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回収ランナーを使用した実物大の「1/1ガンダムヘッド」が登場! 「ガンダムR作戦 FINAL 2021」11月20日・21日開催
2021年11月19日 17:55
- 【ガンダムR作戦 FINAL 2021】
- 11月20日・21日 開催予定
バンダイナムコグループの横断プロジェクト「ガンダムプロジェクト」は、イベント「ガンダムR作戦 FINAL 2021」を11月20日・21日に新宿住友ビル 三角広場にて開催する。
「ガンダムR作戦 FINAL 2021」は、ガンダムを通じてリサイクルへの関心を高める活動として、BANDAI SPIRITSが主体となって実施するイベント。「ガンプラ」を使用した「ガンダムR作戦」は、10月20日より約1カ月間、全国各地で展開された。「ガンプラ」ユーザーの協力により、全国で約1トンのランナー(プラモデルの枠の部分)の回収が見込まれている。本イベントは、「ガンダムR作戦」のフィナーレとして、新宿住友ビル 三角広場にて開催される。全国で回収したランナーを一堂に集め、実物大の「1/1 ガンダムヘッド」を作成。その他、作家メディアアーティスト 落合陽一氏や、クリエイティブカンパニー NAKED, INC.とのコラボレーション作品も展示される。
また、ガンプラのリサイクルとしては、これまでマテリアルリサイクルや、サーマルリサイクルへの活用を行なうとともに、最先端技術であるケミカルリサイクルによって、新たなプラモデル製品へと生まれ変わらせることを目指すプロジェクトが展開される。本イベントでは、ケミカルリサイクルの研究についても発表される予定。
なお、本イベント会場で利用する電力は「みんな電力」の協力により、再エネ 100%で運営される。20日・21日の2日間、新宿住友ビル 三角広場の会場使用から算出したCO2排出量に対して、J-クレジット(再エネ由来)購入を通じてカーボン・オフセットをしている。
「ガンダムR作戦 FINAL」開催概要
会場:新宿住友ビル 三角広場(東京都新宿区西新宿2丁目6-1)
実施日時:11月20日・21日10時~19時
入場・参加料:無料
アーティストとコラボレーションしたインスタレーション展示
落合 陽一氏
<作品コンセプト>
生態系の持つ循環について考えている。物化する計算機自然、可塑性物質=プラスチック。熱によって形が変化していく生態系。アジア圏が持つ茶文化の中でも、日本の茶文化は侘び・寂びを重んじ、循環する生態系を育みながら自然と対話する豊かな毎日を育んできた。茶人は山から切り出した竹を用いて茶杓を削り、庵を建て、地産地消とともに茶のひとときを大切に過ごし、数奇を好み、自然と人との対話の積み重ねで歴史を作ってきた。
ここに、ガンプラのランナーを用いた2畳のミニマムな茶室を建てる。かつての待庵のように地産地消で建てられるミニマムな庵は、ポスト工業社会のプラスチック文化の中にどのような彫刻として生まれるのだろうか。プラモデルやその周辺の文化の中にも現代の民藝性が生まれるものか、その痕跡を探している。
自然の光の中でランナーを通じてできた影が畳に新たな自然を刻印する。新しい自然の彫刻はどのようなひとときを包むのだろうか。
作家メディアアーティスト。1987年生まれ。2010年ごろより作家活動を始める。境界領域における物化や変換、質量への憧憬をモチーフに作品を展開。筑波大学准教授、京都市立芸術大学客員教授、大阪芸術大学客員教授、デジタルハリウッド大学特任教授、金沢美術工芸大学客員教授。2020年度、2021年度文化庁文化交流使、2025年日本国際博覧会(大阪・関西万博)テーマ事業プロデューサーなどを歴任。写真集「質量への憧憬(amana・2019)」など。
2016年 PrixArsElectronica 栄誉賞、EU より STARTS Prize を受賞。
2019年 SXSW Creative Experience ARROW Awards 受賞。
Apollo Magazine 40 UNDER 40 ART and TECH,Asia Digital Art Award 優秀賞、文化庁メディア芸術祭アート部門審査委員会推薦作品多数。
村松 亮太郎氏
<作品コンセプト>
NAKED, INC.は、2016年より「NAKED FLOWERS」のプロジェクトを通して、花の新たな表現、楽しみ方を花業界や華道の方々と提案してきた。今回は、「ガンダムR(リサイクル)作戦」とのコラボレーションで、「ガンプラリサイクルプロジェクト」の一環として、捨てられるはずの廃ランナーから新しい生命である“花”が生み出され、生命の繋がりと循環を体感する「NAKED FLOWERS」のARアート作品を展示。オリジナルアロマのリアルな香りとともに、NAKED FLOWERSの新しいヴァーチャルなリサイクルアート体験をお届けします。
アーティスト/NAKED, INC.代表。大阪芸術大学客員教授。長野県・阿智村ブランディングディレクター。1997年にクリエイティブカンパニーNAKED, INC.を設立以来、映像や空間演出、地域創生、伝統文化など、あらゆるジャンルのプロジェクトを率いてきた。映画の監督作品は長編/短編合わせて国際映画祭で48ノミネート&受賞。2018年からは個人アーティストとしての活動を開始し、国内外で作品を発表。2020年には、分断の時代に平和への祈りで世界を繋ぐネットワーク型のアートプロジェクト「DANDELION PROJECT」を立ち上げ、世界各地での作品設置に取り組む。
ガンプラの“エコ”について学べる展示やステージの実施
会場では、ガンプラのリサイクルやエコに対する取り組みを学べる展示や、ステージが実施される。今年4月からスタートした「ガンプラリサイクルプロジェクト」をはじめとするリサイクルや、環境負荷軽減へのさまざまな取り組みを振り返るとともに、リサイクル材を利用して新たなガンプラとして生産した「エコプラ」について詳しく紹介する「ガンプラリサイクルステージ」が実施される。
また、賞品が獲得できるクイズも実施される予定。
「エコプラ」を無料配布
来場者に「エコプラ 1/144 RX-78-2 ガンダム 組み立て体験会 Ver.」が無料配布される。
【注意事項】
※配布は1名につき1個まで。数に限りがあるため、並んでも受け取れない可能性がある
※プラモデルはリサイクル材を利用しているため、本体の色には個体差がある
※プラモデルの対象年齢が6才以上のため、6才未満は保護者の同伴が必要となる
ガンプラによるケミカルリサイクルの実証について
ケミカルリサイクルは、一般的なプラデモルで主に用いられているプラスチックであるポリスチレンを化学的に分解し、ポリスチレンの原料であるスチレンモノマーに戻すことで、新品のプラスチックへと再生し製品化を目指す最先端技術。BANDAI SPIRITSと合成樹脂の製造・販売及び研究開発を行なうPSジャパンと共同で実証を進めているとのこと。
BANDAI SPIRITSは、「今回、『ガンダムR作戦』で回収した使用済みランナーで実際にケミカルリサイクルの実証を行ないました。これまでは、さまざまな色に着色された使用済ランナーを熱分解した際の、茶色く濁った液体の中には不純物が混ざっておりスチレンモノマーだけを抽出するのは困難でしたが、今回の実証により無色透明なスチレンモノマーを精製することに成功しました。現時点では、まだ少量のみで、品質含めて皆さまの元にお届けするには多くの課題がありますが、リサイクル材100%のガンプラの実現に一歩ずつ近づいていると実感しています。」とコメントしている。