レビュー
究極の"自撮り"ドローン「DJI Neo 2」レビュー
魔法のような手のひら操作、ドリーズーム、ブーメラン、多彩な撮影モードを搭載
2026年2月13日 00:00
- 【DJI Neo 2】
- 2025年11月13日発売
- 価格:38,390円より
- 発売元:DJI JAPAN
- サイズ:147×171×41mm(長さ×幅×高さ、プロペラガード装着時)
- 重量:151 g
- 航続時間:約19分(プロペラガード装着時は約17分)
「DJI Neo 2」はまるで自分が"魔法使い"になったような気分を感じさせるドローンだ。本商品はDJI Japanが2025年11月13日に発売した最新機種であり、手のひらサイズの“自撮り”に特化した、非常にユニークなドローンなのだ。
送信機も必要なく、スイッチを入れ手のひらに載せるだけで、操縦者の目の前で浮遊して静止。手のひらを向けると、操縦者が手をかざした方向へ動く。まるで魔法のような撮影が可能となっている。
さらに操縦者が歩けば正確にその後ろについてきて障害物も避け、操縦者をカメラに捉え続ける。操縦者が走っても、向きを変えても追いかけていく。ドラマや映画のような映像を簡単に撮ることができる。
今回、このユニークなドローン「DJI Neo 2」を使ってその能力を存分に使って遊んでみた。本商品の無限の可能性を感じて欲しい。
まるで魔法のような手のひら操作、操縦者が手をかざせばドローンが動く!
「DJI Neo 2」は基本操作を“操縦機なし”、“スマホなし”で「操縦」可能なのである。電源を入れてから離陸ボタンを押し、手のひらの上に載せるだけで、「DJI Neo 2」はすっと空に飛び上がり、操縦者の目の前の空中で静止する。
ここで操縦者が「DJI Neo 2」にまっすぐ手を伸ばし、手のひらを向けると「DJI Neo 2」はこれを認識、操縦者が手のひらを右に向けると、「DJI Neo 2」はその通り動くのだ。魔法のような「スター・ウォーズ」の「フォース」を使っているかのように、操縦者が手を動かしたとおりに、ドローンが動くのだ。この衝撃はまず動画を見て実感して欲しい。動画はドローンの視点と外部からの2つのものを用意した。
動画のようにドローンはスイッチ1つで手のひらから離陸、空中で浮かび上がり、こちらの命令を待って待機する。手のひらを向けることでそれを認識し、操縦者の思い通りに動く。
この操縦者の手のひらの追跡は驚異的だ。操縦者が手のひらを向けたまま体を回転させると、「DJI Neo 2」は操縦者の周りをぐるりと回るのだ。この優れた認識能力と、追随性能には驚かされる。“回転”も動画で見て欲しい。
操縦者を追尾して撮影する「フォローモード」、障害物も回避!
そしてこの「DJI Neo 2」は多彩なモードが用意されている。最も基本的なのが「フォローモード」だ。動画は機体視点と外部視点で連続で見せている。
歩調を速めても、障害物をくぐってもきちんとついてくるのがわかるだろう。それを実現させるのが「DJI Neo 2」の「全方向障害物検知機能」だ。センサーや単眼カメラで障害物を探知し、動画のように障害物を避けて撮影し続ける。ドローンが風や障害物を検知して機体を揺らしても映像は操縦者を追尾していることに注目。カメラの優れたスタビライザー機能が対象を安定して捉えるのである。
このフォローモードでも手をかざすことでドローンの位置を調整できる。高さや視点を細かく調整しながら自分を追尾させて撮影をすることが可能なのだ。そしてスマホと連動すれば、さらに多彩な撮影を簡単に楽しめるのだ。
スマホを使うことで手軽に様々な撮影が可能に!
「DJI Neo 2」は多彩な撮影モードが用意されている。本体の選択スイッチでモードを切り替え、パラメーターを設定して撮影できるが、スマホを使った方がより簡単に、直感的に撮影が可能だ。
「DJI Neo 2」をスマホで操作するにはDJIの様々なドローンを操縦できるアプリ「DJI Fly」を使用する。「DJI Neo 2」を起動してから、「DJI Fly」を立ち上げ、スマホと「DJI Neo 2」を接続することで操作画面に切り替わる。
「DJI Fly」を使うことで、フォローモードでも例えばカメラの位置を決めて撮影ができる。操縦者の後方だけでなく、「左斜めからの撮影」といった設定が可能だ。
さらに多数のモードが用意されている。
・セルフィーショット: 自撮り機能。空中に静止し、操縦者を撮影する。
・ドローニー: ドローンが上昇、カメラで“引き”の映像のように、最終的に高いところから自分を見下ろしているようになる。
・サークル: 自分の周りを回転。
・ロケット: ドローンが撮影を行いながら急上昇。自分を見下ろした視点に。そこからまた対象の目線の位置に戻る。
・ドリーズーム: 対象物の背景だけを近づける「ドリーイン」と、遠ざける「ドリーアウト」ができる。映画の心理描写のようなユニークな絵が撮れる。
・マスターショット: いくつかの撮影パターンを連続で撮る機能。
・サイクリングフォロー/スキーフォロー: 自転車やスキーをする対象を追いかける高速モード。
・スポットライト: ドローンの位置を固定、対象が動いてもドローンはその場に滞空し、動く対象を捉え続ける。
・ヘリックス: 自分を中心に回転しながら上昇
本体スイッチでもモードを切り替え、設定なども行って撮影できるが、スマホと連携アプリを使うことでより直感的に細かい設定ができる。これらの撮影は自撮りだけでなく、画面で対象を設定することで他の人を中心とした撮影も可能だ。
フォローで雑木林を歩いてみたり、山に登ったり、あるいは自転車やスキーでの撮影もできるだろう。「DJI Neo 2」は無限の可能性を持った撮影マシーンなのだ。
送信機を使うことで、より自由に大空を飛ばせる!
今回筆者がレビューしている「DJI Neo 2 Fly Moreコンボ」には本体に加え、「DJI RC-N3 送信機」と、3つの「DJI Neo 2 インテリジェント フライトバッテリー」、「DJI Neo 2 2WAY充電ハブ」が付属している。こちらの価格は66,660円になる。
「DJI Neo 2」は送信機を使うことで、これまでのDJIのドローン同様、空撮も楽しむことができる。非常に小さいドローンながら、地上数十メートルの空を自由に飛ばすことができる。
「DJI RC-N3 送信機」はスマホのWi-Fi機能を使ってドローンを制御する。スマホを接続して、電源を入れ、さらにドローンと接続することで送信機のスティックやボタンを使って操縦できる。
筆者は「DJI MINI 2 SE」を所有している。こちらは2023年に発売された小型だが空撮をしっかり楽しめるドローンであり「DJI RC-N1 送信機」で操縦ができる。今回、最新である「DJI Neo 2」と比べることでDJIのドローン技術のアップデートを実感できた。
「DJI Neo 2」は「DJI MINI 2 SE」よりスムーズにGPSと通信でき、自動的に帰還できる「ホームポイント」の精度も高く正確だ。「DJI MINI 2 SE」はGPSを捉えるのに数分かかり、ホームポイントは着陸地点に設定できなかった。「DJI Neo 2」は正確に離陸地点を把握し、飛行中も画面にホームポイントの位置情報を表示してくれる。
そして「DJI Neo 2」も非常に高い飛行能力を持っていることが確認できた。高度数十メートルを操縦者の思うまましっかり飛行できる。普段の生活では体験できない「空の散歩」が楽しめる。
ただ、結論から言えばこういった高空の散歩は「DJI Neo 2」はちょっと苦手と言える。高空はより風が強く、また高速で長い距離を飛ぶ場合、特にカーブ時などは機体の姿勢がかなり乱れる。プロペラ自体も小さいため風の影響を受けやすく、バッテリーの消費が激しい。加えて「DJI Neo 2」のバッテリーは、「DJI MINI 2 SE」より稼働時間が短い。長時間の飛行には向いてない機体なのだ。
ただしバッテリー残量についても「DJI Neo 2」は優れた安全対策をとっていることには触れておきたい。本機はバッテリーの容量が30%を下回ると、自動で離陸地点だったホームポイントに帰還する。バッテリーを消費しすぎて墜落することを避ける自動帰還能力が付与されているのだ。
そして、高空の撮影以上に「DJI Neo 2」に向いていると感じたのは、「地上すれすれの飛行」である。「DJI Neo 2」は優れた障害物検知能力を持ち、プロペラをプロペラガードでしっかり覆っており、何より小型なため、「DJI MINI 2 SE」では難しい地上数十センチでの飛行も面白い。ある程度広い場所が必要となるが、RCカー感覚で操作できる。ぜひこのカメラ映像も見て欲しい。
「DJI Neo 2」は送信機を使用することで空を飛ぶRCヘリコプターのようにも、地上を走るRCカーのようにも遊ぶことができ、機体から送られてくる映像を楽しむことができる。「究極の自撮りマシーン」といえる性能に加え、従来のドローン以上に「地上すれすれの近くの飛行」も安心して楽しめるのだ。手軽なドローンとして非常にオススメできる商品なのである。
撮影を楽しむには「ドローンを使うための準備」が必要
無限の可能性を持った「DJI Neo 2」だが注意点がある。「日本におけるドローンの決まり」をきちんと知り、守らなければ、このドローンを遊ぶことはできない。「DJI Neo 2」は非常に軽量だがその重量は125g。日本の法律では「リモートID」の搭載が義務づけられている機体なのだ。
このリモートIDは国交省が運営しているサイト「ドローン情報基盤システム2.0」でドローンを登録すれば取得できる。よく「ドローンを使うには免許が必要」といった誤解を聞くが、これは誤りだ。飛ぶ場所を気をつければ、ドローンは非常に楽しいホビーとなるのだ。
そして「DJI Neo 2」はこれまでの「空撮用ドローン」とは大きく異なる、より楽しい可能性があることはここで再び強調しておきたい。特に好きな角度から歩く対象を撮影できる「フォローモード」は、これまで映画やドラマで非常に苦労した不思議なカメラアングルを簡単に実現できるのだ。これはプライベートで楽しむだけでなく、「自主映画」での可能性を大きく広げるだろう。
今はスマホで簡単に撮影ができる時代。多彩なパフォーマンスをインスタグラムやショート動画で楽しむ時代だ。この「DJI Neo 2」はその映像を見た人に必ず「え!? どうやって撮ったの?」と問わせる力がある。パフォーマンスの演出にぴったりだし、うまく演出すれば例えば魔法使い、例えば「スター・ウォーズ」のジェダイの騎士の"技"に効果的に組み込めるだろう。
「ブーメラン」、「ドローニー」といった対象を捉えたままカメラが上がる演出はこれまでカメラを大きなクレーンでつり上げる大型の機器が必要だった。しかし「DJI Neo 2」があればこれも簡単だ。自分を捉えながらカメラが上昇していく「ヘリックス」はまるで自分がCMのタレントになった気分だった。見晴らしのいい観光地などでぜひ使ってみたい機能だ。
こういった撮影を行う場合ドローンはきちんと許可を取る必要がある。例えば「キャンプ場」や「ドッグラン」で管理者や周囲の人に許可を取れば撮影が可能だ。自主映画などを撮る場合は撮影場所の許可を取る必要があるが、そこに「ドローンの撮影」も加えれば話が早い。
筆者のオススメは「サバゲーでのプライベートイベント」だ。上空を飛び回るだけの従来のドローン以上に、人を追尾したり撮影に工夫ができる。会場を借り切るようなコスプレイベントでも人気を集められるだろう。なお、観光地での撮影の許可を取る場合、筆者は町の観光課に掛け合って撮影の許可を取ったことがあるので、参考にして欲しい。
そして筆者は「地上すれすれの飛行」に可能性を感じている。高空を飛ぶドローンの操縦感と大きく感覚が異なるし、プロペラガードがあるため安心して飛ばせる上、RCカーのような感覚も味わえる。RCカーだと障害物や路面の状況で走るのが困難な場所があるが、ドローンなら上空をすいすい飛ばせる。ちょっと開けた場所があれば、周回させたり楽しく遊べる。そして撮影できる映像に関して、面白い利用ができるのではないかと思いついた。このアイデアはぜひ別の機会で紹介したい。
「DJI Neo 2」はこれまでのDJIのドローンの「空撮」とはアプローチが異なり、最新の技術を活用することでユニークな撮影を実現している。従来のドローンやカメラでは難しかった映像撮影を可能にしてくれる。昨今の自撮り文化、ショート動画投稿とは次元の異なる自撮り、撮影が楽しめるだろう。クリエイティブな感性を刺激してくれるマシンだ。
日本では「ドローンを使うには免許が必要」といった誤解などもあり、ドローンで遊ぶのはハードルが高いイメージがある。「DJI Neo 2」は遊びの楽しさを何倍にもしてくれるマシンだ。ドローンを使うための正しい知識はネットを通じて充分学べる。その上でルールを守れば安全に、楽しく「DJI Neo 2」で遊び、撮影が楽しめる。
何より「DJI Neo 2」は従来のドローンやカメラを凌駕する大きな可能性がある。「こういう撮り方ができるなら、こう見せられるな」といったアイディアが無限に湧き出してくる。ぜひこの機会に「DJI Neo 2」に挑戦して欲しい。






























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