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【おもちゃショー】その躍動感のあるシルエットこそがテーマ! 「超合金 RZ-041ライガーゼロ」、カッコイイポーズをとらせるためのアレンジを!

【超合金 RZ-041ライガーゼロ】

2023年 発売

価格未定

 「超合金 RZ-041ライガーゼロ」は、タカラトミーとBANDAI SPIRITSの「超合金」と「ZOIDS(ゾイド)」のコラボレーションによって生み出される商品だ。発売は2023年、価格は未定。

 金属生命体である「ZOIDS」を、超合金、METALBUILD、といったダイキャスト合金を活かしたアクションフィギュアで表現しようというところがこの商品の大きなテーマとなる。タカラトミーの「ZOIDS」は、1982年、まだトミーとしてタカラと合併する前に生まれた商品ブランドで、ゼンマイや電動モーターで、野生動物の動きを表現する「メカ生命体」が大きなコンセプトだ。今回、会場で本商品を担当するBANDAI SPIRITSコレクターズ事業部の小西諒氏に会場で話を聞くことができた。

動力による"動き"をセールスポイントとしていたタカラトミーの「ZOIDS」を、アクションフィギュアとしてのアプローチで表現

 「ZOIDS」は何度もアニメ化している。人型ロボットをテーマにした作品が多いロボットアニメが多い中、あえて人型ではなく動物型のメカを活躍させるアニメ「ZOIDS」シリーズは独自のファンを獲得している。アニメスタッフも人型ロボットとは違うモーション、アクションを追求し続け、その表現はシリーズ全体の大きな魅力になっている。

 商品としての「ZOIDS」は歩行や雄叫び、武器の展開など動力を使って様々なアクションをさせるため、フィギュアとしてはそのアクションを実現させるためポーズが限られていたり、関節が自由に動かせない商品が多かった。今回の「超合金 RZ-041ライガーゼロ」はあえて動力によるアクションではなく、様々なポーズがとれる関節構造を持ったアクションフィギュアとなっている。

 動力がないにもかかわらず、その追求しているのは"動き"だ。尾を振り、前脚で地面に爪を立て、体をひねって獲物に飛びかかろうとするダイナミックなアクション。肉食獣が戦う動きをメカニカルなボディで再現しよう、という想いを込めて商品の企画を詰めていったという。

この動きのある表現が小西氏のこだわりポイント。獣ならではのシルエットをいかに可動で表現できるかにチャレンジしている

 今回のモチーフは「ライガーゼロ」。アニメ「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」の主役メカとして活躍、特に最終回は「めっちゃ動いたんです」と小西氏は語った。そのダイナミックな動きを表現できるアクションフィギュア、というのが「超合金 RZ-041ライガーゼロ」のテーマになっているという。

 「ゾイド新世紀スラッシュゼロ」ではZOIDSはCGで描かれる。CGは基本の立ち姿なども設定されているが、アニメの場合は設定されている以上に関節が動いたり、装甲がめり込んだりと、時にはそのCGモデルを大胆に動かして動きを表現する。アニメならではのこの動きを、あえて"立体物"でどう表現するか? 肩の引き出しや関節の2重関節などアクションフィギュアで培ったノウハウをフルに使ってこのテーマに挑んでいく。

 このため、「超合金 RZ-041ライガーゼロ」はデザインそのものを新規で書き起こしたという。「ライガーゼロ」はアニメの設定資料も、「ZOIDS」としてのデータもあるが、自在に動くための関節構造、ポーズをとらせるためのパーツ位置、可動、様々なポイントに加え、"獣"としてのデザイン、メカ生命体ZOIDSであるライガーゼロは、どういった筋肉構造、骨格構造をしているかを考察し、アクションフィギュアとして表現しているとのこと。

デザインは新規で書き起こされている。会場ではその変遷も試作モデルとともに確認できる

 その小西氏の思いが詰まっているのが、ポーズをとった「超合金 RZ-041ライガーゼロ」の試作品だ。流れるようなカーブを描く胴体、鋭い爪のついた足の地面と接地する力のかかり具合、首や尾の角度……。そのこだわりは試作品の運搬用の箱に「小西以外触れないでください」と注意書きを書くほど。固定ポーズのフィギュアさながらのポーズにこだわり、見せ方にこだわった試作品なのだという。指の先、口の角度、あらゆるとこにこだわりカッコイイポーズをとらせることができるフィギュアとして、現在製作を進めていると小西氏は語った。

 「超合金 RZ-041ライガーゼロ」は小西氏の話を聞いてるだけでそのポテンシャルを確かめたくなるし、自分でも触ってみたくなる。現在まだ金属パーツの使用箇所など商品の使用そのものを検討している段階で、今後さらにブラッシュアップされていくという。また、アニメでは追加装備なども登場した。こちらの今後の展開も気になる。また、同じように他のZOIDSを商品化するかなど、本当に今後の情報が楽しみだ。

人型とは違うZOIDSは、挑戦心がかき立てられるモチーフだ。コレクターズ事業部のノウハウでどのような化学変化が起きるか、非常に楽しみだ
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