特別企画
ガンダムマーカーと消しゴムだけでできる簡単スミ入れ入門!
ちょっとした一手間でガンプラが驚くほど見違えるテクニック
2024年4月30日 00:00
- 【ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)】
- 発売日:2021年12月17日
- 価格:550円
- 【ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペン(全3色)】
- 発売日:2013年7月
- 価格:各275円
年々進化が止まらないガンダムのプラモデル「ガンプラ」。今やそのほとんどはしっかりと色分けまでされているおかげで、塗装をせずともパチパチと組んで完成させるだけでかっこよく組み上がるようになっている。そのままでも確かにかっこいいのだが、簡単な一手間でそのガンプラをさらにかっこよくする方法がある。それが「スミ入れ」だ。
スミ入れはプラモデルの表面に施された彫刻(モールドと呼ばれており、わかりやすく言うとプラモ表面に彫られている凹凸などのことだ)に塗料を流し込んで、強調する手法。スミ入れをすることで、このモールド部分が目立つようになるため、プラモデルの見た目がグッとかっこよくなるわけだ。
スミ入れは簡単なのにプラモデルの見た目をグッと良くすることができる。誰でも簡単にできるテクニックだ。本稿ではプラモデルにスミ入れする方法をBANDAI SPIRTISのガンプラ「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム」を使用して紹介する。誰でも簡単にできるので、是非マスターしてみてほしい。
スミ入れで使う道具
はじめにスミ入れで使用する道具を紹介する。
GSIクレオスから発売中の「ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペン」ブラックとグレーに加え、「ガンダムマーカー 消しペン」。この3種類のペンがあれば、基本的にスミ入れで困ることはない。
ガンダムマーカー 流し込みスミ入れペン
モールドにペン先をあてることで、毛細管現象でスミが流れていくペン。価格は275円。塗りたい箇所にあてることで、スミが溝をかってに流れていってくれるので、初心者にオススメのスミ入れペンだ。ブラック、グレー、ブラウンの3色が用意されており、塗る場所の色に合わせて使い分けることができる。
ガンダムマーカー 消しペン
ガンダムマーカーの塗料を消すことができるペン。価格は275円。間違ってスミ入れしてしまったところを綺麗にしたり、はみ出た塗料を消すことができる。
塗料以外に用意すると便利なアイテムが綿棒と消しゴムだ。
これらの道具を揃えることで、スミ入れを始めることができる。スミ入れはモールド部分に色を付けるだけなので、鉛筆やシャーペン、黒のマーカーなどでもできてしまう。だが、専用の道具以外を使うにはそれなりの技術が求められる。簡単かつ綺麗に仕上げるためにも、ガンダムマーカーを使うのがオススメだ。
「EG ストライクガンダム」にいざスミ入れ
では、スミ入れペンの概要をおとどけしたところで、実際にプラモデルにスミを入れてみたいとおもう。
今回使用するガンブラは、初心者にもやさしいプラモデルキット「ENTRY GRADE」シリーズより「ENTRY GRADE 1/144 ストライクガンダム(ライトパッケージVer.)」。このキットはニッパーを使わずとも手で簡単に外せるタッチゲート仕様となっており、ガンプラが初めてという人でも簡単に組めるようになっている。さらに、パーツ類の色分けがしっかりと再現されているので、塗装せずとも、組み立てるだけでかっこいいストライクガンダムを完成させることができる満足度の高いガンプラだ。
今回はこのキットにスミ入れを行うので、素の状態とスミ入れ状態でどのようにキットの雰囲気が変わるか、楽しみにしてほしい。
最初はスミ入れの効果を一番に実感することができる頭部にスミを入れていこう。
さて、いざスミ入れを開始。スミ入れの作業自体はいたってシンプル。塗りたいモールド部分にチョンチョンとペンをあてていくだけ。ガンダムマーカーのスミ入れ塗料は消しゴムや消しペンで簡単に落とすことができるので、大胆に塗っても大丈夫。
ちなみにスミ入れ塗料の色についてだが、
- ブラック:赤、青、灰色などの濃い色のパーツをスミ入れするのに使う
- グレー:白や黄色などの薄い色のパーツをスミ入れするのに使う
基本的にはこれを覚えておけば大丈夫。
この調子で残りのパーツをスミ入れしていく。
エントリーグレードシリーズのガンプラはモールドが少ないので、比較的すぐスミ入れが終わるはずだ。全てのパーツをスミ入れしたら、あとは組み立てて完成だ。
せっかくなので素組み状態とスミ入れ状態を比較してみよう。
凹凸のある場所にブラックやグレーのラインが入るだけで立体感が大幅に強化されて、ガンプラの見栄えや印象が激的に変わったのがおわかりいただけただろうか。ちょっとした一手間でここまで変わってしまうのがスミ入れのすごさだ。
今回は基本となるガンダムマーカーの流し込みタイプのスミ入れを使用して紹介したが、実はスミ入れペンには他にもバリエーションが存在している。せっかくなのでそれらも紹介しよう。
これらはスミ入れ塗料ではないが、100均で購入できる、あると便利な道具だ。
ガンプラは素組みだけでも十分に楽しめるほどに進化しているが、それでもやはりもう一歩進んでほしい。ちょっとした工夫や手間でプラモデルは見違えるほど変わってくれるので、それを素組みだけで終わらせてしまうのはある意味もったいない。失敗を恐れず、ぜひともかっこいいガンプラ作りに挑戦してみてほしい。
(C)創通・サンライズ