ニュース
【静岡ホビーショー】ホビーショーのもう1つの愉しみ! タミヤの現在と歴史を見ることができる「タミヤ本社見学」
2022年5月15日 17:59
- 【第60回 静岡ホビーショー】
- 開催日
- 業者日:5月11~12日
- 小中高生招待日:5月13日
- 一般公開日:5月14~15日
- 入場料:無料
- 場所:ツインメッセ静岡(静岡市駿河区曲金3丁目1-10)
静岡ホビーショーの楽しみの1つとして、「タミヤ本社の開放」がある。今回は、タミヤ本社2Fの歴史館とショールームが一般開放された。ここではタミヤの様々な製品と歴史を見ることができる。ちなみにタミヤ本社は、事前に申し込めば見学可能である。静岡ホビーショー期間中は、この申し込みなしに見ることができるのだ。我々も期間中に訪れることができた。写真とともに紹介したい。
来場者を出迎えるのはロビーの「実車展示コーナー」。タミヤがプモデルやRCカーで製品化した車が並んでいる。中でもF1カーを間近に見ることができるのは、貴重な体験だろう。特に筆者は「タイレルP34シックスホイラー」と、「ロータス91フォード」は思い入れがある。タイレルは6輪というデザイン、ロータスはその黒い色が、子供の時には衝撃だった。その「本の中でしか見たことがないマシン」が目の前にあるのだ。
また、「実車版ミニ四駆 1/1 エアロアバンテ」は楽しい1台だ。ミニ四駆のデザインのまま人が乗れる車として作り上げたこの車は、特撮のマシンを目にしたような強烈なインパクトをもたらす。このほか、大きなジオラマも展示されており、ロビーだけでもかなり興奮させられる。
そして「ショールーム」はタミヤの現在の商品を中心に魅力的なアイテムがぎっしり並んでいる。多くの作例が展示されており、タミヤのプラモデルの繊細さ、綿密な実車取材が生み出すリアリティ、シンプルなカッコ良さに感心させられる。RCカーのメカニカルな感じなど、やはり「模型のタミヤ」の“凄さ”を実感させられる空間だ。
もう1つ、開放されているコーナーで筆者が一番好きなのが「歴史館」である。タミヤが「木製模型メーカー」からスタートしたその商品パッケージまでも展示している。模型の進化、タミヤの歩みが1室に詰まっており、“重み”を感じることができる。歩いているだけで自分が子供の頃のことを思い出すし、自分が生まれる前の商品も、その商品を手にした人のことに想いをはせてしまう。模型という文化はすごいし、その歴史があるからこそ現在の製品がある。
また、歴史館には大型のジオラマも展示されている。これらもまたタミヤのその時代を象徴する作品達だ。このほか通路にもボックスアートの原画が展示されていたり、歩くだけでタミヤというメーカーが特別なメーカーとして印象づけられる。
筆者がホビーショーでの本社開放に参加したのが今回が2度目。コロナ禍の前は展示品を作るコーナーや、ミニ四駆の開発現場なども見ることができた。現在は感染防止対策でそういった活動を自粛せざるを得ない状況になっている。タミヤならではのアピールが充分にできない現在の状況は残念だ。こういった状況がなくなり、日常が戻ってきて欲しい。その時、もう一度タミヤ本社をじっくりと見学したい。