特別企画
水星の魔女ガンプラ「HG 1/144 ガンダムルブリスソーン」をミリタリー調に全塗装
「ウル」と対になる地上戦用のカラーをイメージ
2023年5月19日 00:00
- 【HG 1/144 ガンダムルブリスソーン】
- 発売元:BANDAI SPIRITS
- 発売日:2023年3月18日
- 価格:1,760円(税込)
今回は機動戦士ガンダム 水星の魔女より「HG 1/144 ガンダムルブリスソーン」の作例を紹介します。アニメ シーズン1の終盤にて突如現れたガンダムにディテールアップを行ないつつ、先日のガンダムルブリスウルの作例に合わせてミリタリー調に全塗装していきます。
反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」が運用するガンダムルブリスのカスタム機
今回作成するガンダムルブリスソーンは機動戦士ガンダム 水星の魔女にて反スペーシアン組織「フォルドの夜明け」が運用するMSです。改修元となったガンダムルブリス量産試作型のGUNDフォーマットの基本コンポーネントのみを流用し、外装やフレームなど、そのほとんどが新規で製造されています。腕が長く、脚が短い特徴的な体型をしており、広域制圧に長けたビームディフューズガンを使用したバックアップ主体の戦術を行ないます。
ガンダムルブリスソーンの特徴的なプロポーションを忠実に再現したキット
プラモデルとしてのガンダムルブリスソーンは以前発売されたガンダムルブリスウルと同様にポリキャップ、ABS不使用のキットとなっています。そのため、塗装派のユーザーにも優しい仕様となっています。また、関節部のジョイントが肘と膝で共通となっており、前腕部と下腿部を組み換え可能となっています。
「HG 1/144 ガンダムルブリスソーン」をミリタリー調に全塗装
それではガンダムルブリスソーンを制作していきます。今回は前回制作したガンダムルブリスウルと同様に地上での運用を行なったという想定でミリタリー調に全塗装を行なっていきます。
まずはこれまでと同様に仮組を行なっていきます。
ガンプラにて最も簡単にできるディテールアップ、アンテナのシャープ化
これまでの作例でも加工を行なっていましたが、今回もHGシリーズのガンプラには安全対策のためにアンテナ端部にフラッグが取り付けられています。そこでディテールアップの第一歩としてアンテナのシャープ化を行なっていきます。
肉抜き穴を埋めて重量感をアップ
このキットでは、かかとパーツに肉抜き穴が発生しています。地面に立たせるポーズであれば見えなくなるため特に問題はありませんが、スタンドを使用して空中のポージングを再現すると少々目立ちます。今回はプラ板を使用して肉抜き穴を埋める加工を行ないました。
エッジのシャープ化とモールドの彫り直しでパーツにメリハリを与える
本キットは以前作例を紹介したガンダムルブリスウルと同様に平面を組み合わせたデザインとなっています。そのままではパーツのエッジが丸みを帯びているほか、分割されている装甲板が1パーツにまとめられているので、ここに手を加えます。エッジのシャープ化とモールドの彫り直しでメリハリを与えてみました。
これにて加工は完了です。パーツを洗浄したら塗装作業に入っていきましょう。
Mr.カラー AFV・戦車模型用特色をベースにミリタリー調に仕上げる
それでは塗装作業に入ります。今回の配色は以前制作したガンダムルブリスウルに倣って行ないます。まずは下地にガイアノーツの「サーフェイサーエヴォ」を使用していきます。
サーフェイサーの塗布が完了したら仕上げ色を塗装していきます。今回の塗装では以前制作したガンダムルブリスウルと同じ配色にしていきます。機体の大部分を占めるブラウン部分はグリーン系のカラーで塗装することとしました。そこで今回もクレオスの「Mr.カラー AFV・戦車模型用特色ロシアングリーン”4BO”」を使用していきます。
グリーン部分に次いで外装部分のメインカラーとなるホワイト部分もガンダムルブリスウルに倣い、クレオスの「Mr.カラー 飛行機模型用カラー 黄土色」を使用します。
フェイスパーツのワンポイントカラーとなっているレッド部分は暗めのレッドで塗装していきます。クレオスのミリタリー系の塗料には赤系の色は種類が少ないので、今回は「Mr.カラー ガンダムカラー MSシャアレッド」を使用していきます。
最後はフレーム部分の色を塗装していきます。フレーム部分もガンダムルブリスウルに倣い、クレオスの「Mr.カラー 軍艦色(2)」にて塗装を行ないます。
仕上げ色の塗装が完了したらつや消しトップコートでコーティングを行ないます。トップコートにはクレオスの「Mr.スーパークリアーつや消し」を使用しています。トップコートが完了したらウェザリングをしていきましょう。
ウェザリングで過酷な運用状況を再現する
今回制作するガンダムルブリスソーンも以前制作したガンダムルブリスウルと同様にテロ組織に所属するMSです。そのため、整備は十分に行なえていないのではないでしょうか。そこで、今回のガンダムルブリスソーンにもサビや土汚れといったウェザリングを施していきます。
ウェザリングを行なう際は各部位ごとのバランスを合わせる必要があります。そのため、作業しやすいようにパーツをある程度のブロックまで組み上げます。
組み立てが完了したらウォッシングを行ないます。塗料はクレオスの「Mr.ウェザリングカラー グランドブラウン」を選びました。
ウォッシングが完了したら次はオイルシミの表現としてピンウォッシュを行なっていきます。塗料はガイアノーツの「ガイアエナメルカラー オイル」を使用します。
ピンウォッシュが完了したら次はスポンジチッピングで機体のサビを表現します。今回はガイアノーツの「ガイアエナメルカラー 赤サビ」と「ガイアエナメルカラー 黄サビ」を使用しました。
ウェザリングの最終作業として塗装の剥離表現を追加します。剥離表現にはタミヤの「エナメル塗料 クロムシルバー」を面相筆で塗布していきます。
過酷な戦場を生き抜いたガンダムルブリスソーン
これにてウェザリングは全て完了です。早速完成したガンダムルブリスソーンを見ていきましょう。
成型色と比較して大きく印象が変わりました。
いかがでしょうか。配色を変更することで機体の印象は大きく変わります。同じ組織に属する機体を表現する際には同じ配色を多用することでより近い印象を持たせることが可能です。この記事をきっかけに複数のプラモデルを同じ配色にして、同じ部隊の所属を表現して遊んでみてはいかがでしょうか。
使用工具 | 品名 |
ニッパー | GSIクレオス Mr.シャープネスニッパー両刃タイプ |
ニッパー | ゴッドハンド アルティメットニッパー5.0 |
ナイフ | タミヤ モデラーズナイフ |
やすり | ピットロード PY07「フィルムスティックやすり 400番」 |
やすり | ゴッドハンド エッジ出しヤスリ |
カンナ | HEMIxIPD ぷら用カンナ |
スジ彫り | ファンテック スジ彫りカーバイト0.15 |
スジ彫り | ファンテック スジ彫りカーバイト0.3 |
スジ彫り | ファンテック 超硬けがきニードル10° |
スジ彫り | ゴッドハンド スピンブレード |
ピンバイス | ゴッドハンド ドリルビット |
接着剤 | ウェーブ ×3G高強度 |
工程 | 使用塗料 |
下地色 | ガイアノーツ サーフェイサーエヴォ |
上塗り(外装グリーン) | クレオス Mr.カラー AFV・戦車模型用特色 ロシアングリーン”4BO” |
上塗り(外装ホワイト) | クレオス 飛行機模型用カラー 黄土色 |
上塗り(外装関節) | クレオス Mr.カラー 軍艦色(2) |
上塗り(外装レッド) | クレオス Mr.カラー ガンダムカラー MSシャアレッド |
トップコート(つや消し) | クレオス Mr.スーパークリアーつや消し |
トップコート(光沢) | ガイアノーツ Ex-クリアー |
ウォッシング | クレオス Mr.ウェザリングカラー グランドブラウン |
ピンウォッシュ | ガイアノーツ ガイアエナメルカラー オイル |
チッピング | ガイアノーツ ガイアエナメルカラー 赤サビ |
チッピング | ガイアノーツ ガイアエナメルカラー 黄サビ |
塗装剥げ表現 | タミヤ エナメル塗料 クロムシルバー |
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