特別企画

【FAガール×ヘキサギア】理想のプラモデルを作るミキシングビルドに挑戦!【前編】

組み合わせていくことでわかる難しさと問題点

 ここからミキシングに入っていくが、まず準備段階としてそれぞれのキットを完成させておく。

 こうすることで、それぞれのキットの状態や大きさの比較、接続箇所を確認できる。また漠然としていたイメージも個々の可動や接続位置を吟味することで、より明確な完成像を予測できる。

 今回の場合は「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」を中核として「ブイトール」を外武装として使用する形となる。

 そのため「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」が接続する箇所は両足と腰部の2カ所となる。また、「ブイトール」はパーツ分けをして外武装に適したパーツ配置にする必要がある。

【各パーツ部位に分解】
「ブイトール」は両手、両足、胴体、そして、イグジットスライダーに分ける
武装もそれぞれ分けておく
「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」は太もも部位までを使用

 まず、「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」との接続では「ブイトール」の胴体を展開し、コクピットブロックの内側にある3mm穴を使用し、「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の腰部ユニットと接続する。

 だが、どちらもジョイント穴の為このままでは接続ができない。

【腰部の接続】
「ブイトール」の胴体を展開
内側にある3mm穴を利用する
「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の腰部ユニットも3mm穴を持っている

 そこで使用するのがキットのランナーだ。ランナーの外枠部分を切り出して、プラ棒として使用する。直径が約3mmでこうした接続口同士の橋渡しとして活用することができる。

【腰部の接続】
切り出したランナー。プラ棒として活用することができ、長いものと短いものを用意して接続しやすいようにする
「ブイトール」側にプラ棒を接続
「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の腰部ユニットに接続し固定する
本体を合わせることで外装にすることができる
ハッチも下ろすとちょうど頭部を覆う形となる

 次にこの外装部分に腕部と頭部の装飾を接続する。頭部の装飾は「イグジットスライダー」のパーツをフレーム部分にあるヘキサギア特有の六角形の接続口に、腕部は白の装甲部にある六角形の接続口にそれぞれつける。

 六角形のためジョイント可動の自由度に制限が掛かるが、安定した保持力を持ち巨大なパーツでもしっかりと固定できる。ヘキサギアのスクラップ&ビルドの遊びごたえを象徴する機構だ。

【腕部の接続】
外装部分の六角形接続に腕部パーツをはめる
腕の位置を調整することで「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の左右に配置できる
【頭部の接続】
フレーム内部の六角形に接続
イグジットスライダーのジョイントがフレキシブルに可動するので位置調整もしやすい
頭部左右の隙間を覆い大型のヘルメットのような趣になる

 最後に脚部の接続だ。「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」と「ブイトール」ともに軸受けとなり、このままでは接続することができない。

 そのためこの箇所は接続パーツを自作している。軸受けの直径は「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」が約3mm、「ブイトール」が約5mmとなる。そこで使用するのが先ほども登場したランナーの切れ端とタミヤの「プラ材5mmパイプ」を使用する。

タミヤ 楽しい工作シリーズ クラフト No.220 プラ材5mmパイプ

 接続パーツはプラ材パイプにランナーの切れ端を差し込み、プラモデル用接着剤を流し込んで固定するシンプルな作りとなっている。

【自作接続パーツの作成】
「ブイトール」の脚部にプラ材パイプを差し込んで必要な長さを図る。奥まで差し込んだら、シャーペンで印をつける
印に沿ってデザインナイフなどで切り込みを入れ切断する
切断したプラ材パイプ
ランナーの切れ端はニッパーで適当な長さを切り出す
切り出したランナーをプラ材パイプに差し込む。長さが足りない場合は付け足しで左右から入れる
差し込んでも隙間があるため、ここに接着剤を流し込んで固定する
ランナー側は「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の大腿部に接続するため、余剰部分はニッパーでカット。ヤスリで整えると接続しやすくなる

 完成した接続パーツでそれぞれの脚部を接続する。この時「ブイトール」側に隙間があるため抜けやすい。そこで半紙のような薄い紙を巻く、あるいはマスキングテープを張ることで保持力を補強している。

 最後に各武装を取りつける。「荷電式超大型戦術刀」や「HDプラズマキャノン」は外装部にある3mmの軸受けに接続。「フレズヴェルク Bikini Armor Ver.」の武器は背面の3mm軸に接続して完成となる。

【脚部接続】
接続パーツを間にして接続
支柱無しでも自立することができる。なお、つるつるとする素材の上では踏ん張りがききづらい
各武装をマウント

 素組+ジョイントパーツ作成でミキシングが完成。外装を纏った状態で重厚感と存在感ある造形に仕上がった。「ブイトール」も人型の機体であるため、ミキシングした際もまとまりの良い構成が取れた。

接続パーツを間にして接続

 次はより完成度を高めるための合わせ目消しなどを紹介していこう。