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今年はモデルガンの当たり年! 「ハッシュパピー」、「SAA」、「M31-RS2」など、2026年発売の注目モデルガン5選【夏休み特集】

 2026年は、モデルガンファンが長年待ち続けてきた夢が次々と形になっている年だ。名作ショットガンの復刻「CAW/MULE レミントン M31-RS2」、西部劇の銃の代表といえるSAA(シングルアクションアーミー)の新作モデルガン、さらには映画「ブレードランナー」の銃がプラモデル化されるなど、ファンですら驚く“当たり年”となっている。

 昨今のホビーはどれもそうだが、かなり高価な商品が増えた。だからこそユーザーは厳選し、「自分が欲しい理由」を問い続け、そして購入を決意する。ディテール、質感を追求したモデルガンは手に持つ者を西部劇のガンマンや、アウトロー、正義を貫く刑事など、ロマンあふれるヒーロー達に自分を重ねさせてくれる。今回は未発売の商品も含め、2026年登場のモデルガンの中から、注目の5商品を紹介したい。

マルシン工業 S&W Mk.22 Mod0「ハッシュパピー」X-PFC

発売日:2026年6月
価格:49,280円
メーカー:マルシン工業
仕様:7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン

サプレッサーを取り付けられるスレテッドバレルを標準装備。スライドをロックする専用のスライドストップも備える。

 S&W M39をベースに、ベトナム戦争期の米海軍SEALsの特殊任務用として開発されたのが「Mk.22 Mod0」、通称「ハッシュパピー」だ。隠密活動を行うためサプレッサー(消音器)装着を前提に、発射音を抑えるためスライドをロックする機構を備え、あえて次弾の装填を手動で行う設計になっている。このモデルガンがマルシン工業より6月に発売された。

 これまで、モデルガンでハッシュパピーを再現しようとすれば、ベースとなるM39にサプレッサーやサイト、スライドロックなどを自作・加工するしかなかった。パーツを削り出し、組み合わせ、なんとか「らしく」仕上げる。そういった改造技術を持っている人だけが再現できたのだ。

 マルシンは今回、M39系をセンターファイア式の新型カートリッジ「X-PFC」へ刷新したうえで、ハッシュパピーそのものを正式な商品として投入した。その発売を告知したマルシン公式Xの投稿は大きな反響を呼んだ。

 しかも製品化に際し、弾頭先端が緑色に塗られた特殊弾薬、亜音速9mm弾をイメージした特別仕様のカートリッジも付属。「ブローバックしないオートマチック拳銃」を再現する。自分で作るしかなかった銃が、メーカー完成品として箱から出てくる。この一点だけでも、2026年を代表するモデルガンに推したい。

緑色に塗られた特殊弾薬をイメージした専用カートリッジ。このカートリッジではブローバックは行えない

タナカワークス COLT SAA 2nd Generation「R-model」

発売日:2026年11月中旬予定
価格: 4.75インチ 41,580円
5.5インチ 42,680円
7.5インチ 43,780円
メーカー:タナカワークス
仕様:7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン

SAAの中で最も短いバリエーションである4.75インチ。いわゆるシビリアンモデルは、ファストドロウ競技に使われることも多い。

 コルトSAA(シングルアクションアーミー)は、西部劇、映画、漫画、アニメ、ゲームで繰り返し登場してきた「拳銃の原点」だ。時代も国も超えて、この銃を知らないガンマニア、愛好家はいないと言っても過言ではない。SAAは各社から発売されているが、その最新商品がタナカから11月中旬に発売される「COLT SAA 2nd Generation『R-model』」。

 今回のR-modelは、外観だけのリニューアルではない。タナカは、発火を繰り返すことを前提にペガサス2ガスガンのフィードバック、ファストドロウシューターのアドバイスを取り入れ再設計し、全真鍮カートリッジや空撃ち用スプリングも標準装備した。つまり、飾るためのSAAではなく「撃つためのSAA」として作り直されているのだ。

 オプション展開も見逃せない。ファニングハンマー(連続して素早くハンマーを起こす早撃ちスタイル向けのパーツ)、耐久性を高めたタフネスシリンダー、迫力の発火を楽しめるWキャップカートリッジなど、競技用まで視野に入れた展開が予告されている。

 SAAは、ハートフォードやマルシンなども販売している“定番”といえるモチーフだ。それでもタナカは内部を進化させ、もう一度「撃って遊ぶモデルガン」として提示してきた。次世代SAAの決定版として、発売が待ち遠しい。

モデルガン用の火薬を2つセットできる「Colt S.A.A. 2nd Gen “R-model” モデルガン用 .45LC Wキャップ全真鍮カートリッジ」
ノッチ横に超々ジュラルミンのチップをセットした「Colt S.A.A. “R-model” モデルガン用 タフネスシリンダー」
「Colt S.A.A. “R-model” モデルガン用 ファニングハンマー」最速を目指すシューター(競技)向けパーツだ

CAW/MULE レミントン M31-RS2

発売日:2026年3月
価格:76,780円
メーカー:CAW/MULE
仕様:発火式ショットガンモデルガン

30年の時を経てリバイバルした「M31-RS2」木製ストックの仕上げが美しい

 レミントンM31は、モデルガン黄金期を象徴するショットガンだ。ポンプアクションと、勢いよく飛び出すシェルの豪快さで、多くのファンを魅了してきた。もともとはかつてのモデルガンメーカー・MGCが1975年に世に送り出したモデルで、MGCの製造終了から数えるなら、今回、3月に発売されたモデルガン・CAW/MULE版は約30年を経ての本格的な復活ということになる。

 CAW/MULEは旧MGCの金型を引き継ぎ、外観と豪快なポンプアクションを現代に蘇らせた。2026年3月から流通が始まっており、往年のファンはもちろん、初めてM31に触れる世代からも注目を集めている。7月5日に開催された「第3回モデルガンフェア」でも、M31-RS2は注目銃の一つになった。主催側の事前告知でも、M31-RS2をめぐる盛り上がりに触れられていたほどだ。

 カスタムパーツの登場も見逃せない。エルモデルからは、カートリッジのロードを円滑にする専用パーツ「Quick Carrier」も発売されている。単なる復刻品ではなく、カスタムして遊ぶ現役モデルとして市場が動いていることを示す好例だ。

 帰ってきたのは、ショットガンの形をした懐かしい置物ではない。装填し、排莢し、手を入れて遊べるM31である。

「第3回モデルガンフェア」のCAWブースでは7キャップカートリッジも展示されていた。発売が待ち遠しい
ポンプアクションで排莢を楽しむ。火薬をセットしなくてもカートリッジをガシャガシャやるだけでも楽しい

タナカワークス S&W M29「No Dash」4screw 6.5インチ HW

発売日:2026年5月中旬
価格:54,780円
メーカー:タナカワークス
仕様:7mmキャップ火薬使用発火式モデルガン

現代リボルバーの頂点とも言える.44マグナム。その最初期のモデルは、映画で使用された銃というだけでなく銃の歴史を振り返る資料としても価値がある

 S&W M29は、映画『ダーティハリー』によって世界的な象徴となった大型マグナムリボルバーだ。いまや説明不要の存在だが、その「伝説」が生まれる以前の姿を知る人は意外と少ない。このM29の最初期モデルを再現したのがタナカが5月中旬に発売した「S&W M29『No Dash』4screw 6.5インチ HW」

 『ダーティハリー』では撮影に使用されたとされる「M29 No Dash」と「M29-2」の2つが使用された。「M29 No Dash」はその名の通り、改良番号(ダッシュナンバー)が付く前の最初期モデル「M29 No Dash」、4スクリュー仕様(フレームを固定するネジが4つ)である。

 M29は1950年代後半に登場し、当初はシリンダーストップ・プランジャーを固定するための4本のスクリューを備えていたが、1959年頃までにこの機構が省かれ、3スクリュー仕様へ移行、その後1960年前後に「M29-2」へと発展していったとされる。つまり今回の「No Dash 4screw」は、M29のもっとも初期に位置する姿ということになる。

 4スクリューフレーム、6.5インチ銃身、そして「コークボトル」と呼ばれる独特のふくらみを持つ木製グリップなど、初期M29らしい素朴で武骨な佇まいが造形の見どころだ。後年のモデルに比べるとディテールも異なり、「見慣れたM29」とは一味違う姿を楽しめる。

 実際の撮影に使われたのち、脚本家ジョン・ミリアスに贈呈された「ダーティハリーモデル」をもとに細部を忠実に再現し、新設計のウェイトを搭載するなど重量バランスにもこだわっている。映画の名台詞である「6発撃ったか、それともまだ5発か?」を、銃を手に口にしたい。

コーラの瓶のような「くびれ」がある「コークボトル」グリップは、大型のマグナムなのに握りやすい
ハンマーとトリガーは、熱処理された「ケースハードン」風塗装が施されている

ベルファイン『ブレードランナー2049』Deckard's Blaster 1/1プラモデル

発売日:2026年9月
価格:9,900円
メーカー:ベルファイン
商品形態:ABS製プラモデル

2つのトリガー。独特の半透明グリップ。あの「ブラスター」が忠実に再現されている

 ベルファインが9月に発売する「『ブレードランナー2049』Deckard's Blaster 1/1プラモデル」は、劇中の銃と同じ大きさで細部まで表現されており、スイングアウトなどギミックも充実している。

 本商品のモチーフは『ブレードランナー2049』でデッカードが使用する「ブラスター」。この銃はSF映画史に残る架空銃として、造形そのものに根強い人気がある。無骨で有機的なフォルムは、実銃とは異なる独自の魅力を放っている。

 「ブラスター」はこれまでもいくつか商品化されているが、モデルガンでは高額になりやすかった。今回の1/1プラモデル化の意味は大きい。自分で組み立て、塗装や仕上げまで楽しめる。プラモデルならではの過程を味わえる点が、完成品とは違う魅力になっている。発火はしない。それでも、映画の中にしか存在しなかった銃を自分の手で完成させ、机の上に置ける。銃の模型が持つ喜びを、もっとも素直に味わえる製品だ。

スイングアウトアクションも楽しめる
ライフルフレームのボルトアクション機構も動作する

今年はコレクション充実の年!

 冒頭にも述べたが、2026年はかなりモデルガンが充実している。筆者自身「レミントン M31-RS2」を購入したし、タナカのSAAも楽しみだ。今年はコレクションが増えている。毎月のように新作、再販品が発売され、予約は完売となっているのが現状だ。欲しいと思ったら迷っている暇もないのが悩ましい。発売されるモデルも、定番アイテムの再販、改良版から、欲しかった往年の名モデルのリバイバル、改造するしか再現できなかった特殊部隊の装備が市販モデル化されるなど実に「豊作」である。

 最近のモデルガンは箱出しでしっかり使用できる。火薬とメンテナンスオイルさえ一緒に買えば、すぐに遊べる。2000年代以前はユーザーがしっかり調整しなくては動かない商品も多かったのである。各社の努力を実感させられるが、高価にもなり、手間いらずにもなった現代のモデルガンにちょっと寂しさも感じる。

 現代はエアソフトガン、サバゲーほどではないが、モデルガンの愛好家のコミュニティ、発火体験会やファストドロウ練習会の開催なども増えてきている。モデルガンのみを扱ったユーザー主催のイベント「モデルガンフェア」が回を重ねるごとに規模を拡大していることも、その盛り上がりを証明している。

 これだけ楽しい商品が出たからには、今後、どの銃がモデルアップされるのか、再販されるのか、期待で胸がいっぱいだ。

コレクションをこれからも充実させたい