特別企画
正しい知識を得て、ルールを守ってドローンで大空を飛ぼう!
2024年10月1日 00:00
海や川も見える! 高度30mの世界を飛び、風景を楽しむ
ここからは実際にドローンを飛ばしていきたい。今回筆者が購入したのはDJIのドローン「DJI Mini 2 SE」。2023年4月に発売された商品で、以前発売されていた「DJI Mini 2」からバッテリーが改良され、およそ30分の連続飛行が可能となっている。DJIのドローンのエントリーモデルといえる商品で、価格は44,000円と、比較的安価だ。
飛ばす場所は筆者の自宅上空。筆者の自宅のある千葉県一宮町は人口密集地ではなく、空港などの重要施設も周囲にはない。自宅とその隣の両親が住む家、そして両親が管理している畑が飛行空域になる。今回、筆者がドローンを購入したきっかけは東京の住宅地から、千葉の実家の隣に引っ越し、ここなら安全に飛ばせるのではないかと思ったからだ。念のため付近の住人にも了解を取り、警察にもドローンを飛ばすことを事前に話をした。
「DJI Mini 2 SE」は収納時にアームを折畳むことができ、ひろげることで本体は全長約20cm、プロペラの直径は約12cm、重量は約249gと小型のドローンだ。操作にはスマートフォンが必要となり、送信機にケーブルで接続して操縦アプリ「DJI Fly」を立ち上げ、送信機と機体のマッチングを行って飛ばすことが可能だ。「DJI Mini 2 SE」は2.7K/30FPSの動画撮影が可能で、多彩な撮影機能もある。
今回は離陸風景と、ドローンからの空撮映像をお見せしたい。「DJI Mini 2 SE」は、スマホ画面の「離陸」をタップするだけで浮かび上がることができ、ドローンのカメラが得た映像はリアルタイムでスマホに映し出される。
飛行にあたり、隣近所の住人には了解を取った。空き家もあるがそちらの連絡先にも了解を取った。また浦野氏の助言に従い警察にも「ドローンを飛ばしています」と話をしに行った。警察側には現在はドローンの届出制度などはなく、こういった話は初めてだったようで受け付けた警察官はちょっと困惑気味だったが、ドローンが飛ぶことで近隣の住人が不安に思うかもしれないので、「何かあったときのために」と連絡をしておくことは安心だと感じた。
まずは「離陸と空中の安定」という飛行する姿を撮影した動画を見て欲しい。すいっと空に浮かび上がり、空中を進むドローンを見て欲しい。
「DJI Mini 2 SE」の離陸は非常にスムーズだ。撮影時はちょっと風もあったのだが飛行は非常に安定している。筆者は以前ドローンを数機種触ったが、「DJI Mini 2 SE」の安定度は"次元が違う"と言っていい。多少の風には全く機体はぶれない。
「DJIのドローンはここまで性能が違うのか」と驚かされた。
「初心者は安価なホビードローン」をという考え方があるかもしれないが、「DJI Mini 2 SE」は安全性の高い、初心者の入門機としてもオススメだ。とはいえドローンは安定性を過信してはいけない。プロペラは高速で回転しているので障害物のあるところで飛ばすのは非常に危険だし、動画でもわかるようにかなり大きな音もする。飛行は細心の注意を払いたいところだ。
次はドローンのカメラからの映像を見て欲しい。ドローンにはマイクが装備されていないので無音だ。こちらは地上から30m上空を飛行している映像となる。筆者の家から30m空に飛び上がると東の方の松林を超えて海が見える。さらに北には一宮川が見え、西は丘に沈む夕日と街並み。ドローンだから見ることができる雄大な景色が楽しめるのだ。
ドローンから見る景色はたまらなく楽しい。川や田んぼ、周りの景色は時間や天候で大きく色合いを変えるし、行き交う車は人々の営みを感じさせる。そして視界いっぱいに広がる雲の豊かな表情と壮大なスケール。空を飛ぶ楽しさを実感させてくれる景色だ。
もちろんドローンの操作も面白い。「DJI Mini 2 SE」の最大飛行速度は57.6 km/h、機体の向きを変えることでバンクを描きながら曲がっていく。自分の思うままメカが空を飛ぶのは本当に楽しい。
家の周りだけではなく、様々な所を飛ばしたい。川の上を飛び回るような飛行はもちろん、海岸や、山の中にある湖など近場でも魅力的なスポットはたくさんある。どこに許可を得れば飛ばせるのか、今後しっかりと調べ、ドローンを飛ばすための知識を学び、色々な風景をお見せしたいと思う。