特別企画
【ちょい組み】ピーエムオフィスエーのプラモデル「R-TYPE FINAL R-9A(アロー・ヘッド)」に挑戦!
ゲームでのイメージを素組みでもバッチリ再現
2021年7月16日 00:00
- 【R-9A(アロー・ヘッド)】
- 開発・発売元:ピーエムオフィスエー
- 発売日:2012年10月
- 価格:6,050円(税込)
- ジャンル:プラモデル
- サイズ:全高約150mm(ベース込)、全長約250mm、1/100スケール
2012年10月に、ピーエムオフィスエーより発売された「R-TYPE FINAL」題材の1/100スケールプラモデル「R-9A(アロー・ヘッド)」が、今年の5月に再生産されました。そこで今回は、こちらの商品をちょい組みとして取り上げ挑戦していきたいと思います!
「R-TYPE」の個人的な思い出は、専門学校の学生時代。ゲームセンターでも遊ぶことができたのですが、当時ハマったのがPCエンジンで発売された「R-TYPE」でした。このゲームは、異形生物が生息するバイド帝国に立ち向かうべく、人類が送り込んだ戦闘機で戦っていくといった横スクロールのシューティングゲームです。
その最大の特徴は、自機に取り付けることができるフォースの存在。切り離して攻撃ができるほか、自機の前方や後方に付け替えることもでき、敵からの攻撃を防ぐためのシールド代わりに利用することができます。また、タイプの異なるレーザーユニットを取ることで、場面にあった攻撃スタイルが選べるところも魅力でした。
ファミコン時代の移植とは異なりPCエンジン版はアーケード版に近いゲーム性だったので、自宅でもゲームの練習ができるというところも当時魅力に感じた部分です。残念ながらPCエンジン版は容量の関係でふたつのソフトに分かれて発売されましたが、その影響もあってかステージの前半だけ腕前が上達してしまいました(笑)。
つい最近も「R-TYPE FINAL 2」がコンシューマーゲーム機向けに発売され話題になりましたが、こちらの製品はそのひとつ前のシリーズ4作目「R-TYPE FINAL」に登場する機体の「R-9A(アロー・ヘッド)」をモデルにしたものです。ちなみにこちらのキットでは、自機とフォースが固定されていないため、ゲーム同様のシーンを自由に再現できるところも特徴のひとつとなっています。
パッケージを見てまず驚いたのはその箱の厚さ。これまで作ってきたどのプラモデルよりも箱が大きく、びっしりとランナーが詰め込まれています。先に結果だけ述べておくと、左右同じパーツを作ることが多く、ランナーが2つずつ入っているものが多いといった印象でした。そのため、パーツ数の割に組み立て難易度は低めで筆者のような初心者でも問題なく組み上げることができました。
説明書の指示にのっけから困惑!?
全体としては40ステップほどで完成となるこちらのモデルですが、まずは左右のブースターのような部分から組み立てていくことになります。しかし、まず困惑したのが1番最初に組み立てるパーツです。説明書によると、ただパーツを切り離して付けていくだけではダメなようで、パーツがまっすぐになるように一部を削りながら調整していく必要があるようです。
ちなみに、説明書にも書かれていることですが、こちらのモデルは一部組み立てに接着剤の使用が推奨されているところがあります。それ以外にもわりと外れやすいパーツが多いので、気になる場合は接着剤で固定していくことをオススメします。
この青い円筒が付いたものは、いわゆるジェットの噴射口のような部分にあたります。同様に似たようなパーツをふた組ずつ組み立てていきます。
残念ながら設定資料もなく、プラモデルの説明書にも何を作っているのか書かれていないため説明が難しいのですが、引き続き左右のブースターのような部分に取り付ける細かいパーツを作っていきます。
8ステップ目あたりで、比較的大きめのパーツを組んでいくことになります。これまでに作ったものなどもこちらに取り付けていくのですが、感心させられたのは細かいパーツの色分けです。似たような色を使っているところでも微妙にパーツの色味が異なっているため、それぞれを組み合わせたときにディテールが増します。色を自分で塗り分ける場合はあまり関係ありませんが、今回の記事のように素組みでも色の違いが出るのは嬉しいところですね。
9~17ステップまでは、このブースター部分の細かいパーツの取り付けなどを行い、それを左右分作っていきます。一部接着剤でしか付かないところもありますが、基本的に難しい部分や取り付けにくいところもないので、サクッと組み上げていきましょう。それにしても、最初に作った噴射口などを付けると、グッと完成に近づいたような感じがしますね。
R-9Aの胴体部分を組み立て
左右の脇に付ける部分が完成したら、いよいよメインディッシュともいえるR-9A(アロー・ヘッド)の胴体部分に取りかかっていきます。比較的大きいパーツが多いこともありますが、数ステップ組み立てを進めていくだけである程度形になっていきます。
一箇所だけ気を付けたいところは、管のようなパーツを組み立てていくところ。説明書の21ステップ目にも書かれていますが、4つの管を取り付ける順番に注意しましょう。こちらも細かいパーツから作っていき、それらが完成したところで胴体部分に取り付けていきます。
胴体部分のメインができてきたら、外装やエンジン部分のパーツなどを取り付けていきます。ここでもひとつ注意したいポイントは、背面のエンジン部分です。細長い管が付いたパーツをふたつ取り付けるのですが、先に別のパーツで蓋をしてしまうと取り付けられなくなってしまいます。
それらができたら、R-9A(アロー・ヘッド)らしさのひとつでもある大きめの噴出口を取り付けていきましょう。ここまでで残り10ステップほどありますが、全体の8割ほどはできてきた感じです。
続いてコックピットを作っていきます。コックピットの中は3つほどのパーツを合わせるだけで完成。キャノピーは紫色のクリアパーツが使われています。クリアパーツは他にも使われているのですが、傷が付きやすく目立ちそうなので、なかなか気を使いますよね。このキャノピー部分ですが、ギミックなどはないものの接着などで固定しない限り取り外しも自由に行えます。
コックピット部分とキャノピーを胴体に取り付けたら、すでに完成している左右のブースター部分のパーツや羽などを取り付けていきましょう。
フォース部分を組み立ててついに完成!
R-9A(アロー・ヘッド)の船体ができたら、もうひとつの顔ともいえるフォース部分を組み立てていきます。最初にオレンジ色のクリアパーツから半円形のものを切り離して玉のような部分を作っていくのですが、ここもキャノピー同様に気を使う部分です。実際に使うのはもう数ステップ後になるのと、玉の状態だとコロコロと転がっていってしまうため、フォースを組み立てる直前に作った方がいいかもしれません。
玉を作ったら、それを支える4本のパーツを作っていきます。パーツの向きに注意する必要はあるものの、基本的には同じものを4つ作るだけなので、ひとつずつ順番に作っていけば迷うこともないと思います。4つの柱のようなパーツができたら、それを先ほどのオレンジの玉に取り付けていきます。あとは、台座部分を付ければひとまず完成となります。
船体の台座を除くとほぼ完成!……と思っていたものの、なぜか余っているパーツが?気になって説明書をよ~く確認してみると、なんとフォース部分に取り付ける青いパーツを取付け忘れていたことが判明しました。ちなみにこちらは4つ用意されているのですが、台座を使用する場合は3つしか使いません。形状的に台座を使用しないという選択肢はないため、とりあえず3つだけ取り付けていくことにしました。
いろいろな角度から眺め回したくなるできの良さに感激!
というわけで、最初はパーツの多さから完成まで数日はかかるんじゃないかと焦りましたが、結果的には普通のフラモデルとあまり変わらない感じで、半日ほどで組み上げることができました。
横スクロールのシューティングゲームという性質上、基本的には横からの姿ばかり見ることになりますが、こうして立体化されるといろいろな角度から見ることができ、なかなか感慨深いものがありますね。角度によっては、戦闘機らしいかっこよさもあるので、どうやって部屋に飾ろうかついつい悩んでしまいます。
また、このキットの素晴らしいところのひとつに、フォース部分と本体が別々になっているところが上げられます。ご存じのように、ゲームの中ではフォースは前面だけではなく背面部分にも取り付けることができますが、そうしたシーンも再現することができます。
R-TYPEが大好きで、プラモデル作りにも興味があるという人は、再販されたこの機会を逃さずに、ぜひ挑戦してみてください!
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