【TAMIYA SHOWCASE】これはもうプロダクションレーサーのミニ四駆!　「ネオVQS アドバンスパック (VZシャーシ)」シェイクダウン!!

　タミヤ プラモデルファクトリー 新橋店は、新型コロナウィルス感染防止の自粛の前は、開店前から行列していた海外からのユーザーが多かったが、今は激減してしまった。しかしタミヤ模型全体としては家や室内で楽しめるホビーの需要増で、新規、あるいはリターン組のユーザーが増えているとのこと。

　そんな、ミニ四駆の新規&リターン組に嬉しい特別企画マシンが、12月に発売される「「1/32 レーサーミニ四駆シリーズ No.94 ネオVQS (VZシャーシ)である。価格は2,800円（税別）。本製品は、3月28日に発売された「ネオVQS (VZシャーシ)」に、レースで活躍するためのチューンナップパーツをワンセットにしたスペシャルパックなのだ。

ベースとなった「ネオVQS (VZシャーシ)」。今回はパーツの色が異なる特別バージョン

　レーサーミニ四駆と言えば豊富なパーツでのカスタムが魅力だが、実はレースに出場するようなマシンはかなりのカスタマイズパーツが必要となる。キットに入っているモーターとは違うモーター、それに合わせたギア、レース場の壁面に当たるローラーを支えるポールや、ワイドステー、ダンパープレートに、走りを安定させるスタビライザー……いざ始めようと思った時にどれを買って良いか迷ってしまうという事でもある。

11月、12月にさらに新しいパーツの発売を控える

　そこでタミヤ自らが、「取りあえずこのキットを買って組み立てれば即レースに参加できる」という、レギュレーションに沿った最適解のセッティングをコンバージョンしてくれたのがこの「ネオVQS アドバンスパック (VZシャーシ)」なのだ。

　まずなんと言っても走りの基本となるモーターは、「ライトダッシュモーター」をセレクトされている。「アトミックチューン」と「ハイパーダッシュ3」の中間なパワーで扱いやすく、様々なレースで使える。

いかにもレーシーな外観もカッコイイ!

「ミニ四駆グレードアップパーツ No.402 ライトダッシュモーターPRO」 460円（税別）

　そしてモーターのスピードとパワーに合わせ、FRP製のフロントワイドステー、前後にはブレーキ、サイドマスダンパー、スタビポール、スーパーハードタイプの小径ローハイトタイヤなど、アップダウンの激しい高速コースから飛び出さないで完走率を高めるパーツをピックアップ。

　レース初心者の「先ずは最後まで走る」、「完走したい」という目標をアシストしてくれる。

　さらに中空プロペラシャフトやハイスピードEXカウンターギヤ、カーボン強化ギヤなど、軽量化と駆動系のグレードアップも見逃せないポイント。自動車やオートバイでは、市販車両の外観でそのままレースに出られるパーツを盛り込んだモデルである「プロダクションレーサーマシン」というカテゴリーがあるが、そのミニ四駆版だと言える内容になっているのだ。

メタリック調ステッカーも専用デザインのものがセットされている

1.ライトダッシュモーター 2.FRPフロントワイドステー(×2) 3.FRPマルチ強化プレート(×2) 4.FRPリヤブレーキステー 5.ブレーキスポンジ(2mm厚・ブルー/レッド) 6.13mm低摩擦プラローラー(×6) 7.2mmキャップスクリュー(25mm×2/30mm×2) 8.1.4mm中空軽量プロペラシャフト 9.カーボン強化ギヤG13・8Tピニオン 10.ハイスピードEXカウンターギヤ（3.7:1) 11.スーパーハード小径ローハイトタイヤ(ブラック) 12.サイドマスダンパーセット

　また、ベースとなった車両「「ネオVQS (VZシャーシ)」」とは成型色を変え、シャーシ本体＝ABS樹脂製(ブラック)、Aパーツ＝ABS樹脂製(クリヤーイエロー)、ボディもスモークの特別仕様なのも注目点である。

　結論として、ワンランク上の走りをめざす初心者、リターン組レーサーは勿論、中～上級者でもセッティングに悩む場合の参考にもなりそうだし、本製品だけの成型色のパーツが欲しいファンまで、万人が刮目すべき、2020年のミニ四駆シーンを締めくくるのに相応しい特別な車両だと言えるだろう。