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虎と豹を駆逐してやる! オープントップ砲塔の内部を密度感たっぷりに再現した「1/35 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット」登場!!
2021年10月15日 22:46
- 【1/35 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット】
- 発売日・価格未定
「1/35 アメリカ駆逐戦車 M18 ヘルキャット」は発表されたばかりのタミヤミリタリーミニチュアシリーズの新製品だ。「TAMIYA SHOWCASE」ではこの商品の作例だけでなくパーツも細かく展示されていた。
M18 ヘルキャットは、第2次世界大戦のヨーロッパ戦線で猛威を奮ったドイツ軍の「ティーガー」、「パンター」戦車に対抗しアメリカ軍が開発した駆逐戦車だ。大戦末期、1944年のイタリア戦線に投入され、その後、北西ヨーロッパや太平洋戦線にも出動。80km/hを超える最高速度と高威力の76mm対戦車砲を活かしたヒット&アウェイ戦法で大活躍した車両である。
ミリタリーファンに人気のドイツ戦車「ティーガー」、「パンター」の天敵とも言える「ヘルキャット」(英語圏のスラングでは性悪女の意)を、今回タミヤが1/35MMシリーズに投入することになった。
ヘルキャットの特徴は何と言っても天井が省かれたオープントップ式の砲塔だ。模型にする場合はその大きく開かれた砲塔の内部をどこまで再現できるかが鍵となる。筆者も興味深くケースの中のヘルキャットの内部をのぞき込んで、その精密さに驚かされた。
まず、砲塔上部にはリング状の銃架に12.7mm口径重機関銃「M2」が剥き出しで搭載されているのだが、インジェクション成型の樹脂パーツで構成されたとは思えない細かなディティールが施されている。その周囲の手すりやフックも、金属パーツと見紛う精密さだ。
そして76mm対戦車砲の尾部や予備砲弾、床の凹凸モールドに至るまでしっかりモールドされているのだ。この空間が金属パーツを使わずに組み立てられるのは、タミヤのMMシリーズならではと言えるだろう。付属や別売りの戦車兵などを乗せてやると、それだけでジオラマになり、ドラマが演出できそうだ。
砲塔から全体へ目を移すと、「ヘルキャット」のフォルムを巧みに再現しているのは当然の事として、比較的平面で構成される車体のアクセントになる牽引ワイヤーや工具類などが砲塔内部同様に細かなディティールで装着されているのもわかる。また、後部の特徴的な排気口も、非常に細かく成型されている。
これだけ細かく再現されているとなるとさぞかし部品点数も多いかと思われるが、横に展開展示されているランナーは思ったより少ない。これは足回りなどをモールドを損なわない範囲で一体成型とし、組み立てやすく設計されているからで、さすがタミヤ製品だと唸らされた。
ヨーロッパから太平洋戦線と広範囲で活躍したオープントップ砲塔の「ヘルキャット」、熟練のミリタリーミニチュアファンは当然ながら、戦車模型ビギナーも要注目の製品で、発売時期の決定が待ち遠しい。