特別企画
【年末特集】3COINSの使い切りカメラ「Day Shot(27枚撮り)」を持って冬空に繰り出してみた
2025年12月30日 00:00
- 【Day Shot(27枚撮り)】
- 11月10日 発売
- 価格:3,300円
3COINSが11月10日に使い切りカメラ(使い捨てカメラ、レンズ付きフィルム)「Day Shot」シリーズ2製品を発売した。価格は27枚撮りフルサイズ、36枚撮りハーフサイズともに3,300円。どちらも一定枚数を撮影できるフィルムが入った使い切りカメラだ。
使い切りカメラといえば、昭和後期~平成世代からすると「写ルンです」を思い出すだろう。令和では「現像まで何が撮れているか分からない」、「フィルムカメラ特有のエモい写真が撮れる」と20代前半をはじめとして人気があるという。実際、筆者が現像を依頼したときも同じく現像依頼で前に並んでいた人はかなり若く見えた。
今回は本製品の27枚撮りフルサイズを片手に、上野や錦糸町、秋葉原といった街で風景を撮影してみた。
最後まで何が撮れているか分からない使い切りカメラの外観をチェック
まずは「Day Shot」の外観を見ていこう。大部分がプラスチック製で、レンズ交換式カメラのような絞りやズームはなく、フィルム巻き取り用のゼンマイ、シャッターボタン、フラッシュ切り替えレバーがあり、ファインダーにミラーはなく、レンズから向かってやや右上にファインダーが配置されている。
つまり、ファインダーからのぞいたものより少しだけ右下の写真が撮れるということだ。撮影時にパチリとゼンマイが解放され、じりじりとゼンマイを巻き上げるとカウンターが進み、次の撮影が可能になる。撮影しない場合はゼンマイを巻く前で放置しておくとシャッターが暴発しにくい。
フィルムはC-41方式のISO400フィルムを使用している。また現像は全国のカメラのキタムラのうち、フィルム現像機がある店舗で受け付けている。料金はフィルム1本で950円。加えてスマホへの転送(PCで開いて一括保存も可)は250万画素で880円、1300万画素で1,980円となっている。
独特の仕上がりをスマホの画像と共に確認
今回、12月初旬に錦糸町、上野、秋葉原と歩いて風景を撮影した。どんな写真が撮れるか、「iPhone 16 Pro」の写真とともに確認しよう。また、今回はカメラのキタムラ東京・亀戸店で1300万画素のスマホ転送を依頼した。
まずは晴天下での青空と色味の確認だ。1300万画素で現像したとはいえ、フィルム本体の解像度には限界があるため、ISO感度が400と高めなのもあって粒子感が生まれる。ただワイヤーや遠景の照明といった小さな部分の形状をしっかりと描画できているのは、光を記録するフィルムならではの利点だろうか。
色味は「iPhone 16 Pro」の画像処理後のものと比べると明るめ、かつ白めで、外縁部の色が濃くなる。画角も狭めで、人物などの全体を収めるにはある程度遠くから撮影する必要がある。
日陰での撮影は目立って暗く見える。晴天かつ光を強めに受けていなければ十分にきれいな色味で撮影できないため、適宜フラッシュを使用したり、明るい場所に移動してから撮るとよいだろう。
日陰で撮影すると明暗のコントラストが強く出て面白い。スマホだと平均的に明るく見えるように処理が働くが、フィルムそのままの質感だとこう写る、ということが現像して初めて分かるので、2台、3台とカメラを使ううちに上達していく楽しさもあるだろう。
室内での撮影の場合、見ている分には十分に明るくてもカメラで撮影するには光源が足りないことが多い。フラッシュを焚いて撮影すれば1~3mの距離であれば明るく撮影でき、平成世代からすれば昔懐かしい室内の写真が撮れる。
加えて室内かつ近い被写体を撮影することになると、最低1mというピントが合う距離を割りやすい。今回は普段使用している撮影台からの撮影だったため、撮影距離は50センチほどだったと思う。大きくピンボケし、撮っているものが何か分かりにくくなった。
夜間の撮影はさらにハードルが上がる。目で見る以上に光源は弱く、強く発光しているように見えても全景を写すことが難しくなっている。だが明るい部分だけが浮かび上がっているように見える面白さはあり、これもスマホでは楽しめないフィルムカメラならではの仕上がりだといえる。
見たままが撮れる今だからこそ面白い使い切りカメラ
デジカメを飛び越えてスマホ全盛のいま、デジタル処理を介さない粒子感と独特の味のある仕上がりや、フィルムならではの写真の周囲が濃い色になった質感、暗い場所では機能しない絶妙な操作感、現像するまで何が撮れているか分からないミステリーボックスのような感覚まで、現代の感覚からするとそれが面白い、という気持ちが分かる。
というのも、現代は「見たまま」を撮れる場合がほとんどだ。デジカメユーザーよりスマホユーザー、それもiPhoneを持っている割合が非常に多く、逆に見たままを撮れない、という感覚は新鮮だろう。
筆者の家では生まれてから5~6歳くらいまで、テーマパークや公園に出掛けるときには「写ルンです」を持って行っていた。筆者も含めて家族で好きなように写真を撮り、後で現像して楽しく話をしていた記憶がある。
使い切りカメラを使った経験がある、ないに関わらず、令和のいま使ってみると面白い。スマホで撮影した写真と比べてみてもいいし、あえて使い切りカメラで自撮りに挑戦してもいい。27枚だけ撮れるという厳選の必要性も合わせて、現代では得難い楽しさがあった。
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