言えば「ゲームギアミクロ」のディスプレイサイズに特化している事の証拠でもある。すごくよく考えられた特典アイテムと言う事が実感できた。

このような感じで文庫本の上に乗せて、実際に文字が読めるか試してみた
文字自体は拡大されてるが、やっぱり表示されるエリアが狭いため、ちょっと現実的ではない。ただこのサイズは「ゲームギアミクロ」のディスプレイサイズに特化されてるから仕方ない面もある

おもちゃとしての無限の可能性

 「ゲームギアミクロ」は1台につき4本のゲームギアソフトが楽しめるが、それに加えてコンパクトなボディと4色のポップなカラーもが魅力だ。今回はこの週末を利用してゲーム以外の色んな楽しみ方を試してみたが、こんなにも幅広い楽しみ方ができるとは思ってもみなかった。正直このコストパフォーマンスは抜群としか言いようがない。

 ミニ型ゲーム機は各社から様々な種類が発売され、セガ以外のメーカーは既に出し切った印象が強い。一方で、以前紹介した「Tiny Arcade」や「レトロアーケード」も少しずつではあるがシリーズを継続して発売していたりする。

 今回のセガの成功を受けて、セガだけに留まらず、IPを持つ各社が引き続き自社のハードウェアをこうやってミニチュアとして販売してくれたら、筆者にとってはさらに幸せな未来になるだろう。筆者と同じように幸せを感じる人たちも大勢いると思うので、セガは元より、各社も引き続きこうしたミニ型ゲーム機市場に新たなアイテムをガンガン発売してほしいところだ。

今回紹介した楽しみ方は、いずれもセガ含む各社が推奨する楽しみ方ではなく、あくまでも筆者独自の考えによる楽しみ方だ。もし同じように試してみたい人は、自己責任でお願いしたい。特にドローンについては、飛行における制約が多いため、くれぐれも法を遵守して楽しんでほしい